何が言いたい話?《映画「すずめの戸締まり」》

これまでだいたいこういう何か映画とか小説とかのことを書くときはタイトルに自分的なタイトルを付け加えているんですが


今回は思い浮かばなかった。
もはやこれしかなかった。


考えれば考えるほどモヤモヤする。

新海誠はもはや「誰??」とは言われないぐらいポピュラーになったのであらすじ等々は割愛。

そんなわけで

以下ネタバレ含む話をしますので映画まだ見てない方はご注意ください


……というか注意すべきはネタバレと言うよりも結構否定的な意見ですので見解の違う方はご注意ください…笑


⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰



結論 : 『えと…………何の話???????(  '-' )』


きっと書いてるうちに分かると信じてる。


映像はもはや当たり前に綺麗。


冒頭から「君の名は。」の彗星のシーンぐらい壮大なやつもってくるあたり最初から新海誠ワールド全開。

あの圧倒的綺麗な星空とかはもう「新海誠と言えば」とも言えるシーンかと。

けど

なんか冒頭から全開なんですよね


なんか一瞬頭をよぎっちゃったんですけど

『君らこれが見たくてきたんでしょ?(  ・᷄֊・᷅ )』

と言われた感も…若干無きにしも非ず、というか。
掴みはバッチリなんだけどもはやバッチリすぎて。

なんか冒頭〜旅に出るまでの感じを君の名は。や天気の子に似せてる?似てる?ようなシーンが多いんですよね。
朝起きて、夢のことを考えて、でもとりあえずご飯食べて普通に学校に行く。
坂道で向こうから重要人物に出会う。
あえて似せてるのかはよく分からなかったんですが。

天気の子には三葉や瀧くんも登場していたようなのでこのお話もまた同じような世界線とかパラレルワールドとかってことなんですかね?


諸々巻き込まれた人達みんな奇跡的に良い人すぎる。

そんなわけでその後圧倒的なスケールで「ミミズ」の存在を提示し、怒涛の勢いでイケメンはイケメンさを堪能する前に椅子にかえられ、謎の猫と走る椅子を追いかけている姿をネットに晒されまくりながらカバンも持たず制服のまま宮崎から愛媛に向かうフェリーへと乗り込んでしまうわけです。

……え?(  '-' )

よっしゃ!!!!!!
世界救いにいくぜ!!!!!!\\\\٩( 'ω' )و////
みたいな
勇者の出発的な決意とかなんもなしで????

ケータイだけ持って気づいたら愛媛?????


…………まじ?????笑

毎日「あんた家出するん?」とオカンに聞かれるぐらいでかいバッグで学校行ってた身としてはそんな軽装で四国まで飛ぶ勇気ねぇんだわ…笑
女子高生強ぇな……笑

たどりついた愛媛で出会った女の子はたまたま実家が民宿で、突如転がり込んだ女子高生(しかも途中でミミズ1匹仕留めてるからボロボロドロドロ)を泊めてご飯も食べさせてくれるわなんなら出る時に「制服じゃ目立つでしょ」と服までくれる。

雨のバス停で座ってたら「バスなんて当分来んよ」と神戸方面へ帰るスナックのママに拾ってもらい1晩すごし(その間観覧車のMAXてっぺんのドア外側に置き去りという常人では考えられない状況にもひるまない鋼のメンタル)

そして「東京にいる」と猫の目撃情報を元に新幹線に飛び乗って東京へ

もう


有無を言わせない怒涛の展開(^ω^)笑


そんでもってあれよあれよという間に、椅子になったイケメンをあの世でミミズを封じるための石としてぶっ刺しちゃう、と。

途中、猫にむかって「嫌い!!!!!」と言い放ちツヤツヤキュートな猫は初めて出会った時のボロボロ猫に。

そんなことも目もくれず、イケメンには同じ仕事をしているおじいちゃんがいるというのでなんとか手がかりがないかとおじいちゃんのいる病院に。んできっちりイケメンの家まで帰る。と。


……もうそろそろツッコミたい。

まず高校生の女の子が全身ズタボロの服で靴も履かずに駅から電車乗って病院寄ってアパート帰るまで誰も声掛けないの??東京:(´◦ω◦`):

「あの子靴履いてなくない?」とコソコソ言う人はいるのに誰も「大丈夫?」とは言わない。
道端の人はまだしもせめて病院の人気づいて声掛けないのか!!!??

