グリンピース二個分の油断
どうも!
suzumitsuです。
皆さま毎日、仕事家事育児推し活その他諸々
お〜つかれ〜ぃ♪
今日は息子のさんちゃんが1歳だった頃のお話。
2歳上の姉のいもちゃんが登園中、対面キッチンから目の前に座るさんちゃんにチキンライスをご提供し、その間に夕飯の下ごしらえを済ませるべくすずみつ母さん、アタフタとキッチンで野菜を切ったり肉に下味付けたりしていたある秋のお昼のこと。
さんちゃんは新生児の頃から食欲旺盛で、
ワタシのカラダがカラッカラになるほど母乳を飲み、
離乳食はかなり前のめりに初見のモノはとりあえず食し、
公園に行けば葉っぱや石や遊具を食べ、
振り向いたらダンゴムシを食べ・・・
それはダメーーーーー!と慌てて口から出させ。
とにかく、目に入るモノは
「食べれるか否か」
を一旦口に入れて判断するというかなり野生み溢れる乳児でした。
(実は府中の大きな病院のNICU出身ベビーですがそんなことを微塵も感じさせない現在デス)
そんな彼なので、1歳でも親の食事介助なぞまるで必要なく、食事となれば手づかみで目の前の皿の上のモノはマッハで食べ尽くしました。
ですが口に入るや否や、味わう前に
「おいし!」という信憑性の薄い食レポをしてくる人でもあります。
キッチンで肉を焼きながら
目の前に座ってチキンライスを旺盛に手づかみ食べするさんちゃんの様子を見つつ…
しっかりと減ってきてるチキンライス
もうスグ食べ終わるなぁ〜と思って
「さんちゃん、さいごにおちゃものんでね〜」
「あーい!」
(めずらしいなぁ、残してる)
少し残されたチキンライス
そしてなぜかモリモリと鼻をほじるさんちゃん。
食べ終わったみたいだし椅子から降ろすかな〜と彼の元へ行くと、なおも小さな人差し指を同じく小さな小さな己の鼻の穴に入れモリモリとほじくりまくっているではないか。
その頃、自分の顔の中央に穴が2つあることに気付き始めたさんちゃんは、よく鼻に指をズボッと入れていた、まるでそれが高尚な趣味かのように。
が、指を入れて穴の存在を確認してるという感じで「ほじくる」ということはなかった。
「どしたの?さんちゃん、お鼻、気になる?」
そう聞くと
困った顔のさんちゃん。
・・・イヤな予感〜♪ハハの勘〜🎶
(東京都在住40代エセラッパー)
さんちゃんの顔をグイッと上向きにして鼻の穴の中を見ると
ん?なんか入ってる!?
んんん??…まんまる!?
ッハ!
グリンピース!!!
さんちゃんの鼻の穴の奥に
ひっそりと佇むグリンピース…
いや、そこに佇んでる場合じゃないよ、キミ!
どうやら、チキンライスのグリンピースを
なんでか鼻の穴に詰めてみた模様。
「さんちゃん!コレ入れたの?」
残されたチキンライスの中のグリンピースを手に取って見せるとうなずく1歳…
「えーーー!なんでーーー!」
1歳が鼻の穴にグリンピースを入れるのに
理由なんてない。
そこに穴があったから。
心意気としては
そこに山があったから登る登山家と大差ない…
ハハ、焦る。
しかしハハの指、1歳の小さな幼児の鼻の穴には侵入できず!
詰んだー!初手で詰んでるー!王手!参りました!
って言ってる場合ちゃう!
ピンセット!
救急箱からプラスチック製の先の丸い
「赤ちゃんのハナ◯ソほじり出す用ピンセット」
を取り出し、息子を抑えておそるおそる鼻にイン。
丸いツルツルのグリンピース
プラスチック製の先の丸いピンセットじゃぜんぜん掴めない。
なんならさらに奥入った!ヤバい!
