鈴江俊郎

劇作家・演出家。ブドウ農家。公認心理師。 愛媛県に住み、創作を楽しんでいます。 上…

鈴江俊郎

劇作家・演出家。ブドウ農家。公認心理師。 愛媛県に住み、創作を楽しんでいます。 上演許可、戯曲の購読はオフィス白ヒ沼までどうぞ。 https://shiroinuma.wixsite.com/shiroinuma

マガジン

  • 鈴江の上演活動、新作

    鈴江俊郎が書き下ろしたり、役者・舞台美術家・照明家として活動することについて紹介する記事です。公演のご案内、稽古の様子や日々の思索なども紹介します。

  • 鈴江戯曲が上演された

    鈴江俊郎の戯曲がさまざまな場所、団体で上演されます。その告知、報告などをします。同じ作品でもいろんなチラシ、舞台美術、役者さんの様子などみられてたのしいですよ。 上演を検討されている劇団の方へ。制作の方へ。不定期に掲載します。

  • 創作について

    鈴江俊郎が創作について考え、思い、感じることを不定期に書いています。戯曲、小説を読む人へ。書く人へ。思いを交換しましょう。

ストア

  • 商品の画像

    あおく見えるのは空と      (出演者2人)

    2人(男1・女1)。1995年4月執筆。80分。病室に、夫と妻がいる。妻は双眼鏡で向かいの棟の病室を覗いているのか、じっとして動かない。不思議だ。そこにいる妻が、塑像に変わったようにしか思えない。夫は足の複雑骨折で短期入院中。気楽な休養のようなものなのだが、この非日常の時間に二人が見つめているのはお互いの奇妙な距離だ。愛している。一緒にいたい。けれど一緒にいてもさみしい。そんな感情はどうしたらいいものか、退院の日は幸せな感情に満たされるのだろうか。二人は静かに笑いたい。そう願っている。 1995年4月 二人の桟敷席 初演。
    ¥500
    Shiroinuma's STORE
  • 商品の画像

    あさってのことなんか考えずにしみじみするのだと彼女は言う   (出演者6人)

    あさってのことなど考えないでしみじみするのだと彼女は言う オレオレ詐欺の集団が悩んでいる。上部組織から、あさってまでに七百万円持って来いと言われた。しかしそもそもやり方がへたっぴで成績の悪いこのチームには無理難題だ。持っていかないと、しめられる。どんなふうに?コンクリートに埋められて港に捨てられる?銀行強盗しよう、一発にかけて花と散ろう、いや長生きしたい、そもそも逃げて悪いことはやめよう、など議論が続く。世界に救いはあるのだろうか。彼らの心に平安は来るのだろうか。 2018年3月執筆 未上演・6人(男4・女2)ー18分ほかに・6人(男4・女2)ー12分、14分・5人(男4・女1)ー12分、14分のバージョンもございます。「問い合わせフォーム」からご注文くだされば、紙媒体で郵送いたします。送料は必要です。その際のお買い上げ方法など詳細は返信で説明いたします。
    ¥500
    Shiroinuma's STORE

Shiroinuma's STORE

https://shiroinuma085.stores.jp
鈴江俊郎の戯曲などを販売するサイトです。岸田戯曲賞受賞作品ほか、1人芝居から16人の芝居まで、激しく動きまわる熱い芝居からせりふにならない沈黙を語る芝居まで、人の生理をひっかくような繊細な芝居から現代社会の矛盾を熱く撃つ芝居まで、多様なものをここでは紹介しています。pdfで全作品紹介できるように、順次整えてまいります。ノートは https://note.com/suzuetoshiro0208ウエブサイトは https://shiroinuma.wixsite.com/shiroinumaです。上演の際は、作者に上演許可をとるようにお願いいたします。こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
商品の画像

あおく見えるのは空と      (出演者2人)

2人(男1・女1)。1995年4月執筆。80分。病室に、夫と妻がいる。妻は双眼鏡で向かいの棟の病室を覗いているのか、じっとして動かない。不思議だ。そこにいる妻が、塑像に変わったようにしか思えない。夫は足の複雑骨折で短期入院中。気楽な休養のようなものなのだが、この非日常の時間に二人が見つめているのはお互いの奇妙な距離だ。愛している。一緒にいたい。けれど一緒にいてもさみしい。そんな感情はどうしたらいいものか、退院の日は幸せな感情に満たされるのだろうか。二人は静かに笑いたい。そう願っている。 1995年4月 二人の桟敷席 初演。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

あさってのことなんか考えずにしみじみするのだと彼女は言う   (出演者6人)

