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カルビクッパではなくカルビスープとライス

かつての東西新聞社の大原社主ではないが、私はおかゆが苦手である。食べられないわけではないが、好んで積極的に食べにはいかない。雑炊も同様である。理由は簡単で、お米がブヨブヨになるのが嫌なのである。タダでさえ私の腹はブヨブヨであり、これ以上ブヨブヨなものは要らないのである。ということではなく、そのブヨブヨ食感が嫌いなのである。

でも、スープ類でご飯を頂くことは嫌ではない。寧ろ好きなくらいである。シロメシに具入りのスープを、プースー多めで運び、わざとシロメシにこぼしながらいただく。シロメシはだんだん色飯になり、プースーのうま味を吸っていく。これがいいのである。

矛盾などしていない。なんとなれば、この方法ならば、コメがブヨブヨになる前にいただいてしまうから。大切なのは一口一口ずつ、お釈迦様に甘茶をかけるように、いただいていくことである。これならずっと、お米の感じがグッドなのであります。

それを求めると、カルビクッパなんてのは頼んではならない。なにせあれは雑炊であり、コメはどっぷりとプースーに浸かってしまっている。ではどうするか?カルビスープにするのである。で、ライスを付けて。この食べ方は最高である。カルビスープだから、かきたまのアレと、ホロホロのカルビ肉を飯の上にのせて、おかずとしていただける。勿論プースーはこぼしながらやるから、シロメシはどんどん色づいていく。しかしコメの食感は残ったまま。素晴らしい、素晴らしいですよこれは!

同じことはスープカレーにも勿論適用される。こちらの場合はスプーンにシロメシをのせ、カレーの海のほうに向かう。大海原をスプーンで救い、狭いエリアの中でシロメシに吸わせ、一気にいただく。こうするとシロメシはブヨブヨにならないうえに、カレーの風味を存分に楽しむことができる。この食べ方は結果としてコメをルゥに対して多めにとることになり、カレールゥとのバランスがコメ主体で進められる。大概のカレー屋さんのカレーはシロメシに対してルゥが足りない。その問題も解決できるというわけだ。

なるほどでは吉野家でも牛丼ではなく「お皿で一丁」なんですね?と聞かれそうだがそれは違う。牛丼の場合、たとえつゆだくでもコメがブヨブヨになることはない。そこまでしたらつゆだくではなく、つゆだく^12だ。牛丼こそ飯にツユは沁みてなくてはならない。飯に対する肉の少なさをカヴァーしなけれなならないからだ。吉野家は牛丼、焼肉屋はカルビスープライス、以上。

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