官足法の施術の記録と取り組み
官足法を何度か体験して健康法というよりも一種の修行のように感じるようになった。
山伏が霊山にこもり荒業をするのと同じなのでは?と思うようになった。
施術によって、自分の弱っている部分、肉体的な弱さはもちろんのこと精神的な弱さも隠しきれずに曝け出されていく。
自宅で自分で取り組んでいるとついあまりの痛さに手加減してしまう、無意識に棒を持つ手を緩めてしまう…それに気づいて「いかんいかん」と改める。
そんな肉体的な痛みと精神的な痛み、それらと向き合うその時間は修行と呼んでもいいのではないだろうか。
だから治ると言われても、治った人の体験談を知っても、背を向けてしまう人がいるのかもしれない。
官足法 1回目
いくつか質問をした。
寒くなると膝が痛くなるのは滞りがあるからですか?
ーーーそう。ゴミが溜まって流れなくなってるから。お年寄りが膝が痛くなるのもゴミが溜まってるからで、病院行くと痛み止めの注射打ったり、人工関節入れたりしちゃうけど、あれも流れが良くなれば(手術しなくても)治っちゃうんだよね。
爪が波打っているのは歳だからですか?
ーーー70代とかなわけじゃないんだから、その歳で歳だからは関係ない。
酸素が指先までいっていないだけ。詰まっていて栄養が届いてない。
人の話が理解できないのはゴミが溜まって酸素がいかないせいですか?
ーーーそれは性格!
書き出してみるとほんとアホみたいな質問をしている 笑
官足法 2回目
1回目の官足法を終えたあと気づけば頭頂部のブヨブヨがなくなっていた。
長年の悩みだったが、要はそれもゴミだったらしい 笑
頭も流れが滞ることをはじめて知った。
担当の方に頭が前回に比べてカチッといい感じに締まったねといわれた。
1週間経つか経たないかくらいのときから夫に顔色が良くなってきたといわれるようになった。
施術中の会話で仕事の話になり、「わたしは会社会社したところが無理なんです」というと、担当の方は「わたしは会社に勤めたいな」と言っていた。
今まわりには変わった人ばかりが集まってくるから逆に会社に勤める人たちに興味があるそう。
翌日 官足法 足もみレッスン
足もみレッスンのときに、「2回目の施術後、身体は緩んでいってるのになぜか精神(気持ち)が逆らうようにグッと力を入れて固めようとしていて、そのチグハグで一致しない感覚がものすごく違和感があって泣きそうになった」と担当の方に報告した。
すると、「気持ちは前の状態に戻りたいのかもね。これまでそうやって守ってきたから、緩んだら守れない気がして不安になっちゃってるんだろうね。」そんな言葉が返ってきた。
歯科の定期検診に行くとほっぺたの内側に線が入っていると指摘される。
舌に歯の痕がついていると言われることも。
自分でも気づかぬうちに、歯を食いしばってこわさや不安や怒りに堪えていたのかもしれない。
だから耳周りも首も肩も緩まずこわばっていて、それが病気のもとになっていたのかもしれない。
緩んだ今は食いしばりもなくなり、ほっぺたの内側の線もほぼ消えてきている。
2週間経つか経たないかの頃から、夫から顔が白くなってきたといわれるようになった。
足の疲れと扁平足が気になっている長男が自主的にグリグリ棒を使って足もみをするようになった。
激痛と笑い
官足法の施術を受けている人を見ると笑ってしまう。
なぜだか笑いがこみ上げてくる。
「そこは痛いよね〜」という共感的な笑いであることもあれば、ただただおもしろくて笑ってしまったりもする。
相手は痛がってるのにおもしろく感じてしまうのはなぜだろう。
自分がやられる立場だと全く笑えない。
なぜなら刺すような痛み、電気が走ったような痛み、鈍く深い痛み…いろんな種類の痛みを受け流すのに必死だから。
だからといって笑われていても不思議と腹は立たない。
わたしを担当してくれてる方が、痛がってたら笑っちゃえばいいのよと言っていた。
辛いときは重い空気より軽い空気の方がありがたいから、深刻そうに受け止められるよりも気が楽なのかもしれない。
痛みも笑い飛ばしてつらい症状も楽になっていく。
笑いすぎて涙が出ちゃった😂
指の血色が良くなっていくのがよく分かる。
拷問のような痛みと引き換えに失われていた血の巡りを手に入れた瞬間。
体験談
官足法の体験談を聞くのがおもしろい。
摩訶不思議なことが実際に起きている。
うそでしょ?!
という出来事が現場で起きたりしているもよう。
病の奥深さとからだの神秘に魅了されている。
赤ちゃんは全身をくまなく使う。
幼児期、青年期、大人になるにつれ使う部分が限定されていき "くまなく使う" が難しくなる。
だから大人は気配りが必要になる。
からだに気を配る。
からだへの気配りがおろそかになり、巡りが阻害されると、気も枯れてケガレ(穢れ)の状態になるのかもしれない。
からだと精神は合わせ鏡。
互いに影響しあう。
だからどちらか一方をケアするよりも、どちらにもアクセスしながら調整しつつ進めていく方がいいのかも。
体験者の話を見聞きしてなんとなく傾向があるなと思った。
痛みに我慢強い人は、外に出せない(出さない)ため内側に溜めやすく精神的な病気や神経の病気を患いがち。
痛いときに「痛い!」と大声で言える人は、一般的に頑固者といわれるタイプ(自分に素直ともいう)で自分を隠さず出している。
痛みに弱い人は、怒りの沸点が低く自己と向き合うのが苦手な傾向がある気がする。
そこに他責タイプか自責タイプかでまたちょっと違ってくるかとは思うけれど。
馬歩・站椿功
足の裏へ伝えることの難しさ。
官足法によってその感覚が実感できるようになっていきたい。
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