「ウルサス」とは?
3月5日日本経済新聞記事より一部引用、要約。
皆さん、「ウルサス」をご存じでしょうか?
ウルサスとは、SNSがきっかけとなる購買行動のことで、ユーザー投稿に「いいね」をしてSNSで検索し、さらに大手検索サイトで検索して購入、その体験が拡散されるサイクル、をいいます。
大量の広告費をかけることはありませんし、特徴的な商品やブランド力を持つ企業にとっては追い風のようです。
また、真面目に物作りに取り組む作り手、にも有効です。
しかし、懸念されることもあります。
本来「よいモノ」は長く生活によりそい、時間の「線」をたどり使われていくのに対し、SNSのタイムラインで出合う情報に置き換わると、ある瞬間だけ「点」となり、タイムラインに流れる情報として消費され過ぎ去ってしまうとのこと。
SNSで重要なのは、情報の中身というよりは、「誰が」発信した情報なのかです。その「誰か」に発信されたことにより、自分の目で確かめずに流されるように買ってしまう傾向に陥りがちです。つまり、消費者・ユーザーの「目利き」の力が育たなくなってしまうかもしれない、ということです。
作り手にとっては、本当の「モノの価値」を知った上で買ってもらいたいところですが、SNS時代には、「誰が」買って使っているか、が最大の購買動機となってしまっているようです。作り手にとっては残念なことですね。
モノとの出会いのプロセスとしての「情報の収集と活用」と、「モノの価値」を見極める消費者・ユーザーとしての「目利き」のの双方を、バランスよく高めていくべき時代なのでしょう。
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