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今日の山田君 〜思うこと〜 65

痴呆症の方の世界観に入ってみること

息子と同じ登校班の女の子。
そのおばあちゃんがとても素敵な人で子どもの見送りの帰りに散歩がてら話しをする。
70代なのに若々しい。
「毎年何か新しいことをひとつ始めてみる」というのを長年やっている人で、一昨年病気で入院したときも「病院でできることは何かしら?」と楽しみを見つけながら過ごしていたみたい。

長年、調理師として保育や介護の現場で働いていて、やんちゃな子どもや手に余るお年寄りにもどっしりとした気持ちでにこやかに受け止めてくださる。

その方が介護施設でお仕事していたときのエピソード。

調理室のドアを礼儀正しくノックをして開けるおばあさんがいた。
「子どもたちおじゃましていませんか?」
元教師のおばあさんが生徒たちを探している。
調理師は
「さっきまでいましたけれど、戻っていきましたよ」
と答える。
すると、
「ご迷惑おかけしませんでしたか?」
と申し訳なさそうに聞いてくる。
「大丈夫でしたよ」
と答えると、おばあさんはすっと部屋へもどっていった。


痴呆症の方にはその人の世界観で言葉を交わす。
無理に現実を突きつけたりする必要はなくて、子どものままごとや戦いごっこのように一緒に楽しめばいいのだとその方の話を聞いて素直思えた。
それを知ってなんだか安心したし、むしろ心配だった未来が楽しみに思えるようになった。


その方いわく、その人の経歴書を見るとどんな部分が痴呆症にあらわれるかわかるそう。
会社の経営者の方などはおおきい声を出したり、食事中スプーンを投げちゃったりする場合があるそうで、そんなときでも他の利用者さんが危なくないように場所は離したりするけれど微笑ましい気持ちでいるようでほんとにすごい人だなと思った。

家族が痴呆の症状にイライラせずに、「危ないから動くな」などの制限をかけずに、まわりにも痴呆であることを隠さず協力を得ながら社会参加できると症状も緩やかになっていったりするようだ。

サポートする側が男性の場合には現実に翻弄され、受け止められずに困りきって怒ってしまったりするみたい。
そういう意味では子育て経験のある女の人は、自分の不甲斐なさを散々突きつけられてきた分、許容できる範囲は少しだけ広いのかもしれない。

痴呆症の人と話すのが好きな人から聞いたわくわくするお話だった。
今回は認知症ではなく、痴呆症を愛するその方が使った言葉のまま、あえてnoteでも使いました。

実際にその方はご主人のお父さんの介護を自宅でされていて、徘徊があったりとご苦労もされていたけれど、持ち前のユーモアでなんとか乗り越えたんだろうなと感じた。

自分も同じ立場になったとき、被害者的な心境にならずに対立せずに同じ目線で見られるような自分でありたい。


車のワイパー

先日、車のワイパーを自分で初めて交換した。
それまでは、スタンドだったり実家の父だったり、購入先で取り付けしてくれたりと自分でしたことがなかった。
車の説明書を引っ張り出して、ワイパーの型番を調べようとしたら載っていなくて、ネットで調べてお店に行ったものの表記が違っていて意味がなかった。
けっきょくお店にあった簡易カタログで簡単に調べることができ買うことができた。

あとは車の説明書を見ながら取り外し、交換をしてみた。

素手で交換したため、手が真っ黒になったがワイパーの仕組みがわかっておもしろかった。
ワイパー交換は購入代金だけ払えば無料でやってもらえるが、自分でやったほうが愛着が持てるなと思った。

車の洗車をまめにしている人もそりゃどんどん愛着が湧くよね。

子育てでも手がかかる子の方がかわいいといったりするけれど、特別だから愛着が湧くのではなくて、手をかけたものに愛着が湧く仕組みが人間には備わっているのかもしれないね。


スローリーディング宣言

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房中術が気になって古本を買ったら、一緒にこのような紙が入っていた。

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おもしろそうな本屋さんなので、機会があれば行ってみたい。
若かりし頃、上石神井に住んでいたことがあったので、その辺を散策を兼ねて行ってもおもしろそう。


戦後直後の日本



60代、70代、80代から聞く話

その世代の方々の子どもの頃の話を聞くのが好きなのだが、まるで別世界のようでおもしろい。
貧しくひもじかったエピソードも悲しみも、いまでは笑い話になっているので、おもしろがって楽しく聞くことができる。

ある方のご主人の実家が人里離れた山奥にあって、お隣は2キロ先といった環境だった。
親が仕事のときには4歳くらいまで身体に紐を巻いて柱にくくりつけたり、長さをある程度とって行動範囲を制限して火や段差などの危険に合わないようされていた。

