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妄想が進み過ぎる曲④ -‘Dear Future Husband’

今回は妄想が進み過ぎて何度も聴いてしまう曲、第4回目です。曲は Meghan Trainorさんの’Dear Future Husband’ です。
Meghanさんの他の曲について知らず、英語もざっくり理解ですので、知識不足があるかもしれません。ご了承くださいませ。

1.内容紹介

これは未来の旦那様候補に対して、「こんな風にしてね☆」という要望を並べまくる歌です。歌詞は以下からどうぞ。

この曲も前回の‘The History of Wrong Guys’と同じく、ラブコメ系の曲と認識しています。「記念日にはいつも花をプレゼントしてね」とか、「ケンカした後はとりあえずあなたが謝って」とか、言いたい放題な歌詞が面白いです。ただ・・・歌詞に賛成しない部分もあるのに何故こんなにリピートしてしまうのか、考えてみました。

・リピートする理由①メロディが楽しい

一番の理由は、アップテンポのメロディーとMeghanさんが深みのある声が合っていて、とても楽しいからだと思います。この頃は寒いのでいつも以上に動きがにぶいのですが、この曲を流すと元気になるので踊りながらお皿を洗ったり、洗濯物をたたんだり面倒くさい家事をしています。

・リピートする理由②歌詞と声のギャップが面白い

Meghanさんの声は少し低めで艶があって、まさしく大人の女性!という感じなのですが、その声であれしてこれはダメ!みたいなことを歌われると、ギャップがあって曲の魅力が引き立つ気がします。他の曲でも思うのですが、きれいな声の人がきれいな歌詞を歌ってもすぐ飽きてリピートしないのですよね・・。

以前書いた「慟哭」にしても、工藤静香さんの美人な声で失恋の切なさを歌うのでぐっとくるというか・・・。歌い手さんの声と歌詞がものすごく魅力的でぴったりと合っている場合は、妄想が進んでリピートしたりもするので、組み合わせの妙でしょうか。

・リピートする理由③自分の欲求を言語化する感じが好き

この歌詞で書かれる未来の結婚相手に求める内容は、私はほとんど同意しません。人に拠って要望が違うので当たり前ですが、驚くほど違いますし、「極端だなあ(苦笑」」と思う部分もあります。ただ自分の要求をきちんと言語化して相手に伝える人の方が、曖昧にして「空気読んで」「何で察してくれないの」という人より好きだな、と思い聴いています。

率直に意見を言うと「生意気」「わがまま」と批判されたりしますし、いちいち面倒くさい部分もあります。でも本当のコミュニケーションって、一方が正直に伝えてもう一方はそれをいったんは聞く、という互いの協力によって成り立つ気がしています。この彼女の未来の結婚相手も、自分の要求を言えばいいと思うのです。そしてお互いの妥協点を探せば、より良い関係になるのでは、と思います。

・リピートする理由④賛同しない歌詞から、自分の欲求が分かる

歌詞を聞いていると、「私はそれされると逆に嫌かも」と思ったりして、自分の欲求に気づくのも面白いです。例えば、’ we'll never see your family more than mine’(「あなたの家族よりも、私の家族にたくさん会うんだからね」みたいな感じでしょうか。)という歌詞には、「いやー相手も同じこと思ってる可能性高いし、ここは半分ずつにしては・・・」みたいについ思い、そう考えた自分を意外に思ったりしました。

また以下Wikipediaを見て、この曲が’sexism’(性差別主義的)と批判されたと知って、個人の考えを歌にしただけで批判されるんだと驚いたりもしました。

確かに歌詞やプロモーションビデオも、多くの人が考える「女性っぽさ」を反映して、偏ってる部分もあるかなとは思います。

有名になるほど、その歌詞も影響を与えてしまうので判断が難しいのですが・・・私は「あなたの考え方は良くない(私にとっては)」より、「私はあなたと違ってこう考える」という言い方が好きです。自分と違うからといって、批判する気にはなりません。こういう時、以前以下記事に書いた、楠木建さんの「良し悪し族」と「好き嫌い族」を思い出します。

・リピートする理由⑤この人の’Future Husband’像が浮かばない

たいていは曲の感じから、「相手はこんな感じかな~」と妄想が進むのですが、この曲は何回聞いても分かりません・・・。この曲の女の人みたいに率直でおしゃべりだと相手は逆に無口かも、と思ったり、いやいや無口過ぎるとこの人と意思疎通がとれない気もするし同じくらい話す相手かも、と思ったりと定まりません・・・。

友達でどちらのタイプもいるので、ここは人に拠る、という感じなのかもしれません。この曲は、具体的な妄想が進むというより、ラブコメちっくなイメージを終始楽しんでいます。

2.終わりに

何はともあれ、楽しい曲なので好き!という結論になります。ここまで書いておいて・・・。まあ好きに理屈はいらないんですが、考えるのが面白いんです・・・。

さてさて、来週も寒くなりそうですが、この曲を聴いて元気を出したいと思います。皆さまもどうぞ良い週末をお過ごしくださいー。