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昔のヤップ島の生活スタイルを披露

石畳の小道も終点に近づいてきました。しかし、その終点は新たな世界の始まりを告げる入り口でした!石畳の小道がどちらかと言うとしっとりとした薄暗い世界でしたので、尚更その入り口が明るく見えます。・・・そして石畳の小道の最後の石を踏み越えると、ヤップ島伝統の大きなペバイ(集会場)が目に飛び込んできます。

集会場の回りにはいくつもの小さなストーンマネーの石貨(直径70~80センチくらいの大きさです)が置かれています。ペバイの入り口付近にはマラルというダンスを披露するエリアがあって(真っ直ぐな1本道です)、そこにも石貨があるのですが、こちらのはさらに大きな石貨が置かれています。直径2m以上はあるものがほとんどなのでその場の雰囲気がドッシリ落着きのあるものになっています。きっと舞台演出の大道具のような役割なのでしょう。

そして何よりもビックリそして嬉しくなってしまったのは、多くのローカルの方達が昔ながらの伝統衣装をまとって、大人も子供も織物をしていたり、バックを作っていたり、ココナッツ椰子を剥いていたりと村の生活の一部を披露して頂いてます(写真参照ください)

成人男性はココヤシの実から作ったフンドシ(現代は店で売ってる青や赤の布、以前はバナナの繊維で織った布)の上に、離島の女が織る布(バギー)を巻き、その上からハイビスカスの繊維を化粧回しのようにつけています。小さな丸い貝(ぶ厚い500円玉の大きさの5円玉をイメージしてください)を数珠のようにつなげてネックレスのように首から掛けています。ガウというのだそうです。

ガウをつけられるのは、ある程度年長の地位の高い人だそうです。その貝はヤップ島では取れないものでマレーシアのほうから取ってきたそうです。そのネックレスにはイボイノシシの牙のようなものも象徴のように1つ付いているのですが、お聞きしてみたところ、クジラの骨とのこと。

男の子は若いココヤシの葉をバナナの葉っぱを幅2cmくらいに長細く切って紐の様にしたものを上手く頭に結ってます。日本の神社でつかう御幣のような、清めの意味があるのだそうです。ちょうど額の前に結び目を持ってきた結い方でイメージは昆虫の頭にある触覚のようです(写真の女性も同じように結って付けていますね)。同じ様にそれを足首や手首にも巻いて、とても賑やかな井出達です。そして子供も成人男性と同じ様なフンドシ姿なのですが、さらにその上からココヤシの葉を2cm幅くらいに細工した長細いものを女性のスカートのような感じでヒラヒラさせて腰に巻いています。次ページへ続く・・・。

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