ていうかそもそもスクールバックさえも持たずに謎に椅子だけ持ってフェリー乗るわヒッチハイクするわでそんな子どもを保護して大人は誰も警察に通報しないの???(  '-' )
え?こんなに世の中で虐待だいじめだって毎日何かの事件が起きてるのに????


けどな。
まぁ大抵のロードムービー系はその辺全部つっこんだら話始まらないからそこはきっと無視する前提なんだと思う。
そんな野暮言うんじゃねぇよ、ってことなんだ…たぶん。

あとはこの映画本編を見ただけではさっぱり分からなかった猫こと"ダイジン"によって色々といろんなことが都合よくなっていたのかもしれない。
…いっそそうであってくれ笑


てかケータイひとつあれば東京までたどり着けるからそれはそれで現代すごい。

「フェリーや電車に乗るお金は!?」はと思ったら全てスマホに紐付けてる銀行口座

まじか。
さすが現代っ子。

けど東京着いたあたりで「口座のお金無くなっちゃうよ!!!」ってきみ

……結構お金もってんね(  '-' )笑


ダイジンって何者?

パッと見可愛いキャラクター実は諸悪の根源説はまどマギによって定番化したのではないかと思う(??)

むしろあれによってその後魔法少女はいつか闇堕ちするんじゃないかという不安と可愛いキャラクターには裏があるんじゃないかという疑いの目を向けるようになってしまった。

ダイジンもまた「すずめ、すき」のめちゃくちゃ可愛い声と直後に「おまえ、じゃま」とニヤァ。

あのビジュアル、言うことが物騒というアンバランスさで絶妙に不気味なキャラクター。
いかにも"意外性を狙った系悪役"なんですよね。

けどダイジン。
結果的にはいいやつなんですよね。
「実はいいやつだった」ということすら本編だけではよく分からず、これまた考察見てようやく理解したんですけども。

"いいやつ"というか正確には"すずめを傷つけたいわけではない"し、事実しか言ってないんですよね。
そして元々この原因を作ったのは無意識だったとはいえたぶんすずめのせいだし。

言葉を重んじる文化

本編見ただけではダイジンは「要石」という天災を封じるもの、というところまでしか理解が追いつかなかったんですが。

「要石」ってこの話オリジナル要素じゃなく、昔から日本に実在するんですね。
何ヶ所かあるらしく、それがあるところは神社になっていてそこで祀られているものだそうで。

つまりは信仰の対象というか、ざっくり言うとジャンル的には神様ってことですよね。

日本って米の中にすら神様いるらしいし、お地蔵さんだったりとか他にも色々と信仰の対象になってるものは多い文化なので、この石もまた人々に拝まれてたり祈りの対象なんでしょうね。

この辺はなんか口噛み酒みたいな新海誠のお好きな日本の神話とか風習とか信仰とかが反映されてる部分ってことですね。


日本の妖怪や神様とかって"言葉"が結構重要だと思うわけで。
例えば陰陽師が関わるような話とか、アニメでも夏目友人帳とか千と千尋の神隠しなんかは"名"が縛り・呪いになるし、イスになったイケメンこと草太がミミズを鎮める時にいう祝詞も「神様お願いします」っていうような内容の"言葉"。
そして言葉の内容が"呪い"や"契約"として成立する。


「うちの子」の呪縛

そういう相手に対してよりによって1番すずめのなかで引っかかっていたであろう言葉がたぶん鍵になっちゃったんだろうと思うわけです。

「うちの子になる?」
「なる!!」

……そりゃ相手が神様だったらこれもう契約成立してますわ(  ˙-˙  )
問いかけに対して同意が得られてるもん。

ダイジンの正体を「幼い神様」と考察している方や古くから天災を鎮めるための供物として子どもを差し出す風習もあったことから「人柱にされた子どもが神様になった」と考察されてる方もおられましたが、声や言動からそんな感じだろうと思います。

ダイジンの言動は物騒なんですが事実なんですよね。
「人が死ぬよ」「いっぱい死ぬよ」。
……要石が抜けて天災が出現しようとしてるんだから間違いない。しかも要石の役目はもう自分ではなくイケメン椅子に任せたので「手に持ってるのにどうして刺さないんだろう?」とそりゃ思うだろう。