「さんちゃん、フンッ!して。フンッ!」
彼の目の前でハハ、鼻から息を出して見せてみる。
ニコニコしながら
「フンッ!」と言うさんちゃん。
「いや、言うんじゃなくて!フンッ!って息出すの!鼻から!」
「フンッ!」
さっきより元気に言うさんちゃん。ダメだ・・・
1歳の人間、まだ鼻をかめないのです。
ま、かめる子もいるのかもしれないけれど、
大半の1歳は鼻をかめないので、この世には赤ちゃんグッズとして電動の鼻水吸引機なるものがあるくらいです。
どうしよう…これ以上ピンセットでほじくったところで出てくる気配もなければ出せる自信もない。
時は11時40分AM。
徒歩5分の耳鼻科の午前受付は11時45分まで。
ハハ、さんちゃんを小脇に抱え母子手帳ケースごと持って上着も着ずに猛ダッシュ。さいわい、小脇のさんちゃん、すっごい楽しそう…
冬も近い肌寒い中、10キロ越えの子供を抱え汗ダクで耳鼻科に到着するも
虚しく飛び込んでくる
【午前の診療終わりました】
の下げ札。
チーン。終わった。
そこで脳内に響く安西先生の声
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
こちとら、我が子の鼻の穴にグリンピース詰まってんだ!易々と引き下がれるわけがない!耳鼻科のドアをバーーン!と開け受付に飛び込むハハ。
受付の女性が
「すいません、午前の診療終わ・・・」
「息子が!鼻の穴に!グ、グ、グリンピースを詰めまして!取って欲しいんです!」
「ッ!!!先生にすぐ話してきますのでお待ちください!」
待つこと数秒。
「こちらへどーぞー」
休み時間の心づもりをしていたであろう
リラックスした医師の声が聞こえ診察室へ通された。
神対応にマジで感謝!
1歳の息子を膝に乗せワタシが診察椅子に座る。
「なーに?グリンピース好きすぎて鼻から食べたの?」
そう言って息子の鼻の中を覗く。
「あるねー。せっかくだけど取ろうか」
暴れると危ないから息子を両脇から抑える看護師さん2人とハハ。
3人の大人にはがいじめにされて泣き出すさんちゃん。
元来声のボリューム調整機能がブッ壊れ気味のさんちゃん、
耳鼻科診察室でまさに断末魔の叫び。
ハハ、目を離してしまった申し訳ない気持ちを一旦飲み込み
「さんちゃんが鼻に入れたんでしょーが!おとなしくがんばりなさい!」
半べそで叱咤。
先生は秒で
「はい、取れたよ」
とグリンピースを摘んで出したと思ったら
鼻の穴をまた覗き込んで
「もう1個入ってるよ!」
とさらにグリンピースを排出。
2個かーい!2個も入れたんかーい!
思わずツッコむハハ。笑う看護師さん達。
「グリンピース好きなんだね、記念に持って帰りな」
と息子に優しくグリンピース2個を返却してくれた先生。
それは愛に満ちた空間だった。ドラマ1話作れそうなほどに・・・
(いや、作れない)
「お手数おかけしました」
と診察室を出て、優しく含み笑いをした受付の方々にも心の底から御礼をいい帰宅。
帰宅後すぐにまた食事用チェアに座り
残りのチキンライスを食べ始めるさんちゃん。
残したんちゃうかーい!
ことなきを得た・・・得たのか?
ま、まぁ大事には至らなかったから良かったものの、
乳幼児が何かを食べてる時はとにかく目を離したら危ういぞ
と言う【自戒】と【反省】を込めて涙ながらにしたためた
「さんちゃんグリンピース事件」
でした。
以後気を付けているので、鼻や喉に何かを詰まらせる事件は発生したおりませんが、隣に座りほんの2秒、目を離したスキにカレーが頭から降ってきたり、納豆が宙を舞ったりということはまま有ります・・・
いや、でも冗談抜きで「一瞬でも目を離したらあかんタイプの子」もいますゆえ、子育て中のチチやハハ、お気をつけあそばせ。(おまえが言うな)
さ、明日もほどほどにがんばるべ。な。
ではまたね!
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