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宅建の知識を生かして家賃交渉に成功【月額4千円の家賃増額を防いだ話】


1、貸主の不動産屋から賃料増額の通知が届く

我が家は現在賃貸マンションに住んでいます。
先日、建物賃貸借契約更新内容の通知と更新同意書が送られてきました。

送られてきた更新内容の通知

ななななんと家賃が4000円もUP保証料も微増してるではないか!いきなり月額4000円の増額はひどすぎる!!!しかもこの雑な理由じゃなおさら納得いかない。自分でも近隣で同様の間取り、築年数など同じような条件の物件を調べてみたけど、自分のマンションが不相応に安いわけではなかった。

2.借地借家法で借主はしっかり保護されている

ここで、宅建の知識を思い出しました。
借地借家法で借主はものすごーく保護されている。貸主の方が社会的強者、借主の方が社会的弱者というイメージで、社会的弱者から住まいを簡単に奪うことはできないよう、貸主は借主を追い出すことはそうそうできないよう法律で守られている。合意しないまま更新日を迎えたとしても法定更新で住み続けられるはず。契約書と重要事項説明を読み直した上で、貸主である不動産屋に合意できないと交渉しよう。と考えました。

3.消費センターに電話相談

不動産屋に電話する前に、公的機関に相談してからにすることにしました。
そこで、まず市の消費生活センターに電話
借地借家法の法的な解釈は間違ってないことは確認できたが、職員の方も不動産についてそこまで詳しくなかったため、県の宅地建物取引業協会の連絡先を紹介された。

4.県の宅地建物取引業協会に電話相談

15分間無料で相談できるとのことで、宅地建物取引業協会に電話相談しました。
https://kanagawa-takken.or.jp/association/information/consultation/

借地借家法で借主は保護されているから、賃料の増額に同意しないからと言って追い出されることはなく、合意しないまま更新日を迎えれば法定更新となることが間違いないと再び確認。
ここからが新しい情報!大切な情報を教えてもらった!

5.【従前の家賃を払い続ける】意思表示をする

家賃増額に同意せず交渉をするにあたって、従前の家賃を払い続ける意思表示をして払い続けることが重要だと宅地建物取引業協会の方に教えていただいた。
家賃を払わないと、家賃滞納を理由に追い出されてしまう可能性があるからだ。

また、万一貸主である不動産屋が家賃を受け取ってくれない場合は法務局へ供託をするという方法も教えてもらった。法務局へ従前の家賃を供託すれば、貸主である不動産屋が家賃を受け取らなかったとしても、家賃滞納を理由に借主を追い出すことはできないのだ。

6.いざ交渉

交渉できる知識を準備をした上で、いざ交渉!ということで不動産屋へ電話。 
【家賃増額の理由が近隣地域で同様の間取り、築年数の建物を基にして立地、設備等、 様々な角度から検討した結果と書いてあるが、自分で周囲の物件の情報を調べた限り、この賃貸マンションの家賃が不相応に安いとは思えない。】というようなことを伝えた。
話の中で、借地借家法の話も出てきたが、知識があったので、堂々と話を進められた。
交渉の結果、今回の更新は家賃の増額なしで同額となりました。

7.保証料も増額なしで同意

連帯保証人の代わりの保証会社に支払う保証料も微増してたことについても交渉。不動産屋の担当者も保証料については最初よく理解してないようだったが、こちらが保証契約の重要事項説明に賃料(家賃の他駐車料金など含む)✖️2%の記載を確認して、家賃が上がらないなら保証料も同額でいいですよねと確認したところ同意を得ることができた。

8.家賃減額の交渉も可能

実は理由があれば借主から家賃減額の交渉も可能です。前に7年ほど住んでいた賃貸アパートでは住んでいる途中に長年住んでいることや設備の老朽化を理由に家賃の減額を交渉して成功しました。

9.まとめ

家賃増額の記載をよく見ず同意書に同意して返送したり、不動産屋のアプリで簡単に更新手続きを済ませてしまっていたら月額4千円、年間4.8万円支出増になっていたかと思うと恐ろしい。

⭐️契約書や重要事項説明を理解してよく読むこと
⭐️法律を確認して理解すること
⭐️知識に不安があれば専門家に相談すること

これらが大切だと改めて実感した。
思考停止は損をする!知識は武器になる!

家賃は固定費だから上がると家計に影響大。
借地借家法で借主は貸主に比べてかなり有利にがっちり権利が守られているイメージだけでも持っておくと、何かあった時に対応しやすいかな思います!

私の経験談が少しでも誰かの役にたったら嬉しいです!