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サーモンパーク千歳テナント退去問題

概要

北海道千歳市にある道の駅サーモンパーク(以下サーモンパーク)で起こっている施設の指定管理者交代の問題について記載します。
端的に言うとサーモンパークのテナントが指定管理者の交代により、突然2023年3月末で退去して下さいと言われています。
この問題について調べた限りで記載しました。
※指定管理者の制度については<指定管理者制度の概要>及び<指定管理者指定の流れ>を参照して下さい
※以降に経緯を記載しますが、長いので詳細まで必要ない方は『疑問点』まで飛ばして下さい。

これまでの経緯(2023年3月6日現在)

2015年4月以降の指定管理者決定までの経緯

2014年2月3日
 2015年4月からの指定管理者の募集(第1回)を開始

2014年3月20日
 2015年4月からの指定管理者の募集(第1回)を終了
 期間中に指定管理者への応募無し。

2014年6月10日
 2015年4月からの指定管理者の募集(第2回)を開始
 ※募集要項及び業務仕様書

2014年6月24日
 2015年4月からの指定管理者の募集(第2回)を終了
 ※ここまで<千歳市道の駅(地域振興施設)指定管理者 公募条件の変更に係る報告書>より

2014年7月
 指定管理者を選定。
 ※選定結果

2014年7月28日
 千歳市 平成26年第2回臨時会にて指定管理者を可決

2015年4月1日
 公益財団法人千歳青少年教育財団からシダックス大新東ヒューマンサービス社(以下、シダックス社)へサーモンパークの管理を移管

2015年8月8日
 道の駅サーモンパーク千歳リニューアルオープン

2023年4月以降の指定管理者決定までの経緯

2022年春
 千歳市の人事異動により観光課の担当者が変更

2022年5月16日
 2023年4月以降の指定管理者について申請期間開始
 ※広報ちとせ5月号より

2022年5月31日
 2023年4月以降の指定管理者について千歳市による事業者説明会実施
 ※広報ちとせ5月号より

2022年7月20日
 2023年4月以降の指定管理者について申請期間終了。
 シダックス社とTTC社が申請。
 ※広報ちとせ5月号より

2022年8月
 指定管理者に申請した会社のプレゼンが行われる。

2022年9月30日
 シダックス社によるテナントへの退去通知期限(6ヶ月前に通知する契約)

2022年11月11日
 千歳市が2023年4月以降の指定管理者としてTTC社して議会にかけることを決定。

2022年12月1日
 指定管理者の議案を産業建設委員会へ付託
 ※令和4年第4回定例会の議決結果より

2022年12月2日
 産業建設委員会にて原案可決
 ※令和4年第4回定例会の議決結果より

2022年12月15日
 本会議にて原案可決
 ※令和4年第4回定例会の議決結果より

2023年1月30日,31日
 TTC社よりテナントへ3月中の退去が告げられる。
 テナントとシダックス社との契約は6カ月前の退去通知が必要だがTTC社との間では無効と説明。

2023年2月6日
 テナントが千歳市役所へ4月以降の営業継続を要望。
 千歳市は指定管理者変更の差し戻しは難しい、円滑な引継ぎに向けて協議する旨の回答。

2023年2月8日
 ・千歳市長が会見。現指定管理者の説明不足が原因という内容
 ・シダックス社が自社サイトに<道の駅サーモンパーク千歳に関する一連の報道についてのお詫び>を掲載
  ※契約期間満了通知について不備への謝罪及び千歳市と共に対応するという内容

2023年2月13日
 シダックス社からテナントへの説明会

2023年2月16日
 シダックス社が自社サイトに<道の駅サーモンパーク千歳に関する一連の報道への見解(第二報)>を掲載
 ※「原状回復の義務」に対する理解不足とテナントへの説明不足を謝罪し千歳市と共に対応するという内容

2023年2月17日
 千歳市の臨時市議会が開かれ議題となる。

2023年2月27日
 千歳市が市のホームページに<道の駅サーモンパーク千歳の指定管理にかかる本市の対応について>を掲載
 ※シダックス社と共に積極的に対応を図っている旨とTTC社に一切非がないという内容

2023年3月1日
 市長行政報告にてシダックス社のテナントへの説明が不十分であった旨、市としても早期解決に向けて積極的に取り組む旨を報告

2023年3月6日
 千歳市とテナントの話し合い。千歳市はオブザーバーの立場で提案は無く聞き取りのみ。

2023年3月8日
 千歳市とシダックス社にて退去までの明示的なスケジュールを確定。

2023年3月12日
 8つあったテナントの内、5つの店が閉店。

2023年3月13日
 千歳市議会の第1回定例会5日目にて指定管理者制度の運用についての質疑があり、市としては問題なく対応してきた旨と誠実に対応している旨の回答。

2023年3月14日
 千歳市議会の第1回定例会5日目にて新指定管理者の選定方法及び今後の運営についての質疑があり、新指定管理者の市の選定方式に問題はなく今後の運営についても問題がない旨の回答。

2023年3月18日
 千歳市議会後にテナントへの対応は無し。

2023年3月19日
 全テナントの営業が終了。

2023年4月1日
 新指定管理者がTTC社へ変更。2023年9月上旬リニューアルオープン予定。

疑問点

  1. シダックス社はなぜ9月末に退去通知をしなかったのか。
    テナントへの説明が正しく伝わらなかったのだろうか。

  2. 4月からのサーモーンパークの指定管理者について前回は前年7月に議決、今回は前年12月に議決となっている。
    前回はリニューアルオープンに向けた対応だったとはいえ、今回の議決は遅かったのではないか。
    6ヶ月前の退去通知もできたのではないか。
    シダックス社とテナントの契約を確認せず、
    慣例通り4月からの指定管理者を12月に決めたのではないだろうか。

  3. 2015年4月からの指定管理者選定時の評価は確認できたが、
    2023年4月からの指定管理者選定時の評価が分からない。
    令和3年度のシダックス社への千歳市の評価は高かったのでTTC社はかなり評価が高かったのだろうか。
    ※シダックス社の評価は<指定管理者モニタリング結果>にて確認

  4. 千歳市は指定管理者公募時の条件に千歳市の企業及び市民を守るような条件を入れられなかったのだろうか。

  5. 千歳市はシダックス社及びテナントとコミュニケーション不足だったのではないか。
    前任の担当者と同じく月1回話していれば退去となる可能性を伝えられたのではないだろうか。

6.千歳市はオブザーバーで責任は無く、シダックス社の責任で
 対応するというが、千歳市の企業・市民が困っている以上、
 何らかの対応案を提示するべきではないか。
 それは市の仕事なのではないだろうのか。

まとめ

結果的には千歳市の予定の通りに全テナントが退去し2023年4月1日に指定管理者が変更となった。実際にサーモーンパークを訪れてどのテナントもお客さんに愛されており、これまでの努力を感じた。
これから入るテナントが同じようになるのは大変なことだと思う。この指定管理者の変更が失ったものより得るものが多い決定なのか、別途検証していきたい。
この記事としてはこれで終了とする。