"うちの子になる"って契約が成立したんだから「要石=すずめの子ではない」のでそりゃ役目は誰かに代わってもらわねばなるまい。

そう思うと素直すぎるぐらい素直な神様なわけで。
だからおそらく子どもなのだろう、とも推測されているのだと思います。

最初ボロボロ猫だったのは、長い年月の中で人々から忘れられて神様の力はもうあんまりなくなってしまっていたということなのかもしれません。
「うちの子」として“必要とされた”からツヤツヤの可愛い猫の姿になり、嫌いと言われた=必要とされなくなったから元のボロボロ猫に戻る

ただボロボロ猫になるだけじゃなく後部座席で怯えて小さく丸くなって頭を抱えるように眠っていたり、逆にツヤツヤになるときは見た目が変わるだけでなくとても嬉しそうにしていたのは人々の願いや"必要とされている"という気持ちが神様にとっては大事だったということなのかなと思いました。

しかしよりによって。
きみ「うちの子になりな」がトラウマワードだったんでしょ。
それをそんな軽率に言ったらあかんわ…


本当の意味の「うちの子」とは?

あのダイジンのとても悲しそうな

「すずめの子にはなれなかった」


は、なんぼなんでも結構可哀想だったと思う。


ダイジンがなりたかったのはおそらくすずめの「本当の意味での子ども」だと思ったんです。

つまり飼い猫と飼い主のような単純に「自分を可愛がってくれる・育ててくれる」存在ではなく、"血の繋がった・縁の繋がった母"が欲しかったんじゃないかと思う。

"親子"の概念ってなんなんでしょうね。

「子どもを育てる」ということに対して行ってることは環さんもすずめの本当の母もおそらく一緒だと思うんですよ。
きっと本当の母が生きていたとしても無断で外泊したらLINE連打で怒ってきたり、追いかけて東京まできたりするんだろうと思うわけで。

それでも、少なくともすずめは、環さんという自分のことを可愛がって、心配して、本当の母のように育ててくれた人がいるけれども、心の本当に奥底ではお母さんを探していた。環さんはどこまで行っても"本当のお母さん"ではないんですよね。

『お母さんはもういない』この先一生変化することのない事実とその悲しみを1番わかっているのは他でもないすずめだろうに。

無意識とはいえ、相手が神様とはいえ。

『すずめの子にはなれなかった』

ダイジンも『お母さん』を得られなかった。
本当のお母さんどころか"うちの子"になれなかったということはつまりは環さんとすずめの関係性にすらなれなかったってことなわけで。

すずめは環さんがいなかったらどうなっていたんだろう。

そう思うとなんかこの、悪意もない小さな一言で、こんな幼い子どもを神様とはいえ傷つけていいのだろうか。

なんかなぁー。
「すずめが」というより作者の意図がわからん。

なんかもうこのくだりを入れたことへ一体なんの意味があったのか。

たぶん狙いはこれであってるんじゃないかと思う。
"すずめの内面とか生い立ちの象徴"。

でもなー。


なんかなぁー(  ¯−¯ )



とりあえず今のとこは私にはわからん。



すずめちゃんって結局何がしたかったんだろう??

話の主人公たちであるはずのすずめと草太。
……なんか…印象が薄い(?)んですよね。
彼らの原動力がなんなのかよくわからず。
あんまり共感できないようなことが多くて。

まぁ高校生なんで保護者に逆らって無断で外泊するなんてことはまぁまぁある話だろうと思うけども、この旅に対して「世界を救わなきゃ!!!!」みたいな使命感に満ち溢れていて危険を省みないで……みたいなエネルギッシュな感じではないんですよね。

ただミミズを前にした時

「君は死ぬのが怖くないのか」

を即答で

「怖くない!」

って言い切る。

映画の主人公なので"勇気がある"からの発言なのかと思っていたわけです。

けどなんかつじつまが合わないというのか。
なんか違和感だったんですよね。

そしてもっとわからなかったのは
なぜすずめが「草太を元の姿に戻すこと」にこだわり続けるのか。

草太は要石になったのだから、引き抜けば自分が母を亡くした震災と同じ、もしくはそれ以上に大きな規模の災害が起きるのにそれでもわざわざまた要石になった草太を引き抜きたい。
…じゃあミミズはどうするのか?