あさってのことなど考えないでしみじみするのだと彼女は言う オレオレ詐欺の集団が悩んでいる。上部組織から、あさってまでに七百万円持って来いと言われた。しかしそもそもやり方がへたっぴで成績の悪いこのチームには無理難題だ。持っていかないと、しめられる。どんなふうに?コンクリートに埋められて港に捨てられる?銀行強盗しよう、一発にかけて花と散ろう、いや長生きしたい、そもそも逃げて悪いことはやめよう、など議論が続く。世界に救いはあるのだろうか。彼らの心に平安は来るのだろうか。 2018年3月執筆 未上演・6人(男4・女2)ー18分ほかに・6人(男4・女2)ー12分、14分・5人(男4・女1)ー12分、14分のバージョンもございます。「問い合わせフォーム」からご注文くだされば、紙媒体で郵送いたします。送料は必要です。その際のお買い上げ方法など詳細は返信で説明いたします。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

あたしと名乗るこの私       (出演者11人)

32階。ホテルの最上階、高級レストラン。コースを食べるのはちょっと勇気がいる。そんなとっておきの場所で、いろんな人がごはんを食べる。月に一度の自分にご褒美。一世一代のデート。長年のあの人に別れを告げ……。雲が下に見える。ビルがおもちゃみたいだ。電車は音もたてないでゆっくりでかわいい。むかいのビルの屋上の柵の外に人が立ってる。彼は飛ぶのか?あたしもあんなふうにちっちゃくて音もたてないでそこにいて、それでも、これは私だ。あたし以上でもあたし以下でもない、これは私の話だ。そしてきっとあなたの話だ。2009年3月 上品芸術演劇団 / 精華演劇祭vol.12参加公演90分11人(男3・女8)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

家を出た          (出演者12人あるいは14人)

12人(男5・女7)。1998年1月執筆/初演。110分。死んだはずの吉田が目を覚ますとそこは、ある「場所」だった。心を休めるため に用意された、場所。死者達はいったんそこに立ち寄り、そしてぷつっ、とすべて消えてしまおう、と決める。その気持ちがかたまるまでを過ごす場所なのだ。一日のうち決まった 時間だけ下界、現世のことを覗くことができるけれど、そんなことをしてどうなるというのだろう。日に日に友に母に父に恋人に忘れ去られていく私たち。人は必ず消える。そして忘れられてしまう。それを僕たちは受け入れられるのだろうか。さまざまな若者たちがそこでもがく。友達思いのバスケット部員たち、いじめに復讐した少女、永遠の恋を誓った青年。いのちっていうのは、いとおしく、そしてこっけいだ。1998年1月 京都府立文化芸術会館プロデュース公演にて初演。若い役者たちのワークショップ上演台本にも向いています。お送りするのは出演者12人のバージョンです。ほかに、14人(男5・女9)バージョンもあります。そちらはメールにてご注文ください。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

いちごの沈黙。         (出演者3人)

ランプの宿に、会社からのご褒美旅行でやってきた男女。彼らはファストフードの店長たち。年に一度の売上コンクール全国大会の金銀銅メダリストだ。常連になっている彼らは、この自然を満喫するというよりは自然に負けそうになっているだけの悲惨な旅に右往左往する。三年連続金メダリストの男は苦労もしないでいろんなものが手に入ってしまう自分の現実に、なにか手応えのなさすら感じている。手応えもないまま、社長から「こっそり使え」と八千万円もの金を預けられている。彼の不条理な悩みは深まるばかりだ。その時、不気味な宿の主人に彼らは監禁されていることが明らかになる。トイレに行ったら猟銃で「部屋に戻れ」と脅されたのだ。不条理な悩みは現実的な危機の中でさらに迷走する…… 2004年3月 リージョナルシアターシリーズ「国道、書類。風呂桶。」のうちの一作品45分3人(男1・女2)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

宇宙の旅、セミが鳴いて     (出演者10人あるいは11人)

近未来、宇宙船の中。任務を終えて地球に帰還する途中、母国日本ではクーデターが勃発する。共産主義政権ができたというのだ。帰る? 帰らない? 帰れない? 混乱するクルーたち。共産主義政権が資本主義の申し子のようなこのエリート集団を受け入れてくれるか、議論が始まる。閉塞された空間での人間関係のもつれは一気にそこで爆発するようだ。極限の状況の中でクルーたちは、初めて生と死の意味、自分たちの生の意義を見つめなおし、何かを見つけることになる。出演者10人(男5、女5)上演時間90分の作品。2003年10月 京都ビエンナーレ演劇公演 文化庁演劇大賞受賞お送りするのは出演者10人のバージョンです。ほかに、上演の際に人数調整をした出演者11人(男5・女6)のバージョンもあります。そちらはメールにてご注文ください。【こちらの戯曲は文庫本としても出版されています。  →http://www.jpwa.org/main/books/21st-century】
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

うれしい朝を木の下で      (出演者4人)

