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宮のたれ

ハンバーグを塩で食べる人は滅多にいないだらう。一部の店では勧めたりもしてるようだが、それはハンバーグを理解していない。塩は下味でする作業でしかない。ハンバーグにはソースであり、ソースがあるからこそ、ハンバーグがある意味があるのだ、と私は信じている。

ローカルハンバーグチェーンというのがある。静岡のさわやか、神奈川のハングリータイガー、群馬のフライングガーデン、そして、栃木のステーキ宮である。え?ステーキ宮はステーキだろ?煩いです。ハンバーグなんです。

なぜ無理やりステーキ宮を捻じ込んだのか?それは、ステーキ宮のソース、いやさ、宮のたれ、こそが、ハンバーグステーキソース№1だからである。嘘だと思ったら、試してみたらいい。材料は生たまねぎ、おろしニンニク、醤油、お酢のみ。3週間冷蔵熟成でねかされて完成。このソースの旨い事!ハンバーグの肉汁と絡み合えば更にベリグー!至福の時は、誰にでも間違いなく訪れるのである。

子供の頃の外食の楽しみの一つが、ステーキ宮であった。幼少期故ステーキに興味は無く、もっぱらハンバーグ目当てだった私。跳ねたソースが顔につかぬようナプキンを両手に持ち、バチバチと音を立てて跳ね上がるたれをキャッチするのは、実に楽しい作業であった。それが終わってからの、熱々のハンバーグをハフハフと貪ることほど至福の時間はなかった。

あれから数十年経つが、勿論宮のたれは不変。店に行けばかつてと同じ味を堪能することが出来る。今やコロワイドグループとなってしまい、宮のたれ以外にも様々なソースでいただくことができるが、やはり格が違う。宮のたれでいただくハンバーグが一番である。

ところで最近気になる情報を得た。超宮のたれ、というのが出たらしい。おろしにんにくがたっぷり増量されてる、とのこと。創業50周年記念ということらしい。食べたい!でもこれ、栃木・茨城限定。食べたければどちらかの県にある店に行き「超宮で」と頼まなければならない。

超宮のたれ、食べたいなぁ。

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