古典的条件付け

 無条件刺激(Unconditioned Stimuli: US)が無条件反応(Unconditioned Response: UR)を引き起こす、そのつながりはイヌやヒトには生得的に備わったものだが、条件刺激(Conditioned Stimuli: CS)がUSに先立って呈示されることが繰り返されることによって、CSだけでURが引き起こされるようになる.この枠組で考えると、有機体がもともと持っていたつながりに新しい刺激が連合されることによって、新しい対象が有機体の特定の反応を引き起こす刺激となること、たとえば、恐怖にさらされた状況で見聞きした、本来ならば恐れる必要のない対象を恐れるようになる.同時に、こうして形成されたCSに対するこのような反応は、CSをUSなしに単独で呈示する、あるいは、その新しい刺激に先程のUSとは両立しない新しいUS(ポジティブな刺激としての美味しいお寿司など)を対呈示することを反復すること(拮抗条件付け)で消去できる.この方法は強迫症状の治療に用いられることもある.Classical conditioning, Pavlovian conditioning.

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