過疎の村に移住してきた都会育ちの若い男女。会社勤めの退屈と不合理に安易に反発しただけの男なのに、由美は勘違いして追っかけてきてしまったのだ。どこにいても自分が自分でいられると感じられずに苦しんでいた由美。目の前で鮮やかに退職してみせた男を同じ心の傾きの持ち主だと勘違いしたのだ。けれどここでも挫折したらいよいよ行き場がない、と由美は自分を追い詰める。由美は頼りない男の農業経営を支えきれないでいる。苦しい暮らしにつけこんで肉体を弄ぼうとする地元の郵便局長。その苦しい暮らしを見舞いに来たまま都会に帰ろうとしない姉。一人一人がうれしい朝を望んでいる。破綻に向かいつつ彼らはもがく。希望は土にも山にも雲にもない。人の心にしかない、と彼らは知っているだけに容易なことではないのだ。。2001年11月 劇団八時半公演100分4人(男2・女2)…テアトロ2002年2月号掲載
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

おつかれ山さん      (出演者12人あるいは13人,14人)

高校教師の山口先生はクラス担任、柔道部と演劇部のかけもち顧問、忙しくて目がまわりそう。生きがいだった趣味の劇団活動も続けらなくなるかもしれない。妻との会話も不足ぎみ。モンスターペアレントに胃袋もちぢんじゃう。どこに心の安らぎがあるんだろう?そんな山口先生にさてさて救いはやってくるのか?出演者12人(男4女8)、上演時間70分の作品。 2002年3月(原案 桑本雅生/脚本 鈴江俊郎)シアターラボ2001 ※ お送りするのは出演者12人のバージョンです。13人、14人のバージョンもあります。そちらはメールでご注文ください。以下のような出演者数、上演時間の選択肢があります。・14人(男2・女12)(男3・女11)(男4・女10)(男5・女9)ー100分・13人(男4・女9)ー70分/(男5・女8)ー70分、80分、90分・12人(男4・女8)ー70分
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

お月様のために         (出演者10人)

中道はゆみという恋人がいながら新たに女性とつきあってしまった。反省した中道はその女性と別れ、一人自転車で旅に出て頭を冷やそうと意気込んだら旅先で悲しくなってしまった。辛抱できなくなって帰ってきてしまった。どうしてだろう、ふってしまった女性ばかり思い出す。友達の下宿に転がり込んで泣く。一方ゆみは姉にマンションに転がり込まれて困っている。OLの姉は退職してオーストラリアに行く、と言って両親とケンカしてきたのだ。彼氏から求婚されたのに喜べない自分を持て余した揚げ句の奇行だ。姉の所属する「イメージで飛ぼうバンジージャンプの会」も押しかけてくる。若者たちは大変だ。皆が月を見上げてハッピーな日の来ることを祈っている。お月さまは眺めているばかりなのに。1996年8月C.T.T.公演80分10人(男4・女6)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

おとこたちのそこそこのこととここのこと ~初演版~       (出演者8人)

廃部が決まった社会人野球のクラブハウス。取り壊しの決まったロッカールームに選手たちが片付け物をしに来る。彼らは次に行くチームもない。夢をあきらめ、平凡なサラリーマンになるのだ。プロになりたかった。プロになった同期のあいつはきらめいている。でも俺はもう終わるんだ。……そこそこがんばったのは間違いない負け組おとこたちの胸の中。ここのこと。離れて見るとこっけいな人間模様です。近づいて見たらそこには…… 2006年5月 寿団公演 萬スタジオにて上演時間90分出演者8人(男8)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

おとこたちのそこそこのこととここのこと        ~ソフトボールVersion 普通の顔して幸せをつかむぞ編~              (出演者7,10,11人あるいは14,20,22人)