両親がお昼に戻ってくるまでにお腹が空いたとき用に、テーブルの上にはそのときどきでさつまいもやとうもろこし、じゃがいも、かぼちゃなどがふかしたり、煮たりされて置いてあった。

その記憶が色濃く残っているためか、結婚してからも10年ほどは「自分の視界にじゃがいもやさつまいも、とうもろこしなどを入れないでくれ」と言われていたと言っていた。

東京育ちのその方は、ご主人の実家に行くと義両親とご主人とで町まで出かけてしまうから、子どもと留守番をしていたらしい。
そのときに知らない人がガラッと突然入ってくるのがこわかったそうで、面識のないお爺さんがいきなり「ちゃーくれ!」といってきて何を言ってるのか最初まったくわからなかったと言っていた。
「ちゃーくれ!」は「一杯お茶をのませてくれ」ってことなのね…って笑って話してくれた。


本音で話すことで見えてくるもの

自分たちの世界から見る相手の世界。
相手の世界から見る自分たちの世界。

不満や悲しみ、幾重にも絡まった怒りや憎しみが相手に向かう。

何度もぶつかり溢れた怒りを出しきったとき、相手も自分たちと同じ思いをいだいているとふと気づく。

「本当に相手が悪いのか」
そんな疑問が浮かんでくる。

これからもこの苦しみを互いに続けたいのか。

どうなってほしいのか。
どんな行動を選ぶのか。



群れとあきらめない強さ


サバイバル技術

何か起きたとき日常でやっていないことはできないのだと思う。
だからこそ、混乱が起きたときに自分たちの手で行えること、その技術は身につける必要があるのではないだろうか。

まずはパニックにのまれず「とりあえず、いったん落ち着く」を身体で学んでおくこと。
小さなパニックが日常のなかにあらわれたときは、練習の機会としてみること。
その積み重ねがいざというとき、自分を守ってくれるんだろうなと思う。

サバイバルとは?
遭難、災害などの「生命の危機から生き残ること」をサバイバルという。
文明や人間社会から隔離され、またはその恩恵を十分に享受しがたい状態で生存し続けることである。
この状態は、死ぬか、文明社会に帰りつくまで続く。
交通機関の故障・異常により文明から隔離された場合や、または災害や紛争などにより社会生活の基盤が崩壊した際に行う活動である。
ブッシュクラフトは、似て非なるもので、自然環境の中での生活を目的としている。
持ち物をシンプル化し、最低限の装備で、森の中で生きていくライフスタイルや、その術について学んだり、趣味として楽しむ者を総称して「ブッシュクラフター」と呼ぶ。
もくじ
基礎知識 その1 「STOP!」
基礎知識 その2 「優先順位」
基礎知識 その3 「3の法則」
基礎知識 その4 「ナイフに始まりナイフに終わる」
基礎知識 その5 「基本的な個人サバイバルキット10点セット」
基礎知識 その6 「防災サバイバルの予算」
基礎知識 その1 「STOP!」
「とりあえず、いったん落ち着こう」

・Stop (動かない)
・Think (考える)
・Observe (観察する)
・Plan (計画する)

パニックを抑えるためにも、まず「STOP!」という言葉を思い出そう。
(すぐに動かなければならない差し迫った生命の危機がない場合)
極端な言い方かもしれないが、「恐怖とパニック」は人を殺してしまう。
「ウッズショック」という言葉は、遅くとも1873年に誕生した言葉で、有能な人間さえも陥ってしまうサバイバル中での錯乱状態を指す。
方向感覚を失い、理性的な人が不合理な行動を取るようになる。

このウッズショック状態は、「STOP」の実行により回避できる。
・Stop (動かない)
体を動かさず、座って呼吸を整え心拍数を下げる。
呼吸が整うと、認知機能が向上する。
時間があれば、息を吸う、止める、吐く、の3つにそれぞれ3秒ずつかけてゆっくり呼吸をする。
この呼吸法は、心を落ち着かせ、脳にリラックスさせるよう信号を送ることができる。
・Think (考える)
落ち着いたら、自分が置かれた状況を見つめ、それにどう対処できるのかを考える。
・Observe (観察する)
周囲の状態や地形、仲間の状態、特にケガをしていないかを把握する。
現状に向き合うために、何を持っていて、何がないのかを見極める。
・Plan (計画する)
状況が把握できたら、戦略をたてる。どうすれば最も効率的に現状に対応できるのか。
必要に応じて計画を修正することを恐れてはいけない。臨機応変を忘れずに。


パーティータイム

涙が出るほど笑った。
解説者の存在はありがたい。
解説者がいるおかげでより楽しむことができる。


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