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今日の山田君 〜思うこと〜 69

新雪と受け身

1ヶ月半ぶりにジムに行った次の日、筋肉痛のからだでスキー旅行にでかけた。

今季はよく雪が降りつもる。
スキー場はさらさらのパウダースノーで最高の雪質だった。

わたしにとっては2年ぶりのスキー。
しかし、スキークラブに入ってる子どもたちは毎年かなりの回数すべりに行っている。
今ではあまりの速さに追いつけないほどだ。

なぜか流れで圧雪していないコースをすべることになり、派手になんども転んだ。
ふかふかの雪が膝下まであって、小さな気の迷いでもそれが不安定さを生み、板が埋もれて転倒してしまう。
外れたスキー板を見失ったら大変だ。


長男はほぼ転ばず、途中からは直滑降で乗り切った。
次男は途中で2度転び、さっさと板を外して歩き出した。
なんと、夫はいち度も転ばず。
わたしは3度ほど転びながらも、どうにかこうにかすべりきることができた。
(気持ちが落ち着いてからふと気づくと、ネックウォーマーの中どころかウェアの内側まで雪まみれになっていた…笑 )


わたしは気合と根性を久々に注入したおかげで、気が抜けて疲労感がどっとやってきた。
そのあと何本かすべったものの、脚にふんばりが効かなくなってまったく使いもんにならなくなった。
(ひどい筋肉痛で最初から筋肉疲労がある状態で行っているんだから、そりゃそうか)


派手に転げたりしたけれど、どこも傷めずにすんだのは受け身を習っていたからかも…
そんな小さな発見に気づき喜んだりもした。

けれど、、圧雪してないコースはもうこりごり。


リンパマッサージと悶絶、それとふかふかの足

泊まった宿で温泉に入った。
そのフロアにはアロママッサージ・リンパマッサージのお店があって、
マッサージに興味を持った夫が、ドリンクコーナーにいたスタッフを呼んだ。

(自分から聞きにいくのではなく、自分の方に呼び出すというのが獅子座っぽくておもしろいな…と書きながら思った笑)


すると韓国人のおばちゃんがきて、明るく快活にときどき自信をみなぎらながら自分の施すマッサージの魅力を語った。
「わたしはリンパをやるから1回ですごく良くなるよ。わたしのマッサージは次の日揉みかえしはないから大丈夫よ!」

おばちゃんのフレンドリーさと夫の言葉で、なぜかわたしまで施術を受ける流れになった。

夫がマッサージの機会をわたしにプレゼントしたかったみたいだけど、その代金はけっきょく宿泊費用と合算されチェックアウト時になるとのことだった。
その場で払ったポーズがとれなかった夫は、贈った感を得られなかったようでちょっと腑に落ちない様子だった。


リンパマッサージがはじまって30秒もたたないうちに、おばちゃんに「あなたストレス溜めすぎよ」と言われた。
どれだけストレスが溜まっているのかをこんこんと説明されて、ストレスは溜めずに出していきなさいと言われたりした。

マッサージは悶絶するほど痛く、あぶら汗が出できそうなほどだったけれど、からだのどの部分に詰まりがあって流れが悪くなっているかよくわかった。

ホットストーンをサービスで背中に乗せてくれて、痛みだけでなくその温かさで和らいで心地よい時間もあった。


10代の終わりから20代前半は、デザイン重視で足には優しくない靴ばかり履いていた。
そのためわたしの足はアーチが崩れたそり気味に仕上がっているのだけれど、今回のマッサージではいかに固くて柔軟性のない足なのかがよくわかった。


最初は行きつけの場所で定期的にからだのメンテナンスしているから、おばちゃんのリンパマッサージを受けるのにあまり興味がなかった。


おばちゃんは「わたしのマッサージは揉み返しないよ!」と元気に言っていたけれど、次の日…あまりの揉み返しのひどさに、動くたびにいたむからだに、「昨日よりからだにダメージきてるよね」と珍しく夫と同じ意見を持ったりした。

それでも、同じことの繰り返しでは気づけなかったことがたくさんあったので、とてもいい体験だったと思う。


自宅に帰ってきてから、「人の足はどんな感じなんだろう?」と疑問に思い、何人かの足を触らせてもらったりした。
他の人の足は母指球から繋がるアーチが柔らかに動いてちょっと感動してしまった。
「こんなに動くのか!すごいな!」
そんなふうに思ったからだ。


それからはお風呂で足の可動域を増やすため、おばちゃんから授かった痛みの記憶を頼りにぐりぐりと揉み返しがない範囲でマッサージをしたりしている。

足ツボのイラストを見ながらやると「こんな状態じゃそこにも影響が出るわけだ」と納得感があっておもしろい。


悶絶したリンパマッサージ。
そのおばちゃんのおかげで、「からだってやっぱりおもしろい!」と再確認するきっかけになりましたとさ。



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