社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。喪失感から立ち直らなくちゃ。婚期を逃しかけてる四十男は見合いの稽古だ。練習があったはずの夕方からの時間がさみしすぎるからつぶし方を見つけるのだ。女子力ゼロでは悲しすぎるからかわゆくなって普通の幸せをつかむのだ。なにもかもうまくいかない予感がする。いやいくのさきっと熱く、激しく求めてゆけば。 出演者11人(男2・女9)/22人(男4・女18)上演時間65分の作品。2012年12月 桐朋学園芸術短期大学 演劇専攻一年生のための書き下ろし。大人数でのワークショップでの発表会に際しては、3,4,5場をキャストAの11人,ほかの場を別のキャストBの11人が上演すれば、違和感少なく22人の役者による上演とすることができます。桐朋学園芸術短期大学 演劇専攻47~49期の学生たちとの稽古場のために、初演台本から物語の構造を借りて、登場人物の設定をそれぞれとする作品を、たくさん書き下ろしました。そのバージョンは以下の通りです。※ 以下のバージョンの台本ご希望の方はメールでご注文ください。このSTOREの「ホーム」の最下段にるメールの印(お問い合わせフォーム Contact form)をクリックしてください。そこからお願いします。その際は、<人数、男女比、上演時間>を明記ください。お返事いたしますので、その内容にしたがって段取りを進めていただけたら、pdfファイルをメール添付でお送りします。● 〜 腰を落として両手でキャッチ 編〜社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。呆然として行き場のない情熱はいろんなフェティシズムに走らせる。心切り替えて営業職に生きよう!だけど猛特訓しても英語がちっとも身につきそうにない。誰かに求められたくて恋もしないでエッチしたら妊娠しちゃった。どうするの?君たち、みんな!悩みは迷走する。けれど彼らは疾走する。 2012年12月 演劇専攻一年生のための書き下ろし。60分11人(男2・女9)/ 22人( 男4・女18) ●〜ソフトボールバージョン  僕らはもとには戻れない 編〜社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。悩みは暴走し、秘めていた恋も歪んで疾走する。禁欲してきたカラオケ、密着し続けてきた濃い人間関係……全てが我々の青春だった。 2013年12月 ミュージカルコース一年生のための書き下ろし。60分バージョン、 70分バージョンの二種類。出演人数はどちらも7人(男1・女6)/ 14人(男2・女12) ● 〜気づかれたくなくて元気なふりして疲れて 編〜 社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。悩みが過熱し、悩みすぎた熱はなにかを確かに変えてしまうのか。ジャンクフードが楽しめない禁欲的な習慣、先輩を独占したい感情、筋肉あってこその恋心、なにかを変えなければ。しかしなにも変わりたくないのが僕らだったりする。2013年12月 ストレートプレイコース一年生たちのための書き下ろし。60分 11人(男3・女8)/ 22人(男6・女16)● 〜ソフトボールバージョン 大丈夫受け止めるよ あなたはひとりじゃないんだ 編〜社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。喪失感に苦しむアスリートたちは様々にもがく。コーチに恋して頑張ってきた女子はふられたあとは魔性の女にかわっちゃうのか?男女交際なんて無縁だった男女はいっそなぐり合ってても結婚前提につきあおうか?かわいい服なんて着たことない筋肉ウーマンはふりふりスカートに挑戦できるか?のりこえよう!わかっちゃいるけど立ちすくんじゃうのが僕らなんだ。 2014年12月 ストレートプレイコース一年生の学生のための書き下ろし。60分10人(男3・女7)/ 20人(男6・女14) ● ~離れられないのは実はこっちなんだ 編〜 社会人チームの廃部が決まったソフトボール選手たち。選手生命が終わっちゃった。人生のほとんどすべてが終わっちゃったみたいに感じる。地域の子供たちへのコーチなんてやってられるか?眠りたいのに眠れないならいっそ眠らないで生きていくか?理不尽な上下関係なのに捨てられないのが自分か?なにかを変えなければ。しかしなにも変わりたくないのが僕らだったりする。 2014年12月 ストレートプレイコース一年生のための書き下ろし。60分10人(男2・女8)/ 20人(男4・女16)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

風と黙ってすわってて       (出演者3人)

風と黙ってすわってて 事業を起こしては失敗し夜逃げし、を繰り返す兄がいつものように妹のマンションに転がり込んでいる。妹はいつもなにも言わないで受け容れる。そこへ妹の友・山形が恋愛相談に来る。変人で嫌われ者の山形との噛みあわない会話にいちばん困っているのは実は当の本人・山形なのかもしれない。激高した山形の残していった罵声は妹の心を傷つけた。妹は幼い頃から兄を慕って慕って、それは人の手触りを確認できない妹の不安の裏返しとも言えるのだ。兄は去ろうとする。あえて卒業するために。卒業するために人が必要とするのは風なのかもしれない。黙って座っていてくれる風さえそこにあれば、人は確かめられるのだろう。人の気配を。 1998年8月 劇団八時半公演70分3人(男1・女2)…LEAF8号掲載
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

髪をかきあげる       (出演者7人)

髪をかきあげる畳の部屋、ガラステーブルの上に恋人が立っている。馬の真似をしている。トモヨは恋人を追い返す。勝手に門限を決めて、一人になる時間を作っているのだ。そのくせ一人になると「どうして帰るんだバカ」と呟くような孤独な心持ちがやってくる。そんなトモヨに新しく強烈な恋が訪れた。職場の先輩。妻との孤絶に苦しむ先輩はトモヨに問い掛けた。「心に空洞があるでしょ。」そして「髪がかきあげられるくらいになったらもっと素敵だなあ」反発しながらも髪を気にするようになってしまうトモヨ。彼女の出会う人たちはどうしてこうも淋しいのか。淋しさに悶えて夜の川をさまよう蛍みたいな現代人たちの心象はトモヨにちっとも希望を与えない。 1995年8月 劇団八時半公演第40回岸田國士戯曲賞受賞90分7人(男4・女3)…LEAF1号掲載。…戯曲集「髪をかきあげる」(白水社)掲載●同作品の英語版「Fireflies」…「Half A Century Of Japanese Theater1990's」 (紀伊国屋)掲載)●同作品のロシア語版「Конский хвост」「СОВРЕМЕННАЯ ЯПОНСКАЯ ДРАМАТУРГИЯ 1(現代日本戯曲集1)」に掲載
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

