3月8日(月)めぞん

この日の原さんのストーリー“ズ”には、入り時間でいつも通り揉める2人の、LINEのトーク画面。
一方、吉野さんのストーリー“ズ”には、サンマルク。早く神保町に着いて、真似っこして、サンマルクで腹ごしらえしよう。

〜のんびり支度〜

うん、間に合わないから諦めよう。

神保町に行くまでは、最近お気に入りのメトロでの冒険。
地下鉄がまぁ面白いこと。
入り組んだ感じとか、終わりの見えない階段とか、電波届かないところとか。

あと安い!

難点は、出口を間違えると知らない景色で絶望するところ。

駅から近いし、歩くの早いからすぐ着いちゃうし、ドキドキしたまま向かうのはなんだか怖くて、カフェに行くことにした。
サンマルクではない。自分がアルバイトしてるカフェの、神保町店。財布を忘れたがために、社割が使えず。

一息つくはずが、お腹下した。なんで?

どう足掻いても緊張しちゃうみたいだから、とりあえず早歩きで向かおう。


“神保町よしもと漫才劇場

劇場の外観に「変なの〜」と思いつつ、初めて足を踏み入れるお笑いライブという世界に、緊張で吐きそうに…。

席に座ると、なんとまぁ、感染防止対策で前2列空いてるじゃないか!!!うぉいいいいいい!!!最前は!!!初心者には!!!うーん!!!

お客さんの人数が少なかったのは、ある意味運が良かったのかもしれない。
MCの令和ロマンの2人が、「今日が初めてだよーって人〜?」と聞いてくれたから、右隣の女性も初めてだとわかった。
じゃあ安心だ。

遠慮なく笑って帰ろう。

テレビを観る感覚とはやはり全然違う。

彼らの声が直接届くし、表情はよく見えるし、緊張して震えているのもわかる。

めぞんは…前半のトリだったっけ…(10日後の起草?だから記憶が曖昧)。

それまでのコンビには、お客さんの人数も少ないし、自分の笑い声響くのが嫌で、中途半端に笑っていた。

初めてのお笑いライブだし、ちょっとオーバーくらいに笑おうと、意気込みだけは十分だったのにね。

いざ次がめぞんとなると、ソワソワして、座り直すし、前髪も直すし、落ち着きのない挙動不審な客。

めぞん登場

んんんんんんんんんんんんん!!!!!

顔に出た。デカデカと、「愛」の1文字が顔に出た。
拍手も疎かに、低位置でして失礼な客。

女子高生ネタ。

申し訳ない、内容がすっぽ抜けるほど、2人を見つめるのに必死だった。

これは弁明。

2人がお笑い芸人としてそこに立っているということ、普段インスタライブや動画でふざけているのとは違う表情、姿を見たら、それだけで感動してしまった。

愛おしくてたまらなかった。

「おもしろい」の一言より先に「かっこいい」が出てしまったのは、全力でお笑い芸人をする、ネタを披露する、笑わせてくれる2人が、本当に輝いていたから。

ただ、これでわかったのは、お笑いは生も面白いということ。

自分が「おもしろい」と感じたそのリアルを、こちらからも生で届けられる。
笑い声として笑顔として、彼らに届けられるのが、人対人ですごく幸せなことなんだな、と。

どんな初体験も、そこにいたという事実が、実感が、何よりもの感動だからな。


レポートや卒論は進まないのに、こういうのは1,000字なんて裕に超えてしまう。思いの丈。改行多いのはノーカンね。



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