【プレス型で曲げ加工】成形型メーカーの製造工程からみる型精度のノウハウとは。
【プレス型による曲げ加工とは】
加工材に圧力を加えることにより材料を型の形状に加工する成形方法の一つです。
プレス加工で最も多い形状が、曲げ製品ではないでしょうか。下型に材料に上型(パンチ)を押し当てて成形する構造で、このような曲げ方は自由曲げと呼ばれます。自由曲げのときには下型は形状を加工したい形状にし、その間で材料を押さえることで形状を作るため、突き曲げと呼ばれます。
このプレス型の材料に合板を使うメリットは、
なるべくコストを抑える
古くなった型をリニューアルできる
短納期で高精度な型をつくれる
などがあります。型の寿命や種類、値段、製造工程を総合的にみて、強度のある成形合板を材質に選ぶことをおすすめします。
熱処理を加える場合は、ヒートプレス型もありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▽他にも木型、樹脂型(真空成形型)、アルミ型(金型)などを手掛けています。詳しくはこちら
【プレス型製作手順】
1.3Dスキャナーで現物をスキャン
今回は古い型のリニューアルということで、3Dスキャナーで現物をスキャンし、画像データ化します。使用スキャナはArtec Eva 3D Scanners (Artec Group)です。
2.NCデータの作成
スキャナーで取得した画像データをもとにCAD設計を行います。製作工程は以下の動画でもご紹介しています。
3.材料の加工
合板を複数枚重ね、接着剤で接合した状態を加工していきます。
完成品
楽器ケースのプレス型が完成しました。寸法の確認や修正を行い、お客様に納品します。
いかがでしたでしょうか?プレス型には金型もありますが、コストを抑えたい方にお勧めの合板製プレス型をご紹介しました。ぜひ参考になれば幸いです。
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