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何でもない何か


前書きの前書き

 単独ライブといって想像するのは、漫才やコント、OPや幕間での映像など、その芸人さんが見せたい面白をバンバン見せるものだと思います。

 僕も人の単独を観させて頂いたとき、毎度、頭を大きく仰け反り笑い、畏怖の念を抱き、自分の才の無さを悔み、笑顔と苦い顔のちょうど間の、板垣恵介作品のような表情になっています。

なので僕らは前回の単独ライブ「因果」や、今回やるようなものをあまり単独ライブだという認識でいません。※ただ純粋に僕らしか出てこないので、単独ライブと呼んでる、又、色々長ったらしく説明すると面倒な顔をされるのでそういうことにしています。

今回はそんな、僕らなりの※単独ライブを観に来ていただける方に具体的に説明し、そうでない方には少しでも興味を持って頂きたいと思います。


ご説明のご説明

 僕らの感覚として一番近い表現をすると、「ギリギリお笑いとも言える、何でもない何か」です。

僕らの得意なこと、好きなものを最大限見せたいと思い、気付けば形容しがたい何かになっていました。

前回の「因果」では、何本かのコントを繋ぎ合わせ一つのストーリーになるというものなのですが、OPで僕が死んで、犯人を予想しながら観てもらい、答えは言わないというキショ構成で、終演後には多くの方が俯いて、首を捻りながら帰っていかれたので、不安になり鬼のようにエゴサーチをしたのを覚えています。

今回もほぼ同様の仕組みで、複数のコントを繋ぎ合わせ一つのお話になっています。前回は涼風松尾のストーリーだったので、話の中で漫才をしたのですが、今回はある2人のストーリーなので、ストーリーテラー的な存在として、コントとコントの合間に涼風が漫才をします。

コントではなく漫才を観たかったのにという方は、完全新ネタ4本の漫才になってますので、新ネタライブの合間合間になんか変な小芝居してんなぁと思いながら観て下さい。

普段ネタを書いていない涼風の2000000000000京が書いた漫才もありますので、当ててみてください。

"2000000000000京が書いた漫才"??


おはなしのおはなし

 ここからはもう少し踏み込んで今回の「法螺」のストーリーを触れる程度説明したいと思います。

さきほども言いましたが、ライブ自体を一つの物語として、コントというよりは演劇に近いものになってるので、普段の涼風の我々ではなく、物語に出てくる、役の2人として見て頂かなければ、こいつら何してんねんなといった時間が続くことになりますので、ご理解の程お願い致します。

「法螺」という名の通り、嘘がテーマになっているのですが、ある全く知らない男女2人の全く違う理由でついた嘘によって起こり、それを抱える内情を描いた人間ドラマです。

主人公は「小坂健三」、不器用で気が弱いが短絡的、故に人間関係において、自分の都合が良いようにとっさに取り繕う嘘をついてしまう青年が、日々努めている会社をその性格のせいでなかなか辞めれず、打ちひしがれるシーンから始まります。

そこで出会うのが、明るくもどこか謎の多い「派瑠」、問題のある彼氏から逃げ出し、新しい自分になろうとした時に、ぐうぜん健三を見つけ、声をかけます。

取り繕うためにその場しのぎで嘘をついてしまう健三、過去を捨て新しい自分になりたい派瑠、対偶の性格の2人による、嘘と葛藤、愛、幸せをテーマに、主人公たちの感情を思いながらご覧ください。

又、第一部「順」、第二部「派」では、2人が取る選択によって違う結末になっています、ぜひその違いを確かめてみてください。

勿論どちらかだけでも完結した話になってますので、1日だけでもお楽しみ頂けます。


最後の最後に

 長々と書きましたが、詭弁ながらあくまでお笑いの範疇にはあるつもりでいますので、一つ一つのコントも面白いと思って頂けるよう作っています。

漫才においては今後単体でも使おうとしているほど自信作ばかりなので、たくさんたくさん笑って頂きたいです。

前書きで書いたように他の芸人さんのような単独ライブではございませんが、僕らのやりたい見せたいがいっぱい詰まってるので、お笑い好きの方は勿論、そうでない方も、演劇や小説、音楽、僕らの色んな好きなものが混在した、何でもない何か、涼風「法螺」ぜひ一度観に来てください!!

満席にしたい!!

わーい!!


1日目「法螺 ~順~」
BAR舞台袖
14:30~
1,700円(ドリンク込み)

2日目「法螺 ~派~」
楽屋A
14:30~
1,700円(ドリンク込み)


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