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ワクチン接種のよもやま話 (1)

新型コロナウイルスのワクチン接種前日である。今しか今のリアルな心境は述べられないので、なんとしても今日中にここに記しておきたい。

まずなんと言っても、私自身は接種派、妻は反接種派ということである。以前子供が無邪気に、『ワクチン打つの?』と尋ねてきて、私は普通に、『そりゃ打つでしょ』と返したのだが、それに妻が『えぇ??あり得ない!!』と反応したのが発端であった。

なんとなくそれ以降、お互いワクチン接種について、口にはしなくなった。言い争いを避け、子供への悪影響を避けるという大人の対応といったところか。ただ、ちょくちょく妻からワクチン接種に関するネガティブなニュースが、私のラインに送られてくるようになった。

内容は『ビル・ゲイツの陰謀論』みたいなものであったり、『ワクチン接種後に○名死亡』みたいなものであったり。前者は論ずるに値しないとして、後者は『そんなもん打たなくても死んでた人たちだろ』みたいな話なのだが、『ワクチン接種が無関係とは言い切れないではないか。なぜそう言えるのか』みたいな切り返しがまた発生するのは容易に想像がつく訳で、全て既読スルーを決め込んでいる。

奇異に写るかもしれないが、この件については妻から私へラインによって一方的に送られてくるだけで、普段の家庭内の会話は、普通に繰り広げられているという日常なのである。

そんな特殊な状況が続く中、いよいよ私の自治体でも接種券が発送される時期が発表されたのである。普通に考えれば、その発送日の翌日ないしは翌々日には到着する。

到着予想日、私の家路は緊張を伴うものであった。なぜなら、普段郵便物をポストから取り出すのは妻の役割だからである。そう、妻がどういう行動を取るのか、ここに緊張しているのである。大人の対応として私に渡すのか、それとも…。なお自治体からの発送予定日について、私から予め伝えておくということは、敢えてしなかった。どんな反応をされるか読めないからだ。

そして今現在、自治体からの接種券到着を、私は確認していない…。

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