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星歌ひとり芝居へのエール

三宅星歌さんによる 星歌ひとり芝居オムニバス 無事終演。
その当日パンフレットに載せてもらったコメントを、ここに紹介しますね。星歌さんへのかぎりない友情を込めて書いたコメントです。ちょっとふざけてます。
だけど本気です。ご笑覧あれ。
 
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私は長い間、自分の率いる劇団に書いてきたので、所属する俳優全員にセリフを公平に与えることに腐心してきました。全員に「いいセリフ」を与えるように、役の大小の差はつけないように、まるで兄弟にケーキを分け与えるみたいな気遣いです。ですけどそうすると当然苦しい。台本は書きにくい。その条件下、全体が感動をもたらすような筋運び、を探るのです。そんな無理難題なパズル毎回解けるかっつうの。毎回先にリーチかけられた麻雀の回し打ち状態です。
その結果、癖がつきました。先に役者が決まらないと書きにくい。劇団員はおおむね発展途上の若者たち。技術、経験、その他もろもろの要素が発展途上の、そんな人たちをこそ魅力的に見せるセリフというものを探す苦心惨憺の旅こそが書く喜びになってしまった。きつすぎる腹筋運動に絶頂を感じる変態アスリートみたいなものです。あて書きこそいのち。
三宅星歌さんは私の一人芝居をまずやってくれて、その上で会いました。とても書きやすかったです。ぶさいくだと言いたいのじゃありません。へたくそだと言いたいのじゃありません。この人には、私が遠慮しないで済む、というなんらかの感覚がきました。
その感覚はどこから来たのでしょう。私が恋をした、のは三宅星歌さんだからだと思います。


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