川底にはみどりの魚がいる     (出演者3人)

近未来。戦争が始まっている。中島のもとに召集礼状が届いた。昔反体制活動家だった彼が生きては帰れない激戦の最前線に送られるのは確実だ。恋人が籍だけでも入れてくれと駄々をこねている。自分の死後の不幸を思うと受け入れられない中島。女心をくんでやれと説得に来る現役活動家の島之内だって実のところ中島の死を悲しむ女性の一人だ。死出の旅立ちを直前に控えた数日間は幸せの気配すら漂う穏やかな日々だ。恋人たちが淋しく眺める川の流れ。その川底には目の覚めるような緑色の魚がいた、ような気がした。神様が見せてくれた奇跡だったのかもしれない。1998年6月 劇団八時半公演90分3人(男1・女2)LEAF7号掲載
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

現実はきびしく私たちは若いけれど要求は唐突で思い切るという手もあるかもしれない      (出演者2人)

反戦の訴えを前面にうちだした二人芝居。同棲する男女。女が出て行くというのだ。引越しの朝、二人は最後の会話に挑む。世界平和の問題?政治の問題?どうしてそれがあなたの問題なのか?必要なのか?会話はずれる。ずっこける。むなしく宙をひっかく。ここにいてもさみしい。去ってもさみしい。答えはきっとそこにあるのに。2010年3月 演劇ユニット「三匹の犬」公演80分2人(男1・女1)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

山脈10号          (戯曲3本所収)

「山脈」は、3人の劇作家が作っている同人誌です。半年に一度程度集まって勉強会を行っています。この10号は、2024年2月に企画された連続ドラマリーディングシリーズに上演された戯曲、それにまつわるエッセイを収めた号です。鈴江俊郎「とんでもなくとおくからとうてみる」水上宏樹「冬休みの晴れた午前中」南出謙吾「よわぶくみの大志」の三本。少子高齢化、人口減少、安くなったニッポン。それらのことばがすでに目新しいものでもなくなった2024年の時点で、劇作家三人が創作するのに、この現実と向き合わないわけにはいきません。書くことを通して、考えよう。客席と、舞台との間で交錯する思考とはどんなものになるだろう。その実験のつもりで書かれた作品です。私たちはなんのために書くのでしょう。脚本を書く、という作業は、その先に上演がないと意味のない作業です。劇作家というのはその先のないかもしれない文字を産むたよりない分野の作業員なのですが、そのたよりなさをよろよろ支えあうために私たちはきっと半年に一度くらい集まって数時間おしゃべりする時間が必要なのでしょう。◆鈴江俊郎作「とんでもなくとおくからとうてみる」……死のうと思った男は山の中にいる。誰にも見つからない山でじっとしてれば、寒くて死ぬはずだ。最後に電話をかけよう。いろんな知り合いにかける。最後だからわがままに話そうと思ったら意外とそうはいかない。どうして最後まで気づかいやら遠慮やらのびのびしないのだろう。昔の恋人。部活の仲間。ただの仕事上の知人。やっぱり友達は少ないのだ。自覚させられてつまらない。スマホの電源が切れたらもう下界との連絡は切れて、この世とも縁が切れるのだ。そこまでくるドライブの途中で寄ったサービスエリアでぼんやりしてる女が気になった。声をかけたら車に乗ってきた。だけどそいつともそこで別れたからいよいよもうすぐ最後なのだ。もう気配もなくて骨になれる手はずだ。だけど最後ってこんなものなのか。世界に希望など見つけられない。だけどなにか男はそれで終わっていいのか、最後に迷うのかもしれない。 上演時間70分 登場人物 3人(男1、女2)◆水上宏樹「冬休みの晴れた午前中」……妹の職場は二人だけでウォーターサーバーの営業を請け負う小さな会社。売れない焦り、給与未払い、解雇予告…しかしそんな時いつも失踪中の姉から励ましの言葉と一編の詩を添えた手紙が届くのだった。同僚の男、つまり社長も会社の存続に悩み、頼みの姉も失踪の理由を語り始め…誰もが追い詰められた時、姉妹の忘れかけていた、ある「夢」が動き出し… 上演時間70分 登場人物 3人(男1、女2)◆南出謙吾作「よわぶくみの大志」……会社を辞めようと思う。斜陽産業の真ん中で、いつまでももたない。従順で同質の社員たちと、ゆっくり沈没していく。毎年恒例の新入社員への講話に心が痛む。父とは、母に内緒で未だに連絡を取り合っている。別れた妻が開店したラーメン屋は連日の大行列だが、何が美味しいのか。未来を手繰り寄せようにも、手がかりは何もない。 上演時間45分 登場人物 1人(男1)
¥1,300
Shiroinuma's STORE
商品の画像

