私は仕事が出来ない

上記の通りである。
何だかんだ小さい頃から児童会だったり生徒会だったりとそこそこの地位ある仕事に就いてきた。だが私は仕事が出来ない。
今言ったような仕事というのは立候補でなれるものだった。それに、1回投票みたいになったけど頭が良かったという理由だけで何とかなってしまった。

頭が良いだけで使えない人間なんて沢山いると思う。例えば私とか。というか最近の私はそんなに頭は良くない。むしろバカの部類だと思う。頭がいいとは思えない言動が多い。

それでも何だかんだで大学ではサークルの会長を任されることになった。
いやこれは実績ありきでしょ。そう思ってもいいかもしれないけど、やっぱりこれを実力とは思えない。大学2年の時に副会長になったのは、それまで副会長をやっていた子が辞めたから。ある意味消去法だった。気づけば他に5人いた同期はもう残り1人しかいない。

最近バイトでミスが多いことで店長に毎回叱られている。レジの卓番間違いは完全にガチでやばいミスだと思った。でもそれ以降店長から小さいミスも許されなくなった。個数打ち間違えたとか。それくらいキャンセルで許してくれよ。……とまあそんなことも出来ないのが社員の世界なんだろうな。知らんけど。

後から入ってきた大学1年生の後輩の方が仕事が出来る。頼りにされている。
ミスが多い大学3年生の私は、毎回店長に怒られている。どうしても人と比べる癖があるので、すごく惨めな気持ちになる。

あるサークルの親しい部員から、「はっきり言うけど、貴方は仕事ができません(ニュアンス)」と言われた。夏公演で色々とミスをしたから。後輩から色々と言われていたことも聞いた。それ以来その色々言っていたらしい後輩がちょっとだけ苦手だ。この人私のことそう思ってるんだよなと思うと深く関わろうとすることができないから。

とにもかくにも私はできない先輩なのだ。わかっていたのに、鏡見ろブスと言われた気分とはこのことだ。そんなのずっと前からわかっていた。
私は有能なフリをするのが得意なだけなんだとわかっていたのに。

大体公演後、会長になってから毎回死ぬほど泣いている。春公演の時はキャストだというのに1公演目と2公演目の間で自分の不甲斐なさに号泣した。よく持ち直したなと思う。何も出来ない自分が嫌すぎて帰ってからも泣いた。

仕事を任せられない、自分の存在意義が奪われてしまうような気がしたから。と言ったことがある。仕事は出来ないくせに一丁前に存在意義を仕事を任されることで埋めようとしている。
そんな悲しい人間なのだ。私は。

最近地方分権と称して後輩に各々仕事を託すことが増えた。もうすぐ引退なのもあるけど、次の会長は背負い込みすぎるところがあるので心配だったから、というのが大きい。
人数が多いのだからそれを活かして皆で仕事をやって欲しい。うちの代は気づけば2人しかいないのでどうしても後輩に頼りがちになったけど、それが案外良かったのかもしれない。無能が残ってしまった感は否めない。誰かに頼ることも無いけど、誰かに頼るのって信頼度あっての事なんだなと思う。

そして今日も私は仕事が出来ない。

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