Q.貴方が演劇で大事にしていることは何ですか?


Show must go on.

この言葉を初めて知ったのは、中学3年生の頃だった。
当時祖母の影響でちょっとだけKinKi Kidsに興味を持ち始めた頃だったな。あの頃20周年って言ってたけどもう26年目らしいです。

これはジャニー喜多川さんの発言だそう。「ショーは何があっても続けなければならない」。堂本光一さんは私が生まれるより前からこの言葉を大切にしながらこの舞台で主演を張り続けている。
プロ根性とでも言うんだろうか。私はこの言葉がすごく的確だと思った。そしてそれを体現し続けている主演に頭が上がらない。

以降、私の心の中にずっとEndless SHOCKで何度も出てきたこの言葉が魂に刻まれている。
そろそろ何回見たか怪しくなってきた。たぶん現場とDVDと配信とで7回は見た。(多分この回数に3年後を描いたEternalも含みますが)

勿論、現在あのレベルの演劇ができるような場所にいるわけではないです。
それでも演劇をやる上で大事にしていきたい精神ではあるよなと思う。

昨年の博多座公演のチケット。博多座で見るのは確か5年ぶり2度目だったはず。

いつ何時見ても「演劇に向き合う姿勢」を学ばせてくれると思うし、座長が真剣に20年以上向き合ってきたものを他のメンバーも享受して完成させていく過程も含めて、「演劇」ってこれだよなぁと私は思う。

大学生の演劇サークルなんて一歩間違えたら、というか劇団さんの作品に比べたらただのお遊戯会レベルに見られてるんだろうな、という認識で生きている。

Endless SHOCKの劇中にも大きな舞台での公演をしてみないか?という誘いを受けるシーンがある。他のメンバーは喜ぶ中、1人悩む主人公のシーンがあった。
この主人公コウイチは本当にショーに真摯に向き合っていて、謙虚さもしっかり持ち合わせていて、と書き連ねていたらこれはただの堂本光一になってしまうなということに気づいた。

こう言うとめちゃめちゃ烏滸がましいかもしれないが、ある意味で私の演劇の師匠は堂本光一という1人の演劇人なのかもしれないな、と最近つくづく感じている。

博多座内のレストラン花幸さんの生姜焼き定食。堂本光一さんが愛した味とのことです。

Endless SHOCKといえば、「階段落ち」「フライング」等の有名なシーンは沢山ある。階段落ちなんて階段恐怖症みたいな私がやったら一生エレベーターのある建物にしか入れなくなるほどの高さである。ちなみに落ちた高さの合計はエベレストを越えるそう。怖すぎる。

第1部の衝撃的幕引きからの第2部の月の海のクライマックス等語り出すと止まらないほど魅力的な演出をする。最近はライバル役の発言にちょっとしたアドリブを付け加えることもある。個人的に「俺上手くない?」と言いながらローラースケートで舞台を横断した北山宏光さんが忘れられない。ローラースケートは彼が所属していたKis-My-Ft2の得意技みたいなものだったので。

主人公は堂本光一演じるコウイチだが、ライバル役は年ごと、場合により場所ごと毎回変わる。このライバルの演じ方も人それぞれである。
個人的な感想を述べさせていただくと、The ライバルの演技をしていたのは上田竜也さん。彼なりに真摯にライバル役を演じていることがわかる。ワイルドな見た目に違わず大胆な演技をする方だと私は思う。
それと反対に、ライバル役の中で個人的に良い意味で異質だったのが佐藤勝利さんのライバル。コウイチとはどうしても実年齢的な意味で年が離れてしまうことを懸念して、尊敬する先輩と才能ある後輩のような関係性を上手く演技に落とし込んでいた。セリフは変わらないのにそこを上手く表現しているのはある意味演者の才能だと私は思います。

話が逸れましたが、私は本当にEndless SHOCKという作品が好きです。
Endless SHOCKの精神が根底にあるからこそ演者として舞台に立つマインドが確立できたと思っています。

来年はどうなるかわかりませんが、出来ることならまた生で見たいです。

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