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妄想が進み過ぎる曲⑤ -‘My Life’

今回は妄想が進み過ぎて何度も聴いてしまう曲、第6回目です。曲は Billy Joelさんの‘My Life’ですが、Gleeキャストバージョンをリピートしています。

この曲を分類するなら「人生ほろにが系」でしょうか・・・。恋愛の曲の切なさとは違う痛みを歌詞からひしひし感じます。

1.内容紹介

これは「俺の人生だ。ほっといてくれ。」と言い続ける歌です。ただ「俺の人生はこれでいいんだ」と主張すればするほど、裏にある迷いが垣間見える気がします。本当に自分の人生に迷いがなければ、他の人の心配やアドバイスに心が揺さぶられないと思うからです。

詳しくご紹介すると、歌詞の1番は昔仲の良かった友達からの電話で始まります。「アメリカ流のやり方についていけない。店をたたんで引っ越す」と告げる友人。そして「お前ももう故郷に帰る時期なんじゃないか」と心配されて、主人公は「誤解すんなよ。俺はうまくやってるんだよ。」と反論するのです。

1番目の歌詞は友達’he’の言葉、2番目の歌詞は’they’の言葉が出てくるのですが、この’they’は主人公の人生に賛成しない人達をまとめて意味していると感じました。以下に詳しい歌詞があります。

Gleeキャスト版は、Billy Joelさんの原曲よりもアップテンポでより感情的な気がして、ぐっときます。ただのイメージですが、Billyさんは軽く歌っているので冷静に感じられるのですが、Gleeキャスト版はより感情が入っている分、迷いが伝わってきます。なので人生にふと迷いを感じると、この曲をリピートしてしまうのだと思います。

ほろ苦い①分かってもらえない悲しさが沁みる・・・

この曲は完全に自分の経験とシンクロしているので、妄想が進みリピートしてしまうのだと思います。昔仲が良かった友達と、その後の進路が違ったために分かり合えなくなることが何回かありました。他人に自分の気持ちなんて分からない、と頭では理解しているつもりでも、たしなめられたり、求めてもいないアドバイスをもらうとまるで自分の人生を否定されたかのように悲しくなります。

それに反論すると、その人とは気まずくなるので、更に悲しい。反論しないこともありますが、いずれにしろその人との心の距離は離れてしまっているので、昔のように仲良くなることはないと分かるのも何とも切ない。

そして何度も「仕事」や「結婚」などについてアドバイスをくれる人がたまにいますが、その人は自分の仕事や結婚生活に満足していない部分があるように感じます。自分が満足していない部分を、私にアドバイスをすることで解消しようとしているのかと。私がその通りに動けば、自分が肯定された気がして嬉しいのかな、と勘繰ったりしてしまいます。

私なりに理由があって今の生活をしていることを説明しても、呆れられたり、「だからダメなのよ」とたたみかえられたりします。そういう人に積極的に自分から話しかけたりはしませんが、親戚だったり仕事上で付き合いがあると、無下にも出来ず。

そんな時、思い浮かぶのが以下の歌詞です。一言一句、自分の気持ちを表していると思います。

I don't care what you say anymore, this is my life
Go ahead with your own life, leave me alone

冷静にほがらかに聞き流したいですが、自分のメンタルが安定していない時は、この種の「アドバイス」で将来が不安になったり、落ち込んでしまいます。

ほろ苦い②居場所についての考え方の違いが切ない・・・

2番目の歌詞は以下なのですが、これは住み慣れた居場所がある人からのアドバイスなんだろうな、と思います。

They will tell you you can't sleep alone in a strange place
Then they'll tell you you can't sleep with somebody else
Ah, but sooner or later, you sleep in your own space
Either way, it's okay, you wake up with yourself

自分の知らない場所に言ったり、よく知らない人と過ごすことに否定的な人々。私の故郷は田舎なので、家族含めこんな考えをする人が多くいます。そんな人々にとって、故郷でない場所に住んでいる私は正すべき存在のようで、苦言を定期的にもらいます。

私もこの歌詞のように、「まあどっちでもいいじゃん」と言える余裕をいつも持っていたいと思います。住み慣れた土地と昔から知っている人との生活には、確かに安定があります。ただその安定がずっと続くかは、分かりません。その意味で、居場所というのは不変ではないと思っています。

新しい出会いで新しい居場所が出来る、そんな楽しみもあります。ただ新しい土地に行くときは不安もあるので、この種の「アドバイス」に打ちのめされてしまうのでした。真摯なアドバイスで自分を微修正することもありますが、基本は人が何といっても自分の思う通りに生きたいな、と思っています。

2.終わりに

ここまで書いてきて、改めて私が歌を聴くときは、元気がない時が多いのだなと分かりました。元気な時は自分の中に心地よいリズムがあるので、外から歌を入れる必要がないのです。先月はとても忙しく、通勤時間にもずっと音楽を聴いていました。今月少し余裕が出来て、家事をしながら自然に歌が出てきたので「あ、少し元気になったのかも」と思いました。元気がないと、歌う気力もないし、歌いたい曲も思い浮かばないのです。

さてさて、このブログは今年4月から毎週更新を目標にしていたのですが、何とか続けられて良かったです。ここまで読んでくださったあなたも、どうぞ良いお年をお迎えください。2022年も素晴らしい年になりますように。