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[柳田侑樹氏]#3 選手の動機づけを高めるために出来ること②

皆さまお待たせ致しました!

柳田侑樹氏のコラム

第3話にいきたいとおもいます!

前回、

『自立性』

をテーマにしたお話でしたが、

また新たなワードがでて来ます。

では、第3話をお楽しみに下さい。


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今回は、

前回に引き続き自律性、自己決定を

どのように練習に取り入れるかについて

記事にしたいと思います。

 

今回のポイントは、


■どういう風に自己決定を練習に取り入れてればよいかがわかる
■私が練習自己決定を取り入れた方法
の2つです
。 




【直接的に関係のない自己決定でも効果がある】


自己決定とは、

選手に選択の機会を与えることです。


練習中に

「何か指示を出さなければ」 

「何か指導しなくては」

と思うのが指導者の性ではないでしょうか。

 

しかし、

指導者が指示を出せば出すほど、

生徒や選手たちはやる気を失っていく

可能性があります。


それは選手の選択の機会を奪っていくからです。


前回の記事でも書いたように、

自律的な支援を選手が知覚すると動機付けをたかめ、

支配的な支援を知覚すると

動機づけが低くなってしまします。 


「何か指示を出さなくては」

という思いは、

支配的な指導へとつながり、

生徒や選手のやる気の低下に

つながる可能性があります。


とわいえ、

なかなか選手に任せるということは

コーチからするとかなり勇気が必要です。


私自身も、

そう学びながらも、

自己決定を練習に取り入れることの

難しさを感じていました。


しかし、

ある研究がヒントを与えてくれました。


写真を自己選択したグループと

そうでないグループで、

ランニング時の心拍数と

最大酸素摂取量を比較したところ、

写真を自己選択したグループの方が

良いパフォーマンスを示した。(Iwatsuki, 2018)

という研究です。


ここで注目すべきことは、

運動に関係のない写真を選択したことです。


一見すると

パフォーマンスに関係のない

写真であっても

自己選択をすることで、

パフォーマンスが向上するということです。



【実際に私が練習に取り入れていたこと】


私自身大きな選択の機会を

いきなり与えたわけではありません。


まず始めたのは、

前回も記事に書いたように

練習の順番を選手に決めさせることでした。

例えばその日の練習を、

守備、走塁、打撃と

大まかに分けるとします。

選手に話し合いをさせ、

守備から練習をスタートするのか、

打撃から練習をスタートするのか、 

走塁からなのかを選手に決めさせました。


しかし、

それぞれの練習内容は

コーチが決めていました。


しかし、

そうすることでチーム内での会話が増え、

今のチームは守備に不安があるから、

一日の最初に守備練習をしよう。

など選手の主体的な

意見や行動が増えていきました。

ほんの些細な選択で

選手の動機づけが高まったのを感じました。

まずは、

いくつかの選択肢の中から

選手に選択をさせてあげること。

が最初の一歩ではないかと思います。

まずはコーチが練習の大枠を決め、

その中から選手に選択肢を与える。

そこから少しずつ練習内容

など練習に関係する部分へと

自律性、

自己決定させる機会を

増やしていくことが

いいのではないでしょうか。


柳田侑樹

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いかがでしたでしょうか?

『自立性』

『自己決定』

2つの重要なワードが出てきました!

質問などコメントして頂けると嬉しいです。

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次回もご期待ください!


鈴川勝也

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