新米パパへ、先輩ママからのお節介なアドバイスを少し

息子が産まれて、6ヶ月が経った。

文字通り、あっという間。
毎日を必死に、それはとても刹那的で。
長いような短いような、濃いような平凡なような毎日でした。

半年も経つと、息子の瞳にも段々と意志が感じられるようになって、
感情の様なものが伝わってくる場面もあるし、
遊びやテレビに集中する時間も出てきて、少し余裕が出てきました。

今までは、飲む、寝る、出す、泣く、だけの
ぐにゃぐにゃのなんだか分からない、
だけどとても丁重に扱わないといけないナニカ、の様な感じで
正直しんどい時間も長かったです。

そんな息子を育てるちょっと先を行く私から、
「夫にこんな風に考えたり行動して欲しかった」
「夫がこんな風にしてくれて嬉しかった」
ことをいくつか紹介したいと思い、書いています。
ぜひ、これからパパになる人に(もちろんママになる人にも)読んでいただき、少しでも心の準備になったらと思います。



1.基本的な心構え

よく「女の人は10ヶ月赤ちゃんがお腹にいる間からお母さんになるからママの方が先輩」みたいな説ありますけども

私の感覚では
ママは「今まで社内で誰もやったことのない超重要プロジェクトに
10ヶ月早く配属された同期」だと感じました。
断じて、先輩だと思ってほしくはないです。(ここが重要……!!!)

確かに10ヶ月早くプロジェクトに本格的に着手してる(お腹に赤ちゃんがいる)ので、若干詳しかったり色々慣れている風かもしれませんが、
それはママが頑張って調べたり試行錯誤した結果に過ぎないんですよね。
別に知識も経験もノウハウも持っていません。
あくまで不安で不安で右も左もわからないママ(同期)が調べただけのこと。
だから、何でもかんでもママに聞くのではなく、自分で調べたり考えたりして欲しいのです。(もちろん、自分のやり方に従って欲しいママもいるので、そのへんの塩梅は難しいですが…)

なんでも良く知ってる先輩には、色々ご教授いただくし指示に従うでしょうが、同期だったらそんなに頼らないですよね。
あくまでも対等で、「自分が調べたらこうだったんだけど、そっちの意見はどうよ?どんな風に考えたんよ?」みたいな会話があるのではないでしょうか。

うちの旦那さんも、なにか困った事や初めてやることがあると
手放しに私を頼る事が多かったです。
私が普段からやっていることであれば教えてあげられますが、
「いや、知らんがな。自分で考えてやってみぃ。」という事も
多々ありました。なんでもかんでも聞くなや、と思っていました。

漠然とした感覚として、
「パパも分からないなりに、同じだけ責任背負って、訳わからんけど一緒に頑張っていく」感があると、とても心強いし嬉しいと思います。

ママも不安で一杯です。
ちょっと発疹出たり、ミルク飲まなかったり、鼻くそ詰まっただけで、
ビビって調べまくります。
だから、「ママは何でも知ってるなぁ」じゃないんです。
不安を少しでも和らげるため、愛する我が子を守るため、
いつもアンテナを張っているのです。
それを、まずは肝に銘じてください。

2.心に余裕がない時、足りないものは「睡眠」

息子が3ヶ月くらいの頃、
ほんっっっとうに余裕がなくてですね。笑

夫の存在がもうダメというか、近づくのもちょっと嫌だなと思ってしまうくらい、夫に毎日毎日イライライライラしていました。

私は思うように行動してくれない夫にイラッとし、
夫は身に覚えのない事でイラッとをぶつけられてイライラし、
もう悪循環。雰囲気最悪。
「あぁ、こうやって離婚がチラつき始めるんだなぁ」と思いました。

中でも1番イラッとしたのは夜間の対応です。

ウチはほぼ完母だったこともあり、
夜間の授乳や泣いた時は私が1人で対応していました。
夫は起きないんですよね、まっっったく。
息子が泣いても、ちょっと離れたところで寝てるんです。スヤスヤと。
こっちは眠くても起き出して、授乳したり寝かしつけたりしてるんです。

これには本当に殺意が湧きました。笑
「なに気持ちよさそうに寝てんだよオイ。いいご身分だなオイ。」と。
良く聞く話ですが、本当にそうなんです。
人間は、睡眠が削られる(思うようにできない)と余裕を失います。

そして、そういう引っかかる事が一つあるともうダメで、
洗濯物の出し方から食器の片付け方から全部癪に触りました。
(ほんと申し訳ない話なんですが)


