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ごはん日記:中華編

太陽にはなるべく背を向けていたい。
だって日焼けするから。
まあそんなこと言いながら日焼け止めを塗り忘れたんですけどね。ちゃいっ

久しぶりに人様とご飯を食べるという事で1番楽しいのが服選び。私は迷わず手にする。黒のボウタイシャツとロングスカート。アクセサリーもメイクも控え目に。

連れてこられた場所は『ジョーズシャンハイニューヨーク』いくらポンコツな私でも感じ取れるこの雰囲気。緊張する…。その反面、この緊張感の中サービスするの楽しそうだなあとも思う。もう少しこの職を続ける選択肢があったのならばこんな雰囲気のお店でも働いてみたかった。

先ずはシャンパンをオーダー。
テーブルにグラスとボトルが運ばれてくる。
ちょっと待ってお姉さん、それフルートグラスよね?めっちゃ注ぐね??
と内心大慌ての私。「フルートグラス6分目くらいが美しいよ」と言っていた元バイト先のフレンチレストランの店長を思い出す。
乾杯し少し待っていると前菜4種が運ばれてきた。一品ずつ書いていくと多分誰からも読まれない程の長文になるので割愛する。ただ、自分でも驚いたのがピータンのクリーミー2層ゼリー。私はピータンはあまり得意ではない。しかし、このお店のアレンジされたピータンは食べれた。美味しいと感じた。

次にこのお店名物の小籠包が運ばれてくる。
見て分かる。少し触っただけでもはち切れそうな程の具材とスープ。実際持ち上げると本当に破れてしまうのでは無いかと心配になるほどに重い。しかしその心配は必要無かった。溢れる…と思い恐る恐る箸で切ろうとすると皮がもっちりしているので切れない。やっとの思いで少しだけ切る。こんなにも入っていたのかと驚く量のスープが蓮華から溢れ、黒酢と千切り生姜を少し乗せ一気に一口で食べる。少し残っていた熱々のスープと噛む度に満足度が上がる量の肉。そして蟹。これが幸せか…。とちょっとおセンチになりながら完食した。

中華と言えばと問われると少なからず出てくるであろう。「北京ダック」と。こちらのお店の北京ダックは甘みのあるふわふわのパオだった。知らない食感だった。余談だが、私が初めて食べた北京ダックは神戸中央区元町中華街の屋台で出してる北京ダックだった。甘味噌が負けてしまうくらい辛いネギ。それを思い出しながら食べる。甘味噌もネギもバランスよく1個では足りないくらいだった。(辛いネギもめちゃくちゃ好きです)
続いて出された料理はフカヒレ。わ……
程よい熱さの餡と蓮華で切れてしまうくらい柔らかなフカヒレ。シンプルにずるい。手が止まるわけが無い…。オーダーしていたシャルドネと、紹興酒を交互に飲みながら味わう。どっちも合いすぎでは??は??
すみませんちょっと乱れました。
お次は、鯛のフリット黒酢バルサミコソース。魚料理だし…と思い白ワインを飲むとなんか美味しいけどしっくりこない…(私が未熟なのが正解です)紹興酒を飲むとこれはもう真ん中ズドン!と。今回が紹興酒飲むの初めてなのにスルスルと飲めてしまう。美味…
お腹も心も満たされ、「次で最後かな…?」と待っていると運ばれてきたのは牛しゃぶ。特製の胡麻ソース。食材も美味しいしソースと合わせたらそんなもの大優勝。そもそも胡麻ソースが美味しいのでそれだけで売って欲しい。買う。金ならある。
「もうこれ以上は…ドルチェで十分…」と話をしながら座っていると来たのはちゃんぽん。エッ??!?ちゃんぽん!?!??めちゃくちゃ〆のラーメンじゃん。満腹もいいところ。容量の少ない頭で一生懸命処理をする。「食べれなかったら無理しなくていいよ」と言ってくれるが親の教えと飲食店勤務の私なので食べ切る。いや食べれてしまった。その時思い出した、私の胃袋の容量を。よくブラックホールと言われたものだ。1つ言うなら鶏白湯なのですごく食べやすい。私の胃袋がブラックホールだからでは無い。本当にスルスルっと食べれてしまう。

最後に茉莉花茶と黒糖とココナッツの蒸しパン、そして中華のドルチェ杏仁豆腐。
正直杏仁豆腐は苦手部類なのだが私の苦手な甘さが無い。えっどうやって作ってるの???ルセット教えてくれ。満腹で疲れた胃袋に優しい茉莉花茶。丁度良い温度と量。最高すぎんか?

少しお腹を休ませてお店を出る。エレベーターの案内板を見るとそこには大分のアンテナショップがある。嘘でしょ?!?めちゃくちゃ立地良すぎでは?!??気になる!と内心興奮しながらも次は大分のアンテナショップ覗いてみようかな…と心を落ち着かせ帰路に着く。

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