ともだちが来た       (出演者2人)

翻訳された脚本が米国、フィリピン、インドネシアなどで上演されている作品。夏。蒸し焼きにされそうな畳の上で男二人がただじゃれあうような会話を楽しんでいる。大学に入ったばかりの夏休みの里帰り。久しぶりに会う旧友。剣道部の友はしかし水も飲んでくれない。喉は渇くはずなのに。最期は水の中だったから、渇かないとでも言うのだろうか。架空の竹刀でする試合、死んだ友はやはり最後まで勝てなかった。「俺のこと忘れないでいてほしいんだよ。」水も飲まないで彼は消えたのだ。1994年8月 二人の桟敷席公演 / 第2回OMS戯曲賞大賞受賞 70分 2人(男2)…八時半通信6号掲載…OMS戯曲賞戯曲集vol.2掲載 ……………………………………………………この戯曲は 日本劇作家協会の運営する「戯曲デジタルアーカイブ」https://playtextdigitalarchive.com/でもお読みになれます。英語版はまもなくこのサイトで出品します。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

とんでもなくとおくからとうてみる      (出演者3人)

死のうと思った男は山の中にいる。誰にも見つからない山でじっとしてれば、寒くて死ぬはずだ。最後に電話をかけよう。いろんな知り合いにかける。最後だからわがままに話そうと思ったら意外とそうはいかない。どうして最後まで気づかいやら遠慮やらのびのびしないのだろう。昔の恋人。部活の仲間。やっぱり友達は少ないのだ。自覚させられてつまらない。スマホの電源が切れたらもう下界との連絡は切れて、この世とも縁が切れるのだ。そこまでくるドライブの途中で寄ったサービスエリアでぼんやりしてる女たちが気になった。声をかけたら車に乗ってきた。だけどそいつともそこで別れたからいよいよもうすぐ最後なのだ。もう気配もなくて骨になれる手はずだ。だけど最後ってこんなものなのか。世界に希望など見つけられない。だけどなにか男はそれで終わっていいのか、最後に迷うのかもしれない。同人「山脈」によるリーディング三本連続上演企画「沈みゆくこの国へ」のために書き下ろされた作品。2024年2月 上品芸術演劇団公演70分3人(男1・女2)(ほぼ一人芝居)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

七分の一の秘訣       (出演者5人)

七分の一の秘訣 美恵は男にふられた。ガス自殺しようとした。死ねなかった。何がどうしたのか、自分が悪かったのか、もう判断もつかない。男は完全な説明をしてくれた。でも私がほしいのは説明じゃなかったのに。慰めあうような傷つけあうような下宿の隣人がいて、その人も彼女にふられたみたいだった。ふられた者同士で話しても、話しても、結局はなにもならない。なにもならないのはわかっているのに、私は話したいのだ。心の七分の一だけでしか人は泣けない、という。七分の六ではただぼんやりと自分を眺めたりするだけだ、という。本当にそうなのか、私は自分を見つめてみる。七分の一泣きながら、六で見つめている。今日も。明日も。1996年6月 劇団八時半公演60分5人(男3・女2) …LEAF3号掲載
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

パンツ盗まれちゃって      (出演者13人)

パンツ盗まれちゃって 高校の生徒会室。教師と生徒が集まっている。若い女性教員のパンティ盗難事件がまた起こったのだ。盗まれた教師は自己嫌悪してしまった。こんな小さな事で悩む自分。集団的自衛権が容認され、戦争に向かうこの国なのに。自分は教師として、この時期に、2014年7月に、恐ろしいことが閣議決定されたこの歴史的転換点に、パンツを盗まれている無力な無意味な存在だ。自分は教師として、この若き生徒たちの将来に対して、無力だ、と。姿を消した彼女にもしものことがあったら学校の一大不祥事だ。困る生徒たち。犯人捜しをせざるを得ない教師たち。人間の劣等感や悩み、自己嫌悪はますます解決の道が見えない。生きている生徒たちの「いま」は真摯で、誠実で、懸命で、根深い苦しみに満ちている。年齢、性別、職業などの立場、民族、を超えて人なら共感できる深い真実というものがあるはずだ。好戦的な政策が一気に現実になった二〇一四年に怒りをぶつけた教師・鈴江俊郎が学生たちの協力を得て創作した反戦の思いを届ける作品。人間たちの対立はどこに至るのか?何を発見するのか?2014年10月執筆 / 未上演(鈴江俊郎 と 桐朋短大専攻科四六・四七期 演劇研究A 受講生十三名による創作)110分13人(男5・女8)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

ホテル山もみじ別館           (出演者4人)

