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【2019速報】 高尾山もみじまつり 【初心者1DAY登山プラン】

東京都心部から電車で約1時間。高尾山は都心からもアクセスがよく、本格的な登山も楽しめる観光スポットだ。また、ミシュラン観光ガイドで3つ星を獲得した実績のある美しい山としても有名である。年間登山者数は世界一の260万人。富士山やエベレストを遥かに上回っている。(世界の登山者の約37%を占めているそう。まじか!)
大人気のスポット高尾山。その中でも、例年多くの観光客が訪れるのが紅葉の時期。この記事では、登山も観光もお祭りも楽しめる人気の1号路登山プランとして実体験を含めてご紹介。混雑状況、登る際の注意点、開催中のもみじまつり情報など、高尾山初心者の筆者が実際に登って発見したリアルな情報もお届けするので読んでいってくださいな。

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高尾山の紅葉の見頃

紅葉が最も見頃なのは時期は、11月中旬〜下旬。この時期の混雑はハンパない…と聞いたので、ひとあし早めの11月初旬に行ってみた。
実際、山の麓(ふもと)はあまり紅葉してなかったけど、中腹〜山頂には赤や黄色の葉がちらほら。山頂に近づくにつれて紅葉も深まっている様子が見られて、これはこれで風流だなぁと。山頂のもみじはしっかり赤く色づいてたよ!

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高尾山登山への服装・持ち物

実は、筆者は高尾山初心者。登山経験自体もほぼ無く、「中学生のとき地元の山登った記憶が最後…」程度だ。登山グッズはおろか、山ガール御用達のmontbellマウンテンパーカーも当然持っていない。山登りに関しては立派なペーペーである。そのため、前日に「登山 持ち物」とググって必死でリュックに詰め込んだ。しかし、実際には不要だったものや、あったらよかったと感じるものも多い。それらの持ち物を、服装と併せて以下にまとめる。参考にどうぞ。

服装
・長袖ヒートテック
・Tシャツ
・厚手のパーカー
・スウェット生地のズボン
・スニーカー

体温調節しやすい服装が◎。登っているときは汗をかくが、休憩すると寒くなる。また、山頂の気温は2〜3℃低くなるので、持ち物として羽織やストール等もあると良き。ボトムスは動きやすさ重視で。私服系ならチノパン、デニムならウルトラストレッチ。予想以上に上りが急で、登山!って感じなので、歩きやすいスニーカーは絶対。ガチのマウンテンパーカーは不要だったぜ!

必要&あったらよかったもの
・水orスポーツドリンク500mL
・おやつ(グミ、チョコ、ゼリー飲料など)
・おつまみ(お酒好きな方はぜひ)
・カーディガン(パーカーの中に着る用)
・ビニール袋(ゴミ入れる用)
・ウエットティッシュ(食べ歩きやお店での飲食に)

秋だからなのか、ゼリー飲料飲んでたからか、水分は500mLで十分だった。山の自販機は休憩所各所にあり。通常の20〜30円高いけど、ディズニーに比べたら安いものねーという感覚。下山後に温泉に入りたい方は、お風呂セットや着替え、メイク直しもあると良いかも。

不要だったもの
・もう1本の水500mL
 → ケーブルカーの駅周辺に飲料水の水道もあった。
・モバイルバッテリー
 → 遭難しなければ。iPhoneは充電持ちが良いし。
・カッパ
 → 天気は安定してた。
・日焼け止め
 → 木陰が多いので。絶対美白主義の方は必要かも。

参考までに、現地の皆さまの服装はこんなかんじ。

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高尾山へのアクセス

高尾山へのアクセスは電車が断然オススメ。新宿から京王線だと乗り換えなしで行ける。最寄りは「高尾山口駅」だ。1つ手前の「高尾駅」で降りてしまわないように注意。快速で47分、準急で52分、各駅停車だと80分程かかるそう。運賃はICカード料金で388円。
中央線経由でも行けるけど、高尾駅で乗り換えなきゃだし、運賃も+300円くらい高くなるので京王線が良いよ。京王線で行く&ケーブルカー・リフト利用が事前に決まっているなら、2割引のおトクな切符があるから京王線HPをチェックしてね。
 

