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自分の書いた本が本屋さんに並んだ話- 天狼院書店「雑誌をつくるゼミ」

今回は自分の書いた本を本屋さんに並べたい!という願望が叶った話をします。要は天狼院書店さん主催のゼミに参加し、ゼミ生の作品としてその本(というか冊子)を書店に置いてもらっているだけなのですが、嬉しい。めちゃめちゃ嬉しい・・・。という気持ちになったので、ゼミに参加した理由やその感想を書きます。

1.はじめに

念のため以下をお伝えしておきます。

・これは書店に本を並べる権利をお金と労力で手に入れただけのミーハー話です。並ぶのは2月末~5月後半までの期間限定です。冊子は販売出来ますが、利益とかは気にしていません。

・著作権などもあるので、ホームページに書かれていないゼミの詳細はここには書きません。

・私はこのゼミに満足したので良いことを書いていますが、宣伝する意図はありません。お安くはない受講料ですし、受講にあたっては詳細をご自分でご確認いただけたらと幸いです。

2.「雑誌をつくるゼミ」とは?

一番最初に始まったのは2021年2月のようです。今は2022年2月開講のゼミは始まっています。詳細は以下ページに記載があります。

上記ページの冒頭で説明されている通り、「雑誌をつくるゼミ〜企画から構成・編集・インタビュー力・PR戦略まで!あなたの作った冊子がお店に並ぶ!〜」という感じです。

以下のページを参照すると、天狼院書店さんは2013年9月26日に東京池袋に1店舗目をオープンさせた新刊書店で、全国に10書店1スタジオを運営されているそうです。本を売る以外に、ゼミやイベントなどを積極的にされているユニークな書店さんです。

3.参加の理由

天狼院書店さんを通りかかった時にゼミ生の作品を見て、「私もこんな目立つ位置に自分の本を置いてもらいたい!」と思ったからです。ミーハーですね・・・。

私は本屋さんが大好きで、自分の本がこの素敵な空間に置かれたら最高だな!と謎の願望を3年前から抱いていました。作家さんとして仕事をしたいというよりは、好きなものにより近づきたいという気持ちでした。

そんな中でゼミの情報を見かけました。受講費は約9万(私は会員ではないので一般料金の88,000円)。決して安くは無いのですが、参加すれば自分の願望が叶う!8店舗×3ヵ月の場所代と考えれば安い!そして次の機会があるかは分からない!ということで、その日に申し込みました。連日残業で疲れ切っており、その残業代を合計すると受講費が賄えたのも理由の一つです。

4.良かったこと

全国の8店舗の本屋さんに自分の本が並ぶというだけで嬉しいのですが、他にも良かったことは以下です。

・内容をブラッシュアップ出来た
もともとブログを書いていて、それをまとめて自分だけのブログ本にするつもりでした。そのため本の記事の基は既にあったのですが、講座を受けて内容がより改善出来たと思います。

ゼミではコンセプトシートというものを書き、先生からフィードバックをいただけます。コンセプトシートを書くことでもう一度自分が何を人に伝えたいかを考え直せましたし、そのシートを先生に見てもらい、良いところや改善点についてコメントをもらうことが出来ました。

自分でも分かりにくいかなと思っていたところを先生に指摘してもらえて、改善する気力が湧いたりしました。自分だけで書いていくとモチベーションが続かないし、何が良いのか分からなくなるので、これはとても良かったです。

・雑誌という、ビジュアルや分かりやすさを重視した媒体について学べた
私は雑誌をつくるゼミに参加していながら、あくまで文章が主な「本」を作ろうとしていました。ただ本を作ろうと思った動機の一つが、既存の本が難しすぎるというものだったのに、自分のコンセプトシートを見直すと文章だけの小難しそうな内容になっていることに気づきました。

雑誌の要素をまねて、内容をよりシンプルにして、文章以外にも写真や図をより多く取り入れました。その分書き直しが大変でしたが、ゼミ参加前に考えていた内容よりも納得のいく作品が作れました。

5.留意点

良いところばかりかくのもバランスが悪いと思うので、留意点も書きます。

・余裕が必要
ゼミを受講して、その学びをもとに作品を作る時間的かつ経済的な余裕が必要かなと思います。私は本業の繁忙期が過ぎてゼミが始まったので良かったですが、土日も仕事をしなければいけなかった繁忙期にかかったら大変だったと思います。

・収支はマイナス
冊子は自分で設定した値段で販売できます。ただ私は印刷代を考慮してマイナスにならない金額(500円)で売っているだけなので利益は数十円です。受講料や冊子の送料を考えると収支ははるかにマイナスですが、無名な人が作った冊子って無料でも手に取ってくれるか分からず値段設定に悩みました。
私にとっては、自分の納得のいく作品を作れて、書店に並べてもらえるというプライスレス経験を得られるので、趣味に使うお金と考えていました。ただ人に拠って求めるものは違うと思いますので、ご自分の中で費用対効果を検討いただければと思います。

6.大変だったこと

一番大変だったのは完成させることでした。2021年10月~2022年1月まで講座を受け、2月中旬が作品の納品締切でした。そのため12月から1月はその準備で忙しく、毎週末3時間から6時間使って書き直しや構成のし直しをしていました。

また印刷するのも大変でした。私はネットで印刷を頼んだのですが、事前に数ページのみを印刷し、カラーの色味や白黒印刷の出方を見ました。コンビニでも試し刷りをしていたのですが、色の出方が違うので、事前に確認しておいて良かったです。ただこだわりがなければ、もっと早く安く印刷出来ると思うので、ここは好みだと思います。

7.おわりに

2月後半から各店舗に置いてもらっているようです。

5月末まで書店さんに置いてもらえるので、記念撮影に行こうと思っています。我ながら本当ミーハーだなと思いますが、楽しみ・・・。

私のはどれかはご想像にお任せしますが、6月に感想や結果をまたご報告予定です。1冊も売れなかったら辛過ぎるなと思いつつ、そうしたら在庫として残った本をどう売るかまた新しいアイディアが思い浮かぶかもしれないし、と前向きに考えておきます。