霧の中なの
ユーリー・ノルシュテイン
世界中の映像クリエーターから尊敬を集めるロシアのアニメーション作家。切り絵技法による、独特の詩的で繊細な作風が多くの人々を魅了し、映像詩人と評される。
(映画「ユーリー・ノルシュテイン、《外套》をつくる」HP)
1968年『25日-最初の日』
1971年『ケルジェネツの戦い』
1973年『キツネとウサギ』
1974年『アオサギとツル』
1975年『霧の中のハリネズミ』
1979年『話の話』
1995年『外套』の作業再開
1999年『おやすみなさいこどもたち』
2003年『冬の日』
GYAO!で無料公開されているので
とにかく先ずは作品を観て欲しい。
数ある作品の中でもとりわけ人気が高いのは『霧の中のハリネズミ』。
何度観ても、その繊細さと、重なりと、色の美しさにうっとりしてしまう。
切り絵のコマ撮りとは思えないほどに緻密。ちょっとした表情や、体の動きまで、本当に事細かに表現されている。
切り絵を置いたガラスを何枚も重ねるという手法を取っている彼のアニメーションには、
普段私が見ているようなアニメーションにはない、幻想的な奥行き感と美しい重なりが見える。
もやのかかった画面、そして何色とも名状しがたい淡い色合い。
ずっと夢を見ているかのような、ふんわりとした、ちょっと不安な、でもやすらぎを感じる、そんな独特の世界観を持つ素敵な作品。
ぜひ温かい飲み物と一緒にどうぞ。
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