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ヤップ島 最大のストーンマネー

前のページより・・・ヤップ島で一番大きな石貨がある村があるそうです。そこはルムング村と言います。ボートで村のマリーナでもあるファルーのあるところへ横付けし上陸します。村の敷地内に入るので、私有地に見知らぬ外国人が入る事になります。観光客と言えどもやはり村に入る際のルールは守らねばなりません。

ヤップ島では村に入る前には葉っぱを持って、その村に敬意を示す。という事があるとお聞きしましたので、皆で葉っぱを持ってその石貨を目指します。そして1列になって大声など出してはいけません。この村ではカメラなど写真撮影も禁止です。ですので上記のストーンマネーの写真は観光時に別の村で撮影したものです。

ゴミ等全くなくとても綺麗な村です。手入れがしっかりとされている感じです。ただ、村人などはどこにいるんだろうかと思えるほど誰も目にしません。ですが、ガイドの方曰く彼らはもう我々が来ているのを見て知っているのだそうです。何かをされるわけではないと思いますが、その話をお聞きするとちょっと緊張です。

しばらくすると、とてもとても大きな石貨が見えてきます。直径2.5m~3mくらいはあるでしょう。重さも2から3トンくらいしてるんではないでしょうか・・・。横幅(厚さ)も50cm以上はあると思います。とにかくデカく圧倒されます。大きいから価値も大きいわけでは無いと思いますが、このヤップ1大きな石貨はいったいどの様なストーリーとどれだけの価値があるかと思うと、大きさ同様計り知れません!是非訪れて実際にその石貨の何とも言えない「圧」を感じて頂きたいですね。

この石貨はどうやって運んだんだろう?とすごい不思議と興味を持ってみてしまいます。ポナペ島のナンマドール遺跡もどうやって運んで、どうして六角形に上手く切り取って、どのようにして組み上げていったのだろう・・・と思いますが、こちらのヤップ島の石貨も全く同じ疑問と興味が沸いてきてしまいます。ミクロネシアの島々は知れば知るほど不思議の多い島々ですネ。

1つ興味ある話をお聞きしました。古い石貨の見分け方です。パラオからヤップ島にカヌーで石貨を持ち運ぶ際に真ん中に穴を開けますが、その穴を開ける際に昔は両サイドから貝などで削って穴を開けていたそうです。ですので、古いものはストレートに真っ直ぐに貫通している穴ではなく、だんだんとすり鉢状に中心に行くに従って穴が狭くなっているのだそうです。また、石貨の輪郭にあたる部分も削って掘り出したので、外周部分に行くに連れて細くなっているとの事。

それまでは皆一緒に見えていた石貨が少し違いを感じて見る事が出来ます。そのお話をお聞きしてからは、石貨の中心の穴と外周に目が行ってしまいます。多くの村々に今回訪れましたが、ストレートの穴とキッチリと切り出した輪郭のものがほとんどでした。ホントにあッこれは古いものだと分る物は、数える程度でほとんど無いような感じでした。ちょっと残念。

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