ホテル山もみじ別館 二組のカップルが紅葉が美しい山のホテルにやってきた。ベテラン教師と教え子の母。定時制高校の教師と男子生徒。303号室と403号室。道ならぬ恋の、つかの間の逢瀬ははかない。恋模様はそれぞれに容易ではない。これは恋なのか?恋なのかと悩む恋こそがほんとの恋なのか?彼らは大真面目なだけにこっけいだ。人は、こんな恋から逃れられず、そしてこんな恋をもてあましてしまうばかりだ。2008年10月 劇団動物園にて上演105分出演者4人(男2・女2)2009年 札幌舞台芸術賞脚本賞受賞。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

待つ     (出演者6人)

狼なら、独りぼっちで待つのです。OL・マキは新興宗教の書に救いを求めて得られず俳句をひねって夜の街を眺めて笑うような孤独な女だ。婚期を逃しかけている先輩OL、誰彼なくプロポーズする不器用な係長、妻子がいるのにマキに恋する同僚の男、全てが破綻に向かっていく成り行きの中、かすかな救いはやっぱり人の中にある、と意地になって祈りたいのだ。マキは、人だから。1995年2月  劇団八時半公演 / KYOTO演劇フェスティバル大賞・脚本賞受賞60分出演者 6人(男3・女3)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

わが子へ 自由を         (出演者1人)

憲法改悪に反対するメッセージを前面にうちだした一人芝居。町はずれの林。初老の男がこっそりビデオレターを撮影している。がんの宣告を受けて余命が短い。まだ幼いわが子に、大人になったら見てもらいたいのだ。伝えたい。残したい。話したい。わが子と言っても愛人の子。隠し子って世間は言うだろう。だけど社長業だ、遺産は残すぞ。でもそれじゃ足りない、愛とは人生とは、……最期に伝えたいことってなんだろう?今あえて反戦の思いを。それが無関心、世間に流されて育つかもしれないわが子にはうとまれるかもしれないと自覚はしているが、無理でもいいから伝えたい。大切な価値が、いま危ういのだ。憲法9条ってこんなにすてきなのに。しかしこんなの伝わるのか?いや伝えたいのだ、いやだからと言っても迷惑じゃないのか?……葛藤もあらわにしつつ語る2014年時点での政治状況の危うさ。この子の母は遺産争いや隠し子騒動に巻き込まれたくないから、生きているうちに別れましょう、と言い出した。せっかく語っているこのビデオ、十数年後にはちゃんとわが子に届くんだろうか?――集団的自衛権を認容する法制化目前の状況下、男のからまわりするりきみは切ない。2015年6月 ひとり芝居プロジェクト(黒川明ひとりしばい)にて上演。出演者1人(男1)上演時間 75分ほかに、上演時間60分、120分のバージョンもあります。メールにてご注文ください。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

私、うれしい       (出演者1人)

母は一人暮らしの部屋に座って、昔抱いた恋心がよみがえってくる不思議に囚われている。職場の御用組合に逆らって労働運動の再建を図ろうとした息子がいた。息子は当局に煽動された職場ぐるみのいじめにあって自殺したのだ。母は見舞いに来た課長の前で若返っていくようだ。風船が舞う。風船は女性の華やいだ心そのもののように頼りなく独り暮らしの部屋を舞う。思い出すのはお腹に命を宿した日の興奮だ。「私、うれしい。私あの人の子供を生むの。」1993年12月 NANYA SHIP公演1996年名古屋ひとり芝居フェスティバル「金のシャチ賞」受賞50分1人(女1)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

私たちはどうしたらあえるの?ーーある日街宣車がきて   (出演者5人)

私たちはどうしたらあえるの?ーーある日街宣車がきて 平和運動に取り組む集会が、右翼の脅迫によって開催中止に追い込まれた。会場提供者たる役所が使用を拒んだのだ。太平洋戦争中、日本軍によって集団レイプされたフィリピン女性たちを招く証言集会だった。開催中止をきっかけに運動から離れる四人の若者。運動の再開を目指して説得を続ける一人の若者。彼らの文通のやりとりが展開する。心弱いが団結を信じる心が揺れる。そして必ず、再生していくのだろう。「――ある日水がきて」の上演を断念したのち、本番までの数日間で書き上げられた別バージョンの台本。 2011年3月執筆、初演90分5人(男3女2)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

私たちはどうしたらあえるの?ーーある日みずがきて    (出演者5人)

私たちはどうしたらあえるの?ーーある日水がきて 高校教員たちが慰安旅行にきた島に、ある日水が来た。津波だ。島の山の頂上まで走った5人が生き残った。途方に暮れる彼らは、絶望に暮れたり、希望をつなごうと論じたり、考える前に動けと怒ったりしながら、命をつなぐ。助けは来ない。もしかしたら人類全員が滅びたのかもしれない。彼らは生きのびるのか?東日本大震災の日直前に書き上げられたが、内容の偶然の一致が観客に引き起こす感情に配慮して上演を断念した作品。 2011年3月執筆、未上演90分5人(男3女2)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

