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身体をつくるタンパク質はどのように吸収されるのか?

タンパク質はヒトの身体をつくっている約60兆個の細胞の主成分です。 筋肉をはじめ皮膚や毛髪や爪、骨の一部分もタンパク質でできています。 この記事では、摂取されたタンパク質は、お腹の中で分解されて20種類のアミノ酸になり、それぞれの目的に合わせて数十〜数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。タンパク質が身体のなかでどのように分解され、吸収されるか、そしてどのようなタンパク質を摂取すればよいかを詳しく解説します。



ヒトはタンパク質でできている

身体を構成するタンパク質は、およそ10万種類あります。 ヒトの身体の60〜70%は水分ですが、タンパク質が占める割合は身体の20%近くになります。 水分を除く固形分のうち、約半分をタンパク質が占めていることになります。 固い骨も、タンパク質が大きな役割を果たしています。酵素もタンパク質からできています。


タンパク質はアミノ酸に分解される

食品に含まれるタンパク質は、体内でそのまま利用することはできません。
タンパク質は、胃や腸でまず少量のアミノ酸がつながったペプチドに分解され、その後さらにほとんどが1個のアミノ酸にまで分解されます。
胃や腸で分解してされて生成したアミノ酸はその後いったん肝臓に運ばれて蓄えられ、肝臓やアミノ酸が身体中の各組織に送られます。そして送られてきたアミノ酸はDNAの遺伝情報にしたがって、再度タンパク質に組み換えられ、身体を構成する様々な器官や組織を構成していきます。


身体をつくる20種類のアミノ酸

自然界には500種類ものアミノ酸が発見されていますが、タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類でしかありません。 身体を構成しているタンパク質は、およそ10万種類です。
想像するだけでも大変なのですが、そんなにたくさん種類のあるタンパク質は、わずか20種類のアミノ酸から構成されているのです。


体内で作り出せない「必須アミノ酸」がある

20種類のアミノ酸のうち、11種類のアミノ酸は、体内で合成して不足を補うことができますが、残る9種類のアミノ酸は、体内で合成ができないため、食事から摂取することが不可欠です。体内で作り出せるものを「非必須アミノ酸」、体内で作り出せないものを「必須アミノ酸」とよんでいます。

【必須アミノ酸】
バリン、スレオニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、トリプトファン、メチオニン、ヒスチジン、リジン

【非必須アミノ酸】
アルギニン(小児では必須)、グリシン、アスパラギン、アラニン、グルタミン、セリン、プロリン、チロシン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸



質のいいタンパク質はどれ?アミノ酸スコアでチェック!

9種類の必須アミノ酸を摂るには何を食べればいいのか?それを教えてくれるのが「アミノ酸スコア」です。必須アミノ酸9種をバランス良く含む食べ物ほど、点数が高くなります。しかし、必須アミノ酸の中でバランス悪く摂取をすると、9種類の必須アミノ酸の中で一番少ないアミノ酸に合わせて体内に摂取されるため、多く摂取した必須アミノ酸は体内に摂取されなくなってしまいます。いかに9種類バランスよく摂取するかがカギとなります。


体内吸収率が高いのは?「植物性タンパク質」VS「動物性タンパク質」

9種類の必須アミノ酸は、タンパク質の摂取には、野菜や豆類、穀物など農産物に含まれる植物性タンパク質と、畜肉、鶏卵や魚介類に含まれる動物性タンパク質それぞれに含まれますが、植物性タンパク質は、動物性タンパク質よりも栄養価が劣ります。また、体内吸収率も、動物性タンパク質95%に対して、植物性タンパク質は80〜85%です。動物性タンパク質は、摂取したときに身体を構成するタンパク質をしっかり合成できるので、「良質のタンパク質」と呼ばれています。ただし、動物性食品もそればかりを食べすぎると脂肪の過剰摂取の恐れがあるので、脂肪含量が多い畜肉製品よりも、高タンパク低カロリーな魚肉製品の方がタンパク資源としては理想的です。タンパク質は毎日体内で壊れます。

タンパク質の寿命は短いもので数分から長くても数ヶ月で、全て新しいものに入れ替わります。それが新陳代謝で、皮膚や赤血球や筋肉細胞はその典型です。新しく合成するには基本となるアミノ酸摂取が常に必要となるので、上手に毎日の食事にバランスよく取り入れていくことが大切です。


まとめ

ヒトの身体ををつくるタンパク質が身体の中でどのように分解吸収されるのか解説してきました。
摂取したタンパク質がお腹の中で分解されて、アミノ酸になり、遺伝子に従って結びつくことで、身体のありとあらゆる部位となります。「良質のタンパク質」と呼ばれる動物性タンパク質の中でも、特に、魚肉製品は、高タンパクで低カロリーで、健康的な身体づくりにおすすめです。
鈴廣の板かまぼこ1本には、6〜8本の魚肉タンパク質がギュッと詰まっています。
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