ですが、ある休日の朝、
先に起きた息子を連れてリビングに行ってくれたんです。
「もうちょっと寝てなよ」と息子を連れだしてくれました。
息子が生まれてから初めて熟睡しました。
ほんの30分とか1時間ですが。

息子の昼寝中に一緒に横になったり、夜もそれなりに寝てはいるんですが、気になっちゃってちゃんと寝れていないんだな、と実感しました。
息子の心配をしなくて良い睡眠は、心も体も休まりました。

それから、余裕がある時(休日とか在宅勤務の時とか)は、
息子と先に起きて私はちょっと寝かせてもらう生活になったのですが、
それはもう顕著に私の機嫌が回復しました。笑

心に余裕がなさそうだなぁと思った時、
ママを赤ちゃんの心配をしなくて良い状況にして休ませてあげて下さい。
「赤ちゃんの心配をしなくて良い状況」が重要です。
些細な心遣いで、物事は良い方向に進むかもしれません。

3.家事より育児

これは私特有かもしれないのですが、
休日とか夫が家事育児に参加できる時は
「育児」をやって欲しいと思っていました。

初めての育児、いくら子供が可愛くても
思い通りに家事ができなかったり、寝てくれなかったりギャン泣きしたりで
「あ〜〜〜解放されたい〜〜〜」と思う事がしばしばありました。
ちょっと、赤ちゃんから離れたくなるんです。
思い通りに事が進めたくなるんです。

夫は自分にもできることをやろうと
洗濯とか食器洗いとかやってくれるんです、有り難い事に。
でも、その間は訳分からん謎の生命体(赤ちゃん)のお世話は
私がしているんです。
訳分からん謎の生命体を押し付けられているので、当然ストレスというか、飽きちゃうというか…しんどいんですよね。
いくら目に入れても痛くない息子でも、ずっと一緒はしんどいのです!

なので、お休みの日はパパは全力で子供に向き合いありゆるお世話をして、
ママが自分の思い描いたように家事をこなせるようにしてあげると
案外良いかもしれません。

もちろんパパにも休息は必要ですから
家事が終わって、心配事がなくなったママが今度は赤ちゃんと過ごして、
パパが自由に過ごしてください。
パパまで余裕がなくなったら大変ですから、無理はせず。

4.先輩ママからのお願い
これは、意識してやって欲しいことなのですが、
ママと赤ちゃんが一緒にいるところ、何気ない日常、お世話している風景
そういう写真を沢山撮ってあげてください。

イメージはちびまる子ちゃんのお友達のたまちゃんのパパです。笑
ウザがられるくらい、毎日撮ってください。
「も~パパいい加減にカメラしまって!」と言われるまで撮って下さい。
容量がパンパンになるまで撮って下さい。

私は、赤ちゃん単体の写真ばかりで
自分と赤ちゃんが一緒に映ってる写真が少ないことに気が付いた時には
時すでに遅し。
パパに
「もっと私と赤ちゃんが一緒に映っている写真を撮ってほしい」と伝えても
イマイチ意図が伝わらず…
(悔しい。自分はいっぱい撮ってもらっているくせに。)
しょうがないので、自分で赤ちゃんと自撮りを繰り返す毎日です。

その大きさの、その可愛さの赤ちゃんは今だけです。
どんどんどんどん大きくなります。

ママがどれだけ沢山の時間を我が子に捧げてきたのか、
どれだけ愛おしんでいたのか、残してあげてください。

撮った写真や画像を消すことは幾らでもできますが、
撮らなかった瞬間を再現することはできません。
撮りすぎなんてことはないです。

「ママと赤ちゃんの写真をたくさん」
これは、本当にお願いしたいことです。



初めての子育ては、大変なことばかりです。
ですが、信じられないくらい赤ちゃんは良いものです。
赤ちゃんの一挙手一投足に嬉しさが溢れます。
今までの自分だけの人生より、何倍も何十倍も
日々が濃厚になりました。

単調な日々に、終わりの見えないお世話に
どっと疲れる日もあると思います。
どうか、夫婦二人で乗り越えてください。
大切なのは、溜め込まない事。
大人だけで余裕があった、今までとは世界が違います。
なんでも相談して、なんでも話して、お互いに感謝をして、
二人にとって最善の子育ての形を見つけることができれば、
楽しい子育てが待っていると思います。

ここまで長々とお読みいただきまして、ありがとうございました。
こんなに書いておいて、アレですが
あなたのパートナーと赤ちゃんは私と息子とは違う人間で
嬉しいことも悲しいこともしんどいことも違います。
話をして、正解を見つける事が重要です。
ここに書いたことで少しでも発見があり
「そんな風に考えることもあるんだ、パートナーにも聞いてみよ」と
気づきの一端になれれば幸いです。

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