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21歳のトーマス・グローグ、ユンボ・ヴィズマの新たなる才能について

アメリカの自転車ニュースサイト、VeloNewsにて、現在ユンボ・ヴィズマの研修生(トレーニー)で来年から正式にユンボ・ヴィズマ入りが決まっている21歳の英国人トーマス・グローグについて特集されていたので紹介する。

この時期に再び注目されるようになったのは、記事中でも触れられているように、今週の「イル・ロンバルディア前哨戦」レースで目覚ましい活躍を見せたから。

リザルトでいえばジロ・デッレミリア17位、トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ12位、グラン・ピエモンテ12位。トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネではウリッシやポガチャルが動く終盤戦の残り10.7㎞地点から単独で飛び出し、のちに追い付いてきたエンリク・マスと共にタンデム走行でしばらく先頭を走っていたようだ。→ Cyclowiredの記事

「このレベルのレースを完走し、特に最終局面で役割を演じることができたことは、自分のリズムにとってとても大切なことです。このチームで走れることは僕にとってとても快適です。このような熟練したチーム、そして経験豊富な強い選手たちとともに走ることは、昨年の段階ではただ夢見ることしかできなかったから。私はこのことにとても感謝しています」

https://www.velonews.com/news/road/british-jumbo-visma-trainee-thomas-gloag-hits-ground-running-in-italy-i-surprised-myself/


トーマス・グローグは元々英国のコンチネンタルチーム、トリニティ・レーシングに所属していた。トム・ピドコックや、今年登りも石畳もオールラウンドに活躍する驚異のネオプロとして注目を集めているベン・ターナーらが所属していたチームであり、昨年の冬の段階ではイネオス・グレナディアーズのトレーニングキャンプにも参加していた。

だが、彼はユンボ・ヴィズマを選んだ。そして、来年、彼はチームで唯一の英国人ライダーとしてデビューする。


トーマス・グローグの過去の戦績

2021年U23版ジロ・デ・イタリア(ベイビー・ジロ)総合4位
2021年U23版リエージュ~バストーニュ~リエージュ6位
2021年ロンド・デ・リザール総合3位
&区間1勝(プラトー・ド・ベイユ山頂フィニッシュ)

ツール・ド・ラヴニールでも2021年は第9ステージでリタイアするまでは総合6位に、今年は区間1勝して総合リーダージャージを着た上で、そのあとの2日間も総合2位をキープしていたが終盤戦に突入したところで失速後、DNS。

今やイネオス1強時代で破壊し、UAEチーム・エミレーツと並ぶ世界最強チームの双璧を成す存在としてプレゼンスを発揮しているユンボ・ヴィズマ。

新時代の才能も積極的にかき集め、2020年代をさらに熱くしていくことになるだろう。

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