今日のコラージュ 5/15

昨日にひきつづいて、コロナとフラーレン、それから法の下の平等性についてもうちょっとつっこんで。昨日は漠然とタチアナ・ニコラエヴナとOTMAの写真をつかったのですが、今回は正義の女神です。

このコラージュ練習大会を始める前に、一枚、自分で絵を書いてコラージュしたのですが、それが正義の女神でした。4月5日ごろ。
そのころは、こんなに検察庁法案のカウンターが盛り上がるとは思ってなかったのです。コロナ渦中、政治がいろいろおかしいなと思ってたので、正義の女神を描いたのだとおもうけど、感覚的にモチーフを選んでいるので、こうやってあとから書いて気づくことは多い。

正義の女神は、ギリシア神話のテミス。裁判所によく飾られている、法律の公正さを表す女神です。昨日も使ったフラーレン構造と、ジオデシック構造、飾りの花、背景の火事はgoogle ライセンス検索。正義の女神に重なってる文字は、検察OBの意見書で引用されていた、ジョン・ロック「統治二論」の「法が終わるところ、暴政が始まる」の原文です。

自分の普段つくっている作品のテーマとは別に、こうやって時事ネタ(?)を素材にコラージュすることが、なにかになるかわからないのですが、いまのこの状況をどう過ごしてたか、ということがあとからわかるかなともちょっと思っています。

ちなみにコラージュって、シュルレアリスム的な魅力が大きいとおもうのですが、具体的なモチーフを具体的な意図にそって配置すると、シュルレアリスムから離れて、広告っぽくなってしまう。
私はいつも、感覚的にモチーフを選んで組み合わせて、あまり考えずに手を動かす方なので、自分が何を作りたいのか（そして何を伝えないかを）を意識してないと、難しくなるなーとも思いました。

今日の日記
私のようにSNSで抗議する人も、国会前で抗議する人もいて、なんとか週内の検察庁法案改正案は可決されずにすみました。このまま状況がどんどん変わればいいのに。そして、自分たちの声が政治に届く、という手応えや、自分たちの社会は自分たちがつくる、という手応えがこのままみんながつかめて、コロナのあとはよい社会になるとよいのに、と思いました。