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コインの裏と表

宙に弾かれたコインのように、または何かのスイッチのように、自分のなかで突然何かが切り替わるときがある。

本を読んだり、映画をみたり、世の中の出来事を違う角度で見ようとしていると、たびたび思うことがある。

肩書きや持っている物質的なもののすべてを手放す必要が出たとき、自分に残るものはなんだろう。

それでも持っていられるものはなんだろう。

そんな状況のなかでも大切な人に分けられるものはなんだろう。

そんなことをふと考えたりする。

ICEMAN

1ヶ月くらい前にこんな本を読んでいた。
ネットで本を買うときに関連本として表示されていたもの。

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この人何やっているんだろう?!
気になって読み始めたら、おもしろくなってしまっていつの間にか読み進めていた本。


合気道をやめてから、冬の道場の寒さと対峙することから疎遠になり、寒さに弱くなってきた。
きっとこの本に目がとまったのは、ちょうどその頃、寒さに適応できるようになりたいと思っていたからなのだろう。


コールド・トレーニング

 身体を低温にさらせば、血管を強制的に閉じたり開いたりすることになるため、鍛えられる。
トレーニング中でなくても筋力が増したことの恩恵を得続けられるのと同じように、体温にさらされていないときも血管を拡張しやすくなる。

定期的に「コールド・トレーニング」をしている人は、ほぼ例外なく前より寒さを感じなくなったと話す。

これはとりあえず試してみなくては、となった。(単純…笑)


褐色脂肪白色脂肪の働きがおもしろかった。

「コールド・トレーニング」を積み重ねることで、ヴィムは多くの「褐色脂肪」を持つようにもなった。
これが身体を温かく保つことを、さらに容易にしている。
ちょっと奇妙に思うかもしれないが、褐色脂肪は「脂肪が脂肪を燃やす」という現象を体内で起こしているのだ。

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 褐色脂肪のうち褐色脂肪細胞は、新生児には比較的多いため、赤ちゃんは低温の環境下でも身体がすぐに温かくなる。
しかし、9ヶ月もすると、その多くがなくなってしまう。
中年以降は、さらに減ると言われている。
 
 これは我々に、温もりと快適さをもたらした衣類や寝具などの影響かもしれない。


「コールド・トレーニング」は太り過ぎにも菌類やウイルスによる感染症にも、数々の体調不良にだって効く
さらに、ストレスや運動不足で収縮し血流を悪化させている血管を解放することまでできる。

まるで魔法みたい!
胡散臭すぎてますます興味がわいてきた。



冷水シャワーまでの道のり

最初は呼吸の練習をしてみた。

湯船に浸かって温まってから、出る直前ににシャワーで締めていく。
湯船と同じ温度から始めて少しずつ温度を下げていく。
冷たさに肩に力が入りそうになったら呼吸法を意識する。
耐えられなそうになったらあきらめて、その日はその温度でやめる。


それを3週間かけて少しずつ慣らしながら繰り返し、最近は冷水の温度まで我慢せずにいけるようになってきた。

と思い込んでいたら違っていた。
冷水まではどうやらもうひと段階あったようで、昨日のお風呂のときにやってみた。
あまりの冷たさに息もヒャッとなり、それにつられて身体の中がキュッと締め上がった。

冷水シャワーまでの道のりはまだまだ長そうだ。


寒さと飢えと孤独

冷水シャワーチャレンジをやっていて、人間が追い詰められるのは寒さと飢えと孤独だなと思った。

それらが不安感を強め、恐怖心につながるような気がする。

もしかしたら、自分が克服しておけばその必要が生じたときに少しだけ余裕がもてるかも。


脳と呼吸の関係

私たちは毎日、平均して1日に2800もの選択をするため、処理しきれないほど多い信号を受けていても不思議はない。
その結果生じる興奮の表出のひとつが、呼吸が速くなることなのだ。
刺激を受けすぎた真皮質は、呼吸を速くさせる。
ということは、逆に呼吸をゆっくりさせるために真皮質を利用することも可能だ。

呼吸に集中することで外部からの刺激を遮断し考えることを抑える瞑想や呼吸法は、その方法のひとつである。


覚悟を決めた熱心な取り組み

 彼らはみな自分が病気であることを知っていたが、自分を「患者」扱いしなかった。
彼らは繰り返し、そう言った。
「もちろん、私は患者でもあります」
とマティシュ・シュトルムは話す。
「でも、私はあらゆることをしたいと願うーーーそして、できるーーーマティシュというひとりの人間でもあるんです」


