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【中華パチトイ】EZコレクションの謎のコピー品

みなさ〜ん!中華玩具、集めてますか〜?

今回の商品は…よくわからない品物です。

・前提として…

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トランスフォーマーにはEZコレクションと呼ばれる玩具が存在します。トミカ程度のサイズの乗り物から高さ7〜8cm程度のロボットに変形するお手頃価格帯のシリーズで、日本では実写映画『トランスフォーマー:リベンジ』(2009年公開 マイケルベイ監督作品)の頃にブラインドボックス形式で結構な数の商品が発売されました。立体化されたのは最新の実写映画TFに限らず、初代や2010のアニメキャラクターもラインナップに混ぜて売られたものもありました。

ジャンルは違いますが最近のマーベルレジェンドに近い方向性のシリーズだったかも。あとお値段は500円(税抜き)でした。安い。

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↑たくさん集めたくなるコンパクトな大きさ

厳密には2005年の『トランスフォーマーギャラクシーフォース』や『トランスフォーマー』(2007年 マイケルベイ監督作品)の時点でも日本で発売されたものが多少あります。上の写真のバンブルビーとバリケードは2007年にすばる堂から発売された国内流通版です。
また、海外では"Legend class"というサイズ区分で呼ばれていました。小さくても伝説級です。

・パチモン5

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説明が長くなりました。今回ご紹介するのがこちらの5種の変形ロボット玩具です。2010年ごろにヤフオクかスーフェス(玩具メーカー主催のフリマみたいなイベント)辺りで買ったような気がします。パッケージは捨ててしまったので不明、パチモンなので製造メーカーの刻印も無く、残念ながらなんの手がかりもない状態です。(確かパッケージは厚紙の台紙に透明ブリスターを貼り付けた簡易的なものだったと記憶していますが…)

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おや、何やら姿形がそっくりな人達が出てきましたね?前列に並んでいるのは先ほど解説した「EZコレクション」の正規品トランスフォーマーです。5種すべてがEZコレクションの拡大コピー品ということです。EZコレクションはコンパクトで比較的簡単な構造のものが多いため、おそらく模造するハードルが低いのでしょう。一時期は色々な中華メーカーがコピー品を作っていました。これらもその一例。一応ひとつひとつ軽く見ていきましょう。

・サイドウェイズ

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『トランスフォーマー:リベンジ』のサイドウェイズのパチモン。銀と黒の成型色なので元ネタからはあまり乖離してませんが、顔が真っ黒なので写真写りが悪いです。質感から見ておそらく紫色の模様部分はタンポ印刷ではない普通の塗装でしょうか。

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拡大率はおおむね5種共通で1.5倍程度です。たとえ製造精度が低くても製品そのものを拡大することで相対的にズレや歪みを小さく抑えることができるため、パチモンといえば元ネタより拡大みたいな風潮があったりなかったり。

・スキッズ

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同じくリベンジよりスキッズのパチモン。ボンネットの模様以外にもライト部分がペイントで表現されています。窓のグリーンやボンネット中央の青色も塗装ですが、それぞれ成型色の緑や青に合わせて悪目立ちしない色合いになっているので意外と丁寧です。

・ホットロッド

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ここからはG1アニメ系キャラクターです。5種共通の問題としてタイヤのネジ留めの固さがバラバラなのでコロ走行できないという難点があります。

・ハウンド

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モノクロな色合いがちょっとだけオシャレ。例によってこちらにもファイアパターンが入っています。パーツの収まりが悪いのでビークルモードでタイヤが浮いてしまうのが欠点。

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これも全種共通の問題なのですが、プラスチックの質が非常に悪いです。ヒケや歪みは当然あちこちに発生してますし、こいつに至っては変形させたら固定用のピンが折れちゃいました。儚き者よ…

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あと顔がヌルい。

・ビーチコンバー

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一瞬サンドストームに見えないこともないビーチコンバーのパチモン。片方の膝が伸ばしきれないこと以外は他とだいたい同じです。

5種類見てきましたが、全体的にキャラクターチョイスが謎ですね。オプティマスとかバンブルビーとかメガトロンなどの有名どころがすっかりスルーされています。

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ということで、EZコレクションのパチモン5種でした。このような粗雑なコピー品は探せば山ほど出てくるのが中華玩具の世界。購入はオススメしませんが「そういう業界もあるんだなぁ」程度に知っておくと今後の玩具収集が少しだけ楽しくなるかもしれません。

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