第1章 浦嶋の爺 ~AN OLD MAN OF URAZIMA~
浦嶋の爺 改訂20220706
むかし、むかしのことじゃった。
白浜の広がる海辺の村に
白髪の老人がヨロヨロしながら歩いてきた。
やがて爺さん。力尽きて倒れてしまった。
そこへ通りかかった村人が爺さんに気付いて駆け寄った。
「大丈夫か爺さん!」
「何か… 何か食べるものを…」
村人は、大急ぎ家に戻り、朝ご飯に用意しておいたおむすびを抱えて爺さんの元へ走った。
爺さん、おむすびを見るなり、パクパク、ぺろっと食べてしまった。
元気を取り戻した爺さん。
「有り難う