どっどどどどうど。

もう10年以上も前の父とのやり取り。書き残す。

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こないだ。
父とテレビを見ていた時に、婚活についてのニュースをやっていた。
三十路独身娘を思ってか、ぽそっと、父が言うことには。

父:おまえ、心配すること無いぞ。そのうちちゃあんと風は吹くからな。

私:ええー。吹くかねえ。

父:吹くとも。神風が、びょうっと吹くけん心配するな。

私:吹いたらいいけどねえ。

父:おう。吹いたら、さっと乗れよー。

私:そげん簡単にのっていいとー(笑)。

父:さっと乗って、後から「乗りましたけん」って言いに来ればそれでいい(まじめ)。

最近ぼんやりすることが多い父なんだけど、
ときどき、彼には何かが降りてくるようで。

ありがとうお父さん。
三十路も半ばを折り返しましたが、
おかげで楽になりました(笑)。


父は、山育ち。
母は、海育ち。

それぞれよく風を読む夫婦で、
雲や空や波の移り変わりに敏感です。

娘のおいらは、都会暮らしが長すぎて、
渦を巻いて出口をなくしたり、
狭い路地に追いやられて急に凶暴になったり、
街の風は、すぐに向きを変えすぎて、
全く風は読めないていたらく。


でも、吹く風に向かって立ってはおきたいものです。
仕事も、人も、生き方も、無風ではつまらん。

どっどどどどうど。で、あります。

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