この草太を助けたいあまりに東北まで行くすずめはなんか三葉を救いたいためだけに糸守を探し出す瀧くんと似てると思うんですよね。

なのですずめも草太が好きだから助けにいきたいのだと思ってたんです。

なんですが。

瀧くんとすずめは決定的に違うのは

瀧くんは「三葉”も“生きている世界」が欲しい
すずめは「草太”が“生きている世界」が欲しい


だったのかな、と。

引っこ抜いた要石はどうするのかと思ったら”代わりに自分がなる“つまりは=自分は死ぬ、という前提なわけで。

瀧くんは三葉を助けたいけれども、当たり前に大前提として「自分も生き残る」があるわけです。

そもそも人間「自分が身代わりになって死ぬしかない」というのはほんとに最後の最後、もう自分が生き残るだけの術を試し尽くした最後に"大切な人が死んでしまうくらいなら"と差し出すしかない手段なわけで。

その最終手段がすずめにはもう東北に向かう時からあるんですよね。
というかすずめは最初から、扉から吹き出ている得体の知れないものへ立ち向かう時も、観覧車のてっぺんなんていう落ちたら確実に死ぬような場所も、向かう時にはあんまり躊躇がない。

それってそもそも、すずめは落ち着いてるとか勇気があるとか死ぬことが「怖くない」というよりもはや「いつ死んでも構わない」「自分が生きてることに価値をあんまり感じてない」。

それよりも閉じ師という世界を守る役目があって、大学生という普通の暮らし、学校の先生になりたいという夢、なんだかんだ東北までもついてきてくれるような良い友人がいる、そういう人が生きているほうがよくて、その人生が勝手に奪われるのが嫌。

こんなあっちこっちを君の名は。に似てたらこれも”救われたい・結ばれたい“の願望が叶うか叶わないかの話なのかと思っちゃうよね!笑

"草太さんがいない世界が「怖い」"が、あのテンションで言われたら『そんなに熱烈に好きになれるような要素あったっけな??』と思ったんですが、同時に"怖い"というのはなんなんだろうな??と思ったんです。
いない世界が「嫌」ではなく「怖い」。

自分ではなく人がいなくなることの方が怖い、ということなんですかね。
震災というどうにも自力ではどうにかできないものによって自分の世界はもう奪われてしまったから。
せめてどうにもならないものに同じように世界を奪われる人が出てきて欲しくない。
そういうことなのかな、と。

てかロードムービーの主人公なのに自分死んでもいいとかあんまりにも無気力すぎない!!???



結局なんだったんだろうか?、という疑問

当初見終わって"そもそもこの子なんでこんな壮大なことに巻き込まれてるの??"というのがいちばん大きな疑問だったんですが。

これはおそらく結果としては「タイミングが悪かった」でもう良いんじゃないかと笑

閉じ師、とかいう職業の人に出会ってしまい、うっかり(?)神様封じてる石を抜いてしまい、うっかり神様と契約してしまった。しかもやたらとでっかい天災が動いてるタイミングに石抜いちゃった。

もうしょうがない。
抜いちゃったし、自分で契約しちゃったんだから笑
出てきちゃったもんは抑えれるなら抑えるしかない。

が。

なんかだんだん毛色違う方向へ話が進んでいくんですよね。

"天災を鎮める"がメインだった話が、おじいちゃんを訪ねるあたりから"すずめの内面"に主題がシフトするわけで。

なんかここが腑に落ちない(  ˙-˙  )

……なぜ?

