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鋼錬OVA ロザリーは生きているのか?

今アマプラで新旧OVAハガレンが見れるんだぜ

OVA屈指の鬱回 盲目の錬金術師のミザリーに対する考察というかあれ。見てない人は見てから来てね。やや新旧の知識がごちゃごちゃしています。本誌や新をベースにしていきます。


あなたも似たようなものじゃない。

本物のミザリーが動いたことに驚くアルに対するセリフからです。

アルの場合 魂のみの錬成に成功し、それを鎧に定着させることにも成功しています。ここや作中のセリフからして肉体と魂が存在し、それぞれを繋ぐものが精神。エドは人体錬成の段階でアルとエドの精神が混在し、真理の扉の前にあるアルの肉体に多少栄養が供給されてるという分かるようで分からない解説がされています。


ミザリーが動くシーン

「あれ」に宿るものをミザリーと定義するかどうかです。

以下作中のセリフより
・必ず失敗すると分かっていて誰が人体錬成などするか(終盤のマスタング大佐)
・焼死体「のようなもの」を錬成するだけだ(偽装工作の買い物に行かせた時のマスタング大佐)

上記2点からして人体錬成と焼死体のようなものを作るのは別だとうかがえます。人体錬成=死者蘇生であり、死体の作成は材料が揃えば可能ということでしょうか?検死したノックス先生からは消し炭と言われていたのでどの程度のクオリティで死体を作成したのかは不明です。そもそも「人体錬成」で完成した物質は術者がイメージしている錬成しようとした人物とはかけ離れている。(エドが墓を掘り返す回)なので魂とそれを繋ぐ精神と肉体の3つが同一人物のものかつ蘇生が人体錬成であり肉体(死体)のみ錬成はあくまでもそれなりの材料と知識があれば可能ということになります。


動く死体との差

エドたちが中央地下で戦闘した動く死体(賢者の石を注入されている)を考えると肉体が明確な意志を持って動くことを魂が入っている、魂を持たせるには対価が必要だと考えられます。動く死体の場合は賢者の石、アルの場合はエドの腕と引き換えに魂の錬成を行ったのが順当かなと思います。ではロザリーはどの程度「死者蘇生」に近いのかについてです。

大佐とジュドウからみる人体錬成のクオリティ

そもそもOVAなので同じ「視力を代償に錬成した」でこの2人を並べるのかは若干怪しいですが設定的にも対等に近いと仮定して考えます。
大佐の場合はかなり原型を留めておらず、意思があるのかどうかすら怪しいです。それに比較するとジュドウの錬成したロザリーは限りなく人の形はしておりなんらかの意志を持っています。(魂がロザリーかどうかは不明です)錬成の段階で肉体の原型は留めていませんでしたがその後ハンベルガング家で何かしら医術の延長レベルの調整を行ってあの状態になったと思われます。そう考えると同じ対価を支払って死者蘇生を行ったのでクオリティに関しては同レベルだと思います。


ロザリーのセリフ考察

アルと似たような状態ということは魂が宿っていることは間違いなさそうですが恐らく中に入っているのはロザリーの魂ではない誰かのものと考えるのが正解な気がします。ここで肉体の構成物質や魂もロザリーであるという可能性はないと思います。そうじゃないと8割くらいは人体錬成に成功したことになってしまうので。可能性としていくつか挙げるなら

①肉体の構成に成功、魂はロザリーではない
②肉体の構成に成功、魂はロザリーである
→③肉体、魂ともにロザリー本人、ただし精神の構築に失敗
④肉体の構築に失敗、魂はロザリーではない
⑤肉体の構成に失敗、魂はロザリーである


②だと人体錬成に成功してしまっていますね。②以外の可能性でジュドウが視力を失っていることを考えると肉体、精神、魂の錬成いずれかに失敗したことになります。他の可能性として③を挙げました。肉体と魂の錬成は成功したが精神の構築がされていない為うまく肉体と魂が結びついていない(リアクションはするがロザリー本人の自発的なものではない)という可能性もあります。
この場合1番残酷なのは④ということになりますが全然有り得るのが1番恐ろしいところです。呼びかけに反応するところを見ると魂(の一部)の錬成には成功したのは間違いなさそうです。ロザリー本人かは不明です。他人の魂が入っていてなんらかのリアクションをしただけ可能性も考えられます。
正直肉体に関してはどうでもいいです。過去の人体錬成で人の形をあの程度保ったまま成功したケースはなく、ロザリーもおそらくそうでしょう。なのでハンベルガング家側で程度整えてあの状態にしたと考えるのが妥当な気がします。髪に関してはウィッグ、あるいは本人が生存していた時のものを使用している可能性が高いかなと思います。人体錬成に関して否定的である作中の雰囲気からすると魂はロザリーでない可能性の方が高いかなと思っています。徹底して鬱回にしたいという意図もありそうです。

まとめると

・1人の人間は肉体と魂、それを結ぶ精神の3つで構成されている
・肉体のある程度の錬成は可能(死体レベルなら可能)
・魂の錬成は血縁者であるエルリック兄弟だから成功したレベル。他の例がないのを見ると何かしら条件がないと不可能に近い。(ここに来てバリーの存在を思い出しました。錬金術の技量や対価によっては可能なのかもしれません。)
・精神については母親の錬成時にエルリック兄弟が混在して繋がっている。詳細に言及されていないがおそらく死者の精神の復元や生前の持ち主である魂と肉体を結びつけるのは不可能。

上記に関しては記憶が曖昧なのでもしかしたら本編で言及されてる箇所があるかもしれません。
「あれ」がどのくらいロザリー本人かはぶっちゃけフォーカスする部分ではないので詳細は不明です。言及されていた記憶もないので…

アルと似たようなものと言われてましたがよくよく考えるとああしてアルが動いたり意志を持ってるのは奇跡に近いのでは…?エドすげえや。