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男女混合のスティックダンス

一通りの生活スタイルの紹介が終わると今度はマラルという大きな石貨がいくつも置かれた広場でのヤップダンスのお披露目となりますよ。小さな子も青年も一緒になって男女混合のスティックダンスを見せてくれます。2列になってそのステージへ入ってきます。長老といいますか1人の女性が掛け声を掛けるとダンスが始まります。

南太平洋タヒチでもタヒチアンダンスを見たことがありますが、あちらはコンコンコンコン・・・と小気味の良いリズムを奏でる楽器でスタートです。女性達は腰をグルングルン振って妖艶な雰囲気を奏でたり、男性は足をスピーディーにガニマタに開いたり・閉じたりととにかくめまぐるしい動きで躍動的なダンスという感じです。

一方ヤップのダンスは皆でストーリーの様なものを歌って何かを伝える意味があるのでしょう。それも色々な場面もあるようで、3分くらいの短いダンスで1つのストーリーを伝え、少し間をおいて(数十秒です)、また次の短いダンスで続きのストーリー。と流れていきます。

楽器などは無いですし派手なパフォーマンスも無いのですが、ダンスを通して何かを伝えたい。という事が外国人の私にも分ります。ヤップの言葉が分かっていたら、きっともっと深く感じることが出来ると思うので残念です。言葉も理解しもっと他の踊りの種類も見てみたいな~という探究心も芽生えてしまいます。

ヤップには1年に一度のヤップデイというものがあります。1年に1度、食事・服装など全てにおいて昔のヤップの生活に立ち戻って、伝統や文化を受け継いでいこう。という主旨のものだそうです。それは3月1日なので、次回チャンスがあれば是非訪れてみたいです。

このヤップダンスが終わると カダイ村のカルチャーツアーは終了となります。昔ながらの生活を垣間見せていただいたツアーでしたが、質素でも活き活きと生きられる生活を目の当たりにして、必要以上に多くを求め、余れば何の抵抗もなく処分してしまう贅沢が当たり前になってしまっている日本人がとても恥ずかしく感じてしまいます。彼らが日本に来たら日本人を如何見るだろう。と思うと恐ろしくなってしまいます。


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