これまでは世界の話をしてたはずなのになぜ突然一個人の話にシフトしたのだろう。

草太を助けに行く→つまり常世に行かなきゃいけない→常世は唯一「一回行ったことあるドア」からなら入れる→子どもの頃に見たから実家だ
という流れで東北へ行くことになるわけですが。

まぁこの時点ではこの子どうしてそこまでして草太を助けに行きたいのかさっぱりわかんなかったのでもはや行動すべてが全然理解できないガール笑
これは環さんと同じ気持ちなんだろうか。

そんな思春期全開ガールにVS思春期という保護者っぽいことをせざるを得なくなっている未婚の叔母こと強キャラ環さんというモヤモヤを2人も乗せて東京から東北まで行ってくれる友人芹澤。
…なんていいヤツなんだ!!!!!
こんな重苦しいやつ乗せて密な空間に7時間?
オープンカーだったのがもはやせめてもの救いかもしれない。

長旅は人をイライラさせるのでとうとうサービスエリアでまさかのドン引きするような発言で人生初の親子(的な)喧嘩。

「お金もらっても割に合わない、私の人生返して」
「“うちの子になりな”って言ったのはあんただ、あんた重い」

………おぅ……超ヘビィ級の発言(  '-' )
死者が出てもおかしくない(  '-' )笑
なまじ実の親子じゃないから重すぎる。

せっかくソフトクリーム美味しく食べようと思ってたのに「酷いこと言った」と泣きながら駆け寄ってくる保護者。
それでもフォローしようとした芹澤……えらい……確かにきみは先生に向いてるかもしれない…ぜひ…中学校の教員を目指してくれ……(  '-' )



きっとあった世界。だからなんか嫌。

この映画で賛否両論巻き起こっている1番の原因って、3.11のことだと明言してるからなわけで。

この、現実世界とリンクしてるようなしてないような微妙なラインが果たして「良かったね」で終わって良いのだろうか??と疑問。

おそらくこのすずめと環さんのような"「うちの子」という呪縛"は実際に経験されたかたがいらっしゃるのだろうと思うわけです。

じゃあ例えば仮にこの作品で3.11を明記しなかったとしても、やっぱりこの地震をモチーフにした内容であれば東日本大震災や阪神・淡路大震災、これから起こるだろうと言われている震災のことをイメージするとは思う。
なら『架空の震災じゃなく最初から3.11って明記しちゃえばいいじゃん』っていう意見だったかもしれない。

でも。

実在の災害をモチーフにしたところに、神様の力が働いて今まで言えなかった本音をぶつけあい
(これも本編だけじゃさっぱりわけわからなかったけど…いきなりデカい猫増えるし、なんでサダイジンなのか、ウダイジンいないのは何故なのか笑、サダイジンの能力は人にとりついて本音?を言わせることなのか……てかもう……お前らなんなの!!!!?????って思ったけど笑)

なんかよくわからんけど雨は上がるしチャリ2人乗りして
(しかも草生えてるぐらい放置してあったのに普通に乗れる。え??(  '-' )チェーンとかさびてないん??タイヤの空気は???あれか??空気じゃなくてなんかパンク防止の特殊なゴムみたいなやつになってるタイヤとかなんか??そうだよね??ね??笑)
なんか知らんけど「好きな子のとこにいくんでしょ?」で納得してくれる保護者な上に言葉喋る謎の猫ズを最終的に「この猫何?」「神様!!!」でそれも納得って。

いや

もう


いっそ投げやりか!!!!?????
ここまできたらもうなんでもええんか!!!?笑
いや「神様!!」て!!!!!!!!!納得するんかいな!!!!!!!笑

いや

でもさぁ。

この震災にまつわることっていうのは、納得したくてもどうオチをつけたらいいのか分からない気持ちの人たちがいっぱいいるんだろうと思うわけで。

この2人には神様が舞い降りて納得する結果になったわけだけれども。

なんか。

もやもやしました。

お話なんだからなんでもいいじゃない
そんなこと言ったら何も創作できないわ

も、もちろん思ったけど。

いっそ神様が舞い降りて納得できる答えをくれないだろうか、と思っている人たちがきっといる。現実世界に。

なんか。


個人的にはこの状況なんかもやもやしました。


だから結局何の話なん???

