口からCD音源
この言葉を聞いたことがある、見たことがある、言ったことがあるって人は多いんじゃないでしょうか?
僕はこの言葉を一度だけ使ったことがある。
悪い意味で。あまり思い出したくない記憶なので、「恐縮です」が詳しくは書かない。
僕はこの言葉が苦手である。
他の使っている人の真意はわからないが、
僕は良い意味で使われているんだと思っている。
「生歌もCD音源と同じレベルで歌える」
という意味だろうと思う。
生歌とCD音源が同じは良い意味なのだろうか?
アーティストはこの言葉聞いて嬉しいのだろうか。
そもそもアーティストはライブで歌う時、CD音源に近づけようと思って歌っているのだろうか。そんなわけがない、デビューしたてなら、あるかもしれないが、何年も経験を積んだアーティストが、そんなことを考えているわけがない。
今できる最高のパフォーマンスを見せようとしてくれているのではないだろうか。
もしくは、今の自分の気持ちや歌詞に込められた想いを歌に乗せて伝えようと考えてくれているのではないでしょうか。
知らんけど。
という考えが浮かんだのもコロナ渦に行ったライブツアーで感じたことがあったから。
延期を繰り返しなんとか開催できたツアーです。
今までの歌いたくても歌えない歯痒さを歌にぶつけてながらも、本当に楽しそうに歌う歌声に心打たれました。
多少音程が外れてようとも、込み上げる感情で歌詞が詰まる箇所があろうとも。それがマイナス要素になるわけがなく、むしろプラスになって、CD音源より遥かに良い歌だと僕は思ったわけです。
ライブというのは、そういうCD音源では聞けない「心の音」を聞きに行く場所だと思うんです。
知らんけど。
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