二胡に感動した日

あれほど感動できる曲に出会えるこはない。

先日とある大学の春節祭にお邪魔した。友だちに誘われてあまり乗り気ではなかったがお菓子を食べながら歌や伝統楽器の演奏を聴いて思ったよりも楽しめた。

イベントも中盤に差し掛かったころにある一人の中国人が二胡で「草原情歌」という曲を演奏した。二胡が中国の伝統楽器でチェロがものすごく小さくして弦を二本しかないことしか知らなった。

どんな音色なのだろうかという疑問はすぐに吹っ飛んだ。力強くもどこか繊細な弾き方で身体がステージへ飛び込む感覚を覚えた。

家に帰ってから改めてYoutubeで同じ曲を聴いてみたがいかんせん自分の記憶の中とは違った。僕が聴いたのはもっと荒々しい感じだった。

そこでふと誰かが初めての体験以上の感動は再現できないと言っていたのを思い出した。なるほど。あの時の体験は自分にとって初めて二胡の演奏で感動したものだったのか。

二胡の歴史は古く唐の時代からあったらしい。現在のように縦で持つ演奏方法は宋からだそう。日本では江戸時代に胡琴と呼ばれており親しまれていた。

そのような時代から伝わる二胡の音色に現代に生きる僕が出会えることができた。これも何かも縁かもしれない。

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