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勐海の紅茶
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中国・西双版納・勐海の2021年・春の紅茶。
私だけの言葉でいうとイソジンの味がする。
イソジン香がする紅茶は、じんわり深い香りと心地よい渋みがある。
奈良・月ヶ瀬の岩田さんのお茶にイソジン香がある。
この春、勐海近くの南糯山に行った。
今はプーアル茶の6大茶山の一つとして有名な産地だが、もともとは輸出用に紅茶を作っていた歴史がある。
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南糯山でもっとも古い1970年代の茶工場は、ダージリンをまねて作ったもので、2階で萎凋して、下に落として揉捻・発酵していた。
一方、ベトナム北部のモン族のお茶には紅茶がない。緑茶と白茶だ。
自分たちが飲むためにお茶を作っていたから、紅茶を作る必要がなかったのだ。
最近、山のお茶として紅茶を販売しているのをみるが、どれも萎凋で失敗して、間伸びしている。
紅茶輸出は、ヨーロッパとの関係性を示すもので、紅茶の概念がないベトナム北部は、それだけ未開の地ともいえる。
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ベトナム北部のモン族の白茶で、レッドティーというお茶がある。
乾燥の際に、少し葉をゆらして傷をつけたもので、水色は紅茶色だ。
当初、これを紅茶と言われ、揉捻の過程がないから紅茶じゃない、白茶だと何度もハノイのお茶屋に言ったことがあった。
英語で紅茶はブラックティーなので、余計に説明が困難だった。
ベトナムの間伸びした紅茶が良しとされているのは、レッドティーの延長にあるからなのかな。
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中国とベトナムのお茶、どちらが優れてるではなく、それぞれに歴史があり、それを理解することが楽しい。
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