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高尾山の混雑状況

通常、早朝〜午前の登山は空いているらしい。昼以降は混み始めるとのこと。中でも、道中にお店が並び、比較的歩きやすい1号路は混むのだそう。
私はというと・・・時は11月2日。3連休初日&もみじまつり初日。混雑が始まる13時過ぎに着き、人気の1号路を登るという…初心者らしからぬ暴挙に出てみた。でも、実際はそんなに混んでいない印象。紅葉シーズン真っ只中ではないからかな?少なくとも「人が多くて進めない!」「山頂は人が多くて座れない!」ってことはなかった。

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もみじまつり情報

高尾山の紅葉は比較的長い期間楽しめるが、せっかくならもみじまつり開催期間に訪れたい。2019年のもみじまつりは11月2日(土)〜30日(土)の土日祝日に、麓と中腹の2カ所で開催される。

1カ所目は山麓、ケーブルカーが出発する清滝駅前。太鼓や民謡、獅子舞などの音楽イベントステージがこちらになる。

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2カ所目は中腹、ケーブルカーの到着する高尾駅から徒歩すぐの十一丁目茶屋前。こちらでは、名物のマス酒や東京こけしの実演販売もある。

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マス酒は1杯600円、おかわりは350円でできる。マスのみも購入可能で、1つ250円だ。純米吟醸酒「氏照」という、なんとも神々しい名前の日本酒。淡麗辛口で、クセもなく飲みやすいお酒だった。登山で駆使した身体に染み渡る。景色とともに味わうとまたなお良き。

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ちなみに、周りのお店では肉まんやあんこ餅も売っているが、おつまみを持参するのもオススメ。
この時期限定の新升なので、記念にゲットしてはいかがだろうか。

 

高尾山の登山ルート&寄り道スポット

台風19号の影響が心配だったけど、5号路以外は普通に通行できる様子。今回は1号路で登山!

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登山客を送り出す賑わいの市

駅を出てすぐに、炭火焼きのみたらし団子屋さんが。大きくて食べきれるか不安だったのでひとまずスルー。ちなみに1本350円の観光地価格。

ケーブルカーに乗れる清滝駅付近まで進むと、ソフトクリームやお煎餅、お土産屋さんがずらっと並ぶ。そこに手頃なサイズ&お値段の団子を発見!香ばしいみたらし団子が1本130円。あったかいお茶の無料サービス付き。「有喜堂」というお店だ。手土産によさそうな高尾まんじゅうも売ってたので、下山した時に再度訪れたい。

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登山開始は心してかかるべし

清滝駅を横目に、「高尾山薬王院」の石碑の右側ルートへ。

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最初は緩やかな坂で、これなら余裕でしょ!と思ったのも束の間。中盤からは急勾配の坂が果てしなく続く。完全にナメていた…。筆者の体感では傾斜20〜30度。途中途中に緩やかな道もあるものの、すぐに急な坂道が立ちはだかる。予想以上の険しさでくじけそうになった。景色を見たり、植生を見たりと気分転換しながら歩き、やっとのことでケーブルカー終点高尾山駅に着いた。

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最初の休憩は天狗焼きとともに

高尾山駅からすぐの所には茶屋が立ち並ぶ。高尾山名物の「天狗焼き」もここにあったそう。…気づかずスルーしてしまったので、次回リベンジしたい。「高尾山スミカ」というお店。
もみじまつり名物のマス酒もこの近辺で頂ける。(詳しくは「もみじまつり」の項目で。)