なんかなーーー。

「すずめは草太のことが好きなわけではない」は公式の見解だったはず。確か。

なのでつまり青春的な恋愛的なムービーではなかった、ってことなんですよね。たぶん。

女子高生がケータイひとつで九州から東北までたどり着くってとこには目をつむるけど実在の震災はモチーフにされてる。

実在の震災をモチーフにしてるから問題提起をしたいのか?と思ったらそれもちょっと違う、君の名は。や天気の子に似てるから青春恋愛ムービーな方向にしたいのかと思ったらそれも違う

なんか。

・震災と人との関わり・土地と人の想いの話

・子どものすずめに対してのすずめにあの言葉たちを言わせたい(確かにあのシーンはとても良かったと思った。震災に限らず全ての人の子どもの頃に引っかかってしまったなにかに対しての言葉だったと思う)

・世間に望まれている新海誠の世界観の映画そろそろ作ろっかな(日本の神話とかモチーフにして星空とかドドーーーンって感じのドーーーンって絵のやつ)

この3つをつなげるために作られた映画かな、って思いました。

なのでなんか…展開とオチが先に決まっていたような印象だったんですよね。
"この展開に持っていく"ために間をどんどん埋めていったような。

なので今回の話ってキャラクターが全然よくわからなかった。

よく言えば"誰でも当てはまる"キャラクターで。

1番生きてる人間味があったのはやっぱ芹澤だなって思いました笑

ドライなようでなんだかんだ東北まで運転する無茶苦茶に付き合ってくれる意外と情のあるとこや、大人の女性が泣いてるのをオロオロしながらもフォローしようとするところ、案外この飲み込みが良すぎるぐらいに理解力があるところは絶妙に現代っ子大学生っぽくて。

良い先生になってくれ……芹澤……笑


最後の発言は私はよくわからなかった。


ちなみにここまで文句ばっか言ってきましたが、それでもまぁまぁ納得はしてたんです。
お母さんだと思っていた人は本当は成長した自分だった、なんていう展開はもはやSFでは王道だと思いますがそれでもあの子どものすずめと今のすずめが話すシーンはとてもとても良かったと思うので。

ただ。

私は最後の最後で「え??」と思った。
これだけは後からじわじわじゃなく即違和感だった。


草太は各地の扉を閉じながら帰る、と言ったその時に

「人々の想いが土地を守っている」

的なことを言ってたんですが。


…………じゃあ東日本大震災は。
阪神・淡路大震災は。

…なんだったというのだろう。



…って、思っちゃったんですよね。

これ私なんかすごい嫌だった。

扉が開いてしまって
ミミズが外に出てしまった。

そうなってしまった世界は?
なぜそうなってしまったのか?

その土地その土地に人々の想いがあるということはわかるのです。
その地に生きている人々の想いも、古来からある土地神様だったり、祠を作ったり鎮守の森として神聖な場所としたり。
「一日一秒でも生き永らえたい」んですよね。人間だもの。

でもじゃあ災害が起きた場所は人々の想いが足りなかったのか??って思っちゃったわけです。

誰1人とて自分が生活している場所がなくなってもどうでもいいと思う人間なんていない。
生きることにあんまり執着してなさそうだったすずめや草太も結局のところは生きていたいって結論に達するわけで。

その最後にこんなこと言われたら。

なんかなぁ。

誰も当事者になりたくてなったんじゃないはずで。

ただいま、とおかえりなさい、を言いたかった人たちしかいなかったと思うのです。


なんかなぁ。


言ってること間違ってはないと思うけど。

私はなんか嫌な意味に捉えちゃった。



真結論:「すっごい感動した〜!」って答えられなかった自分がなんかすげー嫌なやつみたいに思えて自分のことが不安になった(  ˙-˙  )

あ、当初よりも結論が変わりました!!!笑
真の結論にたどり着きました!!!!

穿った見方しかできないのかな嫌な大人だな、映画なんだからこまけぇこと気にせずにみて「わーすごーーい!!!」って感動したい(  ˙-˙  )



んでも。


いや、よかったとは思うし、面白かったとも思うけど。




なんか嫌(  '-' )笑



ぶっちゃけ結構"そこは無視で"っていう部分多かったと思うんですよね。
なんせ考察系動画を何本かみてようやく色々バックボーンがわかるわけで。それで納得する部分も多いものの、映画単体だけではどう解釈したらいいのかわからないことばっかり。

けど考察動画って見解あってるのかよくわからんしもはや「わかる人だけわかればええねん」みたいな……なんか……どうなんやろ???そんなめっちゃくちゃ掘り下げてあれもこれも意味があるような考察いっぱい出てたけど正解が提示されてないなら何でも言い放題考え放題じゃんね。


んー……



なんか嫌……笑


もう1回みよっかなー……


悩む。

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