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ソーイングしない私が見続ける理由 ~ソーイング•ビー4~

今回はソーイング•ビー4を見て気付いたことを書きます。それは、なぜボタンつけ以外で裁縫針を使わない私が、ソーイング•ビーを見続けているか?です。ネタバレをしたくないこともあり、ソーイング・ビー4の個人名や詳しい内容は含まない、番組の全体を見て感じた魅力を共有します。

※写真はtookapicによるPixabayからの画像です。色とりどりでキレイ☆ですね。

1.初めに

ソーイング・ビーはシリーズ3で初めて見て、以下記事にもその魅力を書いています。

ソーイング・ビー4については以下に載っています。

シーズン4を見て更に気付いたことがあり、以下に書きます。

魅力1)デザインがやっぱり楽しい


ソーイング・ビー4でも一番見るのが楽しいのは、やはり洋服のデザインです。裁縫の技術その他は、ほとんど聞き流しています・・・。

シーズン4の出場者は、シーズン3の人よりデザインも人柄も一層個性的で自由な気がして、とても面白いです。3の出場者達が好きすぎて、新シリーズの4を見るのが怖い気持ちもありましたが、杞憂でした。 4の人たちも優しいし明るくてすぐに好きになれましたし、作る洋服もデザインも素敵なので楽しめています。

魅力2)成功/失敗の過程が見られる

普段目にする情報では結果だけしか見えないことが多いので、番組で出場者たちの過程から結果を見られる機会は貴重だと感じています。成功した後で成功の理由を探すと、その理由付けは少し正当化され過ぎる気がするからです。

例えば、「うまくいかないと感じた時に、途中で大きな変更を行い挽回する」というのは、成功要因の中で取り上げられることがあります。ただ、ソーイング・ビーを見ていると、途中の変更はハイリスク、ハイリターンな方法であることが分かります。途中変更で時間を取られて完成しなかったり、途中変更がうまくいかず逆に完成品の質を下げてしまったりする例をよく見るからです。失敗で焦っている中、正しい判断をする難しさも感じます。

また意外に本人も結果を予想出来ていない、という点も気づきます。番組の中でデザイン案も素敵で、本人も自信たっぷりなので、「この人上位になるそうだな」と思っていた出場者が、縫いにくい布地を選んでしまってデザイン通りに完成させられず、評価は下から2番目・・・といったことが発生するからです。その逆もしかりで、最初は「うーん、苦手だなあ」と言っていた出場者が、自分なりに工夫して評価の上位に食い込んだりします。

私はこれまで、仕事でミスをすると自分の馬鹿さ加減に落ち込みがちでした。ただ番組で、高い技術を持つ出場者が少しの判断ミスで結果的に評価の低い服を作ってしまう例をいくつも見ていると、無数の小さな判断が結果に影響するし、意外に他の人も判断ミスするんだなと気付きました。そして本人ほど他の人は失敗を気にしていないことも分かりました。本当に小さなミスで、私にはその服が全体的に良いと感じるのに、本人は泣いてしまうほど落ち込んでいたりするのも何回か見たからです。

魅力3)良い結果を得るコツが学べる

ソーイング・ビーでは仕事で良い結果を得るコツを学べるのではと勝手に思っています。番組での「良い結果」とは、「審査員2名から高い評価を得ること」です。趣味ならば自分が満足すれば良いと思いますが、番組では審査員の評価が低すぎると脱落してしまいます。仕事もそうで、上司や顧客などから高い評価を得なければ、担当から外されたりします。

また番組同様、仕事には制限があります。布地の選択、テーマ、時間などです。出場者の行動やその結果を見ていると、まずは求められた内容で「完成」させることが最優先で、それには以下を理化していることが必要だと感じています。
①完成させるのにどれくらい時間がかかるか
 縫い方や生地によって変わるようです。
②どんな生地が望ましいか
 その服に合う生地があるうです。
番組では、伸びやすい生地を使ったために縫うのに時間がかかり、縫うときに伸びたため服のシルエットも崩れ、完成した服の評価が下がるという例をいくつか見ました。

上記2つを考慮して、制限時間内に完成出来るデザインを考えられる人が、結果的に仕立てもデザインも評価が高いと感じています。とにかく設定される時間が厳しいので、時間管理は本当に重要です。既にその型紙で縫ったことがあったり、生地を使ったことがあったりと、知識や経験があると所要時間が想定しやすく有利なようです。

よく見る例は、デザインはものすごく素敵なのに、縫う段階で苦戦し完成させられない、もしくは本人の不満足な結果に終わる、というものです。これは、上記2つの完成させる条件を無視したことから生じると考えています。まずは完成させる条件を確保することを優先し、それからデザインを考えていく方が良いのかなと感じます。時間がかからない方法は、柄合わせする必要がない無地を選ぶとか、凝ったデザインにしない、などでしょうか。

ただあまりに無難なデザインだと、審査員に「もっと工夫して欲しかった」と言われ、順位が低くなります。それにせっかく作るなら好きなデザインが良いと思うので、そこはご本人が何を優先させるかに拠るのかなとも思います。実際、最下位になった出場者のデザインが一番好きだった、ということもあったので、凝ったデザインは時間の技術も要するのかなと思ったりしました。

魅力4)評価のインパクトを客観視出来る

生活や仕事で悪い評価を受けると落ち込みますが、ソーイング・ビーを見ると、その評価が部分的であることが分かります。私がバトルものを苦手と感じる理由は、1位の人以外は悔しい思いをして、たまたま最下位となってしまった人が苦しむからです。ソーイング・ビーだって、私みたいなど素人が出場者にいたら、最下位はその人じゃなくて私なはず。ただ、あるグループの中で最下位になるのは、控えめに言っても嫌な経験で、自分の技術レベルがすごく低いと感じてしまいます。

落ち込んでいる最下位の人を見ると励ましたくなるのですが、それは自分にも当てはまるなあと気づいたりします。評価は部分的、瞬間的にされることが多いわりに、インパクトが大きいです。殊更順位を強調して、勝者と敗者を対比させる番組は見れないのですが、ソーイング•ビーはそこがマイルドなのでまだ毎回見ることが出来ています。

2.終わりに

審査員や司会のジョーさんが好きなことも見続けられる要因かもしれないなーと思っています。脱落者を決める時のジョーさんの辛そうな様子にいつも救われます。ジョーさん、最初は結構ぶっ飛んでるなーと思っていましたが、今やもう大好きです。変なギャグも、忙しい出場者に話しかけるところも、大変な出場者を優しく励ますところも本当に素敵です。

審査員のエズメさん、パトリックさんの魅力を書き出すと長くなりそうなので、今回はここまでにします。慌ただしい平日を乗り越え、土曜日にソーイング•ビーを見るのが今の息抜きの一つになりました。何にしろ、毎週楽しみがあって嬉しく、来週が待ち遠しいです!