大嫌いで大好きな
キラキラした人間が嫌いだ。
逆境やハプニングにも前向きで、乗り越えていこうなんて思える人間が。
好きなことを好きなようにできてるから楽しい!なんて言えるような人間が。
妬みかと言われれば別にそうでも無い。
私も好きなようにしているから。
ただ胸のあたりがソワソワして、身体の内側からまさぐられているような不快感が襲ってくる。
私の周りにはそんな人で溢れている。
大学の教授、同級生、先輩、後輩、地元の知り合い。
よく、類は友を呼ぶなんて言うけれどそうは思わない。
わたしはキラキラしていない。
先述した通りわたしは好きなように生きている。
好きなものをたべて、好きな映画を見て、好きな本を読んで、好きな人たちといる。
好きな人達もキラキラしている。
端的に言うと眩しいんだ。
どうやったらそんなにハッピーな人間が生まれるんだ。
無農薬ハウス栽培でもされてきたんか。
と言えど別にそういう訳じゃない。
過ごしてきた人生が100%暖かで優しいものだった訳では無い人もいる。これは私の知っている限りの話だけれど。
わたしはキラキラした人間が嫌いだけれど、キラキラした人間があふれている私の周りは大好きだ。
それは良いようで悪いようで、どっちつかずなわたしらしいと言えばわたしらしいんだろう。
おそらくこの私の身体を巡る不快感は、理解できない事象を目の前にしているせいなんだろう。
だからできる限り理解したい。
私の大好きな人達が、どうして私の大嫌いなキラキラをそんなに沢山抱えていられるのか。
話したい人が沢山いる。
でも正直声をかけるのがキツい。
もしわたしが声をかけることが出来たなら。
あなたのことを知りたいだけだから。
そのキラキラを手に取って見てみたいだけ。
ちょっとだけ教えてください。
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