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祈りに代わる物
はじめに
先日のnoteのなかでこんなことを書いていた。
"傷口を気にして、いじくりまわしている間は、傷は治らず、悪化していくだけです"
ほんとそうだなと思った。
気にしてケアしているつもりが、それがかえって悪化させていたりするものだ。
サクッと手当てをしたら、治癒するまでそっと見守ることが必要なのだ。
そのためには"ひたむきな祈り"に代わる何かを元気なうちに用意しておいたほうがよさそうだ。
"ひたむきな祈り"の代わりになる物には何があるか?
あれから、わたしにとっての"ひたむきな祈り"に代わる物はなんだろうと考えていた。
ずっと必死に考えていたわけではなくて、なんとなく頭の片隅に置いてあり、センサーが感知しやすいようにしてある…そんな感じで過ごしていた。
「聖書のように神秘的で、想像が広がるもの」という漠然としたイメージがある。
本の中身だけでなく表装も重要で
開く前からイメージが広がる本。
自分にとっての"ひたむきな祈り"とは?
自分にとってのひたむきな祈りに代わるものは、想いが馳せれるものでもあるかもしれない。
手元にある3冊の本がいまのわたしにとってはそういう存在だ。
このナウシカを見ているとなんとも言えない気持ちが込み上げてくる。
Miyazaki Hayao/Talk About
けっこう気に入って、一生懸命描いたものです。僕はナウシカの絵で明るいものや、「いかにもヒロインですよ」というように描くのは嫌なんです。いわゆるイラストとして描くこともできません。こちらを向いてにっこりと笑うというナウシカよイメージは僕の中にはないんです。ナウシカが独りでいるときは、たぶん寄り付き難い顔をしているんだと思いますね。それは怖いという感じではなくて、独り静かに、その場にまったく存在していないというようなものです。
ナウシカのひたむきな姿とまっすぐな眼差し、瞳の奥の暗さに惹きつけられる。
石井ゆかりさんの言葉選びが好きだ。
その星座の世界に、自分の星座の物語に入っていく。
あたりが薄暗く足元さえも見えなくなっているときでも、小さな灯火となって前に足を踏み出す勇気をくれる。
希望となり進むきっかけをくれる。
誰かのための、誰かに向けたイラストと言葉。
わたしの知らないその誰かへ向けたものに自分は何を感じるのか。
すっと入ってくる言葉。
噛みしめたくなる言葉。
違和感がある言葉。
流れていく言葉。
その違いはどんなところにあるのだろう。
さいごに
風の谷のナウシカ 宮崎駿 水彩画集はそのイラストを描いたときの気持ちやエピソードが書かれていて、それを読んでいると人柄が感じられてくすっと笑いつつもほっこりします。
人の持つ価値観はほんとうに多様なのだと気づかされる。
宮崎駿さんの無頓着な部分と繊細な部分が垣間見れた気がした。
わたしにとっての聖歌のような曲
たくさんは必要ないけれど、少しの希望だけは捨てずにいたい。
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