高尾駅を過ぎ、まずは薬王院を目指す。

道中にある、開運のひっぱり蛸をナデナデ。

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男坂、女坂の選択

しばらく行くと、男坂と女坂の分かれ目に。左の男坂には煩悩と同じ数の108段の急階段が、右の女坂は緩やかで長い道のりが。先で合流しているので、どちらを選んでも大丈夫。

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合流地点には「権現茶屋」の炭火焼きゴマ団子が。白ゴマ、黒ゴマの2種類あり、それぞれゴマ約2400粒を使用している。香ばしく豊かなごまの風味ともちもち食感が特徴。野草茶の無料サービスもあるとのこと。1本350円。

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願いを叶えるパワースポット

薬王院の境内では、願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)を。願掛けしながら輪をくぐり、奥にある大錫杖を鳴らして祈願すると願いが叶うとか。

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その他にも、金運向上や良縁結びなどがあった。
本社にもしっかりお参り。

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パワースポットでチャージできたところで、山頂を目指して歩く。長い階段を登ったら、山頂に到着!

山頂では喜びと絶景とグルメを味わう

標高599mからの眺めは絶景。一方では都心のビルが、もう一方では天気が良ければ富士山を眺めることができる。私が行った日は残念ながら霞みがかっており、富士山は見えなかったのでこれもリベンジだな。

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山頂の広場はけっこう広く、記念撮影する人、腰かけて休む人、お弁当を囲む人などさまざま。茶屋もいくつかあり。

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筆者はやまびこ茶屋で「山菜とろろ蕎麦」を。1杯1200円。景色を眺めながらあったかい蕎麦は格別。疲れた体に醤油出汁の塩分が心地よい。
とろろ蕎麦は高尾山名物。とろろは滋養強壮に良いとされ、かつて山を登り薬王院を参拝する人々に対して、とろろ蕎麦を振る舞っていたそう。

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ちなみに、山頂のトイレは綺麗で広いので、下山前に一度立ち寄っておくのがオススメ。

まとめ
総評すると、麓〜高尾駅は急勾配でリアルにくじけそうだった。が、高尾駅〜山頂まではそんなに険しい道も無く、お店に寄り道しながら登り進めたのであっという間。徒歩での所要時間の目安は、麓〜高尾山駅までが約50分、高尾駅〜山頂までが約50分の計100分とのこと。私は寄り道しながらだったから2時間半くらいかかったよ。

歩いたぶん、自然の壮大さと達成感を味わえたから良しとする。

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ちなみに、ケーブルカーは6分、リフトは12分で山の中腹へ到着。そこから山頂までは徒歩だから注意。両方とも以下のお値段。
大人:片道490円、往復950円
小児:片道250円、往復470円(小学生まで)
 
上りは徒歩、下りはリフトやケーブルカーにしようという方は、登る際に先に券を購入することをオススメする。なぜなら、私が下った16時頃にはリフト券の販売は終了していて、券を持っている人たちが列をなして待機していたから。ケーブルカーの列も1時間待ちくらいだった。
京王線で行く&ケーブルカー・リフト利用が事前に決まっているなら、京王線駅の券売機で買うと2割引。これは高尾山口駅では買えないから、行きに乗るときの駅で買うべし。
詳しくは京王線HPへ。

下山後には温泉もアリ

高尾山口駅のすぐ隣にある温泉「極楽湯」。一日中歩きまわって疲れた身体を癒してみてはどうだろう。入浴料は以下。(もみじまつり期間は繁忙期価格)
平日:大人1000円、子供500円
土日・繁忙期:大人1200円、子供600円

シャンプー等の備え付けはあるが、タオルは有料貸し出しとのこと。荷物に余裕があれば準備しておいたほうが良さそう。お風呂で温まって癒されたら、すぐに電車に乗って帰路につけるという便利さは魅力的だ。

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(画像は公式HPより拝借)

都心からほど近い自然、高尾山。もみじまつり期間の11月は、各週末にイベントが開催されている。この紅葉の季節に一度訪れてはいかがだろうか。

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