がんばれ、あたし。
左隣の、脚全開の、参考書を開いたままこちらに半体重くらい委ねた、少々天を仰いでぐっすりと眠る女子高生が可愛らしい。(2021/03/19 08:31:05)
今日は大学へ行く日だ。
本当に憂鬱。
なんだって学生の春休みを潰しにかかるのか。
到底、昭和の脳みそは理解できない。
私、教員を目指しておりまして。
7月にその採用試験の一次試験があるのです。
8月にはその二次試験が。
正直、自覚がなさすぎるし、手をつけてないし、今朝の女子高生のように電車で参考書を開くこともない。
嘘だろ。あと4ヶ月もないじゃないか。
なんて焦りもない。
LINE MUSICのプレイリスト「グサっとくる曲」からは、不可幸力/Vaundyが流れてきた。
こういう重たい歌詞、好きなんだよな。
その採用試験に備えて、大学の教員採用の学生支援をしている教授らが講義をしてくださるのだけど、それが何故かこの春休みにあって。
2月に教育実習を終えたばかりで、だからこそその意気で臨んだほうがいいのかもしれないが、なんだか気が起きない。
少し前まで精神的にかなりやられていたので、幾分仕方ないと、勝手に逃げている。
いつだって、教員を目指すことはやめられるし、諦められられる。
それでもみんなは頑張っている。
なんて言っていたら、今度は例のプレイリストから、夏の大三角形/NICO Touches the Wallsが流れる。
NICOが解散したのは、リアルタイムでTwitterで見た。
JAPAN JAM2019で見たばかりだったから、相当なショックを受けたのは鮮明だ。
そしてまた打っている間に、隣の男子高生に気がつく。
彼もまた、参考書を開いている。
さっきの女子高生のように、開いたままウトウトしている。
首、捥げそうだよ。
可愛いじゃないか。
お姉さんも、家を出るときに慌てて突っ込んだ、コートの左ポケットの小説(男女のドス黒い内容)を読もうかな。
勉強、ちゃんとします。
気持ち、入れ替えます。
いい加減やらないと、再来年ニートになってしまう。
幼い頃から、ずっと、自分を励ましてきたのは自分自身だった。
またこの言葉を、弱っちい自分に掛けてあげなくちゃ。
がんばれ、がんばれ、あ!た!し!
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