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概念系

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概念系単発記事をこちらに格納。きちんとした定義は語らず日常感覚的です。なので厳密さはありません。そんなものがあるんだな、レベルのものです。
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#単位的半群

関係の合成

1.知り合いの知り合いという関係3つのグループA,B,Cがあるとする。 AグループのaさんとBグループのbさんが知り合い関係であるとき、これを記号で  aθb と書くとしよう。 BグループのbさんとCグループのcさんについても同様に、互いに知り合い関係であるとき、  bψc と書くとしよう。 AグループのaさんとCグループのcさんはBグループのbさんを介して知り合った。すると、aとcさんの関係も「知り合い」になる。 こうして新しくAグループとCグループの上にも関係とい

零元

まずは群のところでも述べたことを思い出そう。 操作Aのあと操作Bをするときの操作をA・Bあるいは単にABと書き、操作全体の集合Xに乗法が定義された。そして「何もしない」というのも一つの操作であると考え、これを△で書くことにすれば、△はこの乗法による単位元の働きをするのだった。さらに、操作Aについて、AA’=△となるような操作A’がある場合をAの右逆元、A’A=△となる操作A’をAの左逆元と呼び、右逆元でもあり左逆元でもある場合を、Aの逆元と呼んだ。また、逆元の存在するような

半群

文字A~Zのアルファベットがあるとしよう。これらの文字をいくつか並べてできる長さが有限の文字の列をすべて考え、その集合をFとおく。 Fの元を単に文字列ということにしよう。文字列は例えば、 ABC,COFFEE,PPPPQQPPP,・・・ など同じ文字を何回繰り返し使ってもよい。また空白(長さが0の文字列)も文字列として仲間にいれるとしよう。空白を表すのに△と書くことにする。 文字列と文字列をつなげるとまた文字列である。これはFの2つの元からFの元への対応を与える。つまりこ