私の音譜は武装している         (出演者6人)

私の音符は武装している とある大学の文学部、心理学講座の夏の合宿が終わった。参加した大学生、大学院生、OBたちは合宿の行われた山の家からさらに奥にあるロッジに集まっている。実はこれから二次会、彼女たちだけで息抜きの山登りに行こうという計画なのだ。毎夏この合宿を楽しみにしているOB。人間不信に悩んだ学生時代が良くも悪くも今の自分をつくってくれたのだ、と今は感謝の気持ちでいっぱいらしい。彼女が計画した登山はかなり本格的なもので、すでにここに来るまでに足をくじいたメンバーもいる中では現実性が薄い。しかしなぜかOB一人完全な全員での登頂にこだわる。ゼミに感謝を示したい。彼女は皆に登頂の感動を味あわせてあげたいのだ。おおむね心理学の講座に集まるような学生も、教授も、そもそも精神に不具合を感じる傾向の強い人の集まりだ。メンバーたちは次第に彼女の要求に恐怖を感じるようになる。結婚式を間近に控えたメンバーのための音楽の練習をしかたなく繰り返すメンバー。数日がたつ。登頂がすまないと帰してくれない異常なOBの行動に、メンバーは二派に別れる。ふもとに引き返そう、とする派といっそ登頂しよう、とする派と。閉じ込められたような狭い山の小屋で、皆の心は次第に武装を強めることになる。音楽は次第に完成度を増していくようだ。2005年8月 伊丹アイホール / 9月 下北沢ザスズナリ 劇団八時半公演80分6人(女6)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

私は、恋をした。         (出演者1人)

 恋をした若き女子がいる。神と対話している。 いやふつうに星に願いを、という程度の願い方ではない。おそらく彼女にとって神はそこに実在する相談相手、実際の事情を左右する実在の全能の存在らしい。しかし、恋がかなえられるかどうかを神に問うというのは本気の人にとっては厳しい問いだ。 舞台は一人暮らしの狭い部屋。深夜。翌日が勝負どころだとこの女子は勝手に決めている。神がおりてくる人形を相手に七転八倒、今後の行動計画も詳細なる会議だ。無言の神に彼女は怒る。返事がないとは何事だ。行動計画が必要だ。それがないと彼女の暴走は過去にだって幾人かの少年たちを不登校に追い込んでしまったほどなのだから。 神は手ごわい。彼女はもはや答えを求める求道者の域を超えるのかもしれない。行動より、思いより、もっと大切なものに、彼女は到達するのかもしれない。――2024年3月書き下ろし、初演 星歌ひとり芝居オムニバスにて。  上演時間20分  ほかに、上演時間30分、50分のバージョンもあります。メールにてご注文ください。
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

笑う女         (出演者5人)

笑う女 結婚式場のロビー。マザコンの男が、子持ちバツイチの女性と結婚する式場探しにやってきた。母に反対されながら行う初めての行動を前に、何十ヶ所訪ねても契約できない、と悩む男。そういう頼りない男ばかりを好きになる自分に悩む女。話を聞くコーディネーターの男は人の恋を取り持つのが生きがいの男で、なんとか力になろうとするが、リストラ、合理化の強烈なこの会社ではゆっくり話を聞いている時間も惜しいのが現実だ。皆が一人一人、うまくいかないで悩んでいる。結婚式場に働く男女は結婚の現実をいやというほど見せられ、結婚に夢などもてなくなる職業病だ。女はひと昔のように結婚式で素直に笑うことなどできないのか。皆が笑いたい。笑えなくても笑うことにあこがれる。2004年7月 ピッコロ劇団公演60分5人(男3・女2)
¥500
Shiroinuma's STORE
商品の画像

My Friend Has Come(Englishともだちが来た 英語版)      (出演者2人)

It is a hot summer day.Two young men are enjoying conversation playing silly,having fun on tatami-mat.I have come back home for the first summer vacation since I entered an university.Here my old friend has come after a long absence.He was a member of the same Kendo(Japanese Fencing) club. But he won’t drink enen any water.He should be thirty. Or would he say he is not so, because he was in the water in his last moments? We play Kendo-game using imaginary Shinai(sword).The dead friend cannot win in the last game.“I don’t want you to forget me”He said,and left me without drinking any water.……………………………………………………This article was first performed in August 1994 by the unit “Futari-no-Sajikiseki(audience floor for the two actors)”This article won the second Ogi-machi Museum Square Drama Award,and introduced abroad to be performed in the U.S.,Philippines ,Indonesia,and so on.It takes 70 minutes to be made performance.Cast : 2 actor
¥500
Shiroinuma's STORE