見出し画像

【諦める力】 為末大 著 – 勝てないのは努力が足りないからじゃない –

"諦める力"このタイトルから若干のネガティブイメージが想像されました。しかし、内容はポジティブで、為末大氏の”人間力”が溢れ出た作品です。仏教の用語で「諦める」は、つぎの様な解釈になります。「諦める」= 明らめる:真理や道理を明らかにする(見極める)
つづけて「あきらかにする」「つまびらかにする」という意…つまりは「諦める」=「さとり」を意味し「こころの悩みや迷いが解け物事の本質を理解し自分のものにしていく」ということ…

「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」

「諦める」ことは、そこで「終わる」とか「逃げる」ということではない。

画像1

勝てないのは努力が足りないからじゃない

花形競技の陸上という世界で、目的を失わず葛藤された為末大さんの経験に基づく内容です。
そして、その経験談は、私達の身近で起こっていることや近い経験などにも置き換えられること。

思考力や学びなどが、豊富にあり人生の”気付き”教えてくれます。

"どこが印象的でしたか?" と聞かれると "全てがこころの響く内容です" と自然と答えてしまう… そんな素敵なこころが軽くなる本です。

画像2

夢を捨てても勝負は終わってない

はじまりから、”論理的” かつ ”ポジティブ” な思考を教えてくれます。

そして、為末大さんが、”経験と事実” から導き出した内容で、思考や思想が身近に、時には緊張感、そしてかたまってしまった現代人の思考を柔らかくし、最後はこころの霧を取り除いてくれます

画像3

最高の戦略は努力が娯楽化することである

人間には変えられないことのほうが多い。だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ。僕はそれが戦略だと思っている。最高の戦略は努力が娯楽化することである。
- 負け戦はしない、でも戦いはやめない -

競技人生を全うし、その中でどの競技で ”勝利する” という目的に近づけるのか、試行錯誤しながら、苦しみながら導き出した答えを、彼なりの言葉で、彼なりの思考で教えてくれます。

私の人生、半分以上は過ぎました。しかし、この本と出合ったことで、こころが前向きにシフトしていくのが、手に取るようにわかります。
精神的に病んでしまってから16年が経ち、人生を諦めかけていた時に、最高の書籍と出合えたこと、本当に感謝しています。

そしてもう一度、自分なりの思考で、社会を生きて行く ”人生を楽しむこと” を気づかせて、前を向いて行こうと思わせてくれました。

「諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない」
楽天市場で購入 https://a.r10.to/hzNB5I


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?