断食5食事法

あるとき家族でお昼に中華を食べに行った。
ついつい欲が出て頼みすぎてしまって、限界を超えてまで食べてしまった。
自宅に着くと苦しすぎて動く気も起きず、強い睡魔が襲ってきて眠ってしまった。

起きたら3時間も経っていて、食べ過ぎた自分と耐えがたい睡魔に心底うんざりしてしまった。

そこで、改めて疑問に思った。
食事量と睡魔の関係性。
自分の年齢では今までと同じ食事量は必要ないのではないか。



たまたま読んでいたこの本に断食5食事法がのっていた。

「断食5食事法」は、元軍医のバート・ヘリングによって再発見された。
医師としてヘリングは、40歳以上になると誰もが太りすぎるという生理学的な理由がないことは知っていた。
だが、鏡のなかにいるのは、たっぷりとした二重あごにだぶだぶの胸や腹の男だった。
 大型哺乳動物は1日に1回しか食べないことが多い。太りすぎはめったになく心疾患や肥満、がんなどを患うこともほとんどない。
人間も大型哺乳動物なので、ヘリングは人間も一日中食べるようにはできていないのではないかと直感した。
彼は妻のジュディーーーやはり医師で、太りすぎていたーーーにそう話し、いっしょに実験を試みた。
 1ヶ月間、彼らは食べたいものを食べたいだけ、ただし午後5時から夜10時のあいだだけ食べることにした。
何キログラムも体重を落とし、血圧が下がり、歯茎の腫れもひいた。
ずっとエネルギーにあふれているように感じ「走りたい」と思うようにさえなった。
 「断食5食事法」はカロリー摂取量を制限していないが、すぐに食べる量が自然に減る。
だからこそ栄養価の高い食べ物を中心に摂ることが大切だ。
ヘリングは、野菜と果物、肉、魚、鶏肉を組み合わせて、多様性を持つことを勧めている。
身体がこの「単純な」食事法に慣れてブドウ糖より脂肪を使うようになると、1週間に300グラム体重が減る。
そして、エネルギーのレベルはより一定に保たれるだろう。


とりあえず平日だけの試みで試してみることにした。
家族には実験的に試していることを伝えた。
週末は子どもがいるし、一緒に食事をしたいので食事法はお休みにしている。

何かで空腹は耐え難い苦痛だと書いてあった。
数日だけでも大変な苦痛らしい。

断食5食事法をやってみて、最初の2、3日は空腹になると気持ち悪くなってしまってしんどさを感じたが、それを過ぎると苦痛ではなくなってきた。

だんだんと空腹を感じなくなり、食べたい気持ちは薄れていった。

逆に、一食にすることで食事が特別な存在になり、何を食べようか想像が膨らみ楽しみになった。
「とりあえず何でもいいから食べればいいや」の考えがなくなってきた。
いろんな種類を食べようと工夫するようになったりも。

 繰り返すが、私たちは人に偽の希望を与えたくはない。


【30日トレーニングプログラム】

▪️この「呼吸エクササイズ」を毎日やる
①鼻から深く息を吸って、吐く。これを、いちばん心地よいと感じる速さとリズムで30回繰り返す
②最後の1回で、息を完全に吐き切ってから、もう一度とても深く吸い、ゆっくりと吐いて止める
③もう一度息を吸う必要を感じるまで待つ。うずきやめまい、疲れを感じたら、そこで息を吸う
▪️冷水シャワー
①いつもと同じように、温水からシャワーを浴びる。水が温かいうちに「呼吸エクササイズ」を始める。ゆっくりと息を吸って吐く
②「呼吸エクササイズ」を何度か繰り返してからシャワーを冷水にする。静かな呼吸を保とう。そのまま冷水シャワーを1分間浴びる。これを1週間続ける。

 2週目に入ったら、冷水シャワーを2分間に伸ばそう。
 3週目には、3分にする。
 そして4週目には最初の温かいシャワーを省略し、冷水シャワーを5分浴びる。

振り返ってみると呼吸エクササイズを適当にやっていたなと気づいた。
冷水シャワーの②の段階に移っていくのが、困難なのは土台がしっかりしていないからかもしれない。
ついつい、適当になってしまう。

夫に最近の冷水シャワーの現状報告してみたら、「まだやってたの?」と驚かれた。
その反応をみて、「たしかにある意味、修行みたいだな…」と思った。
そしたら急に真面目に取り組んでる自分がおかしく感じた。

といいつつも、まだまだ続ける予定 ♪


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