浅草までの電車の途中で考えたこと。
1月21日の金曜日、浅草で飲む約束をしていて、わたしは足利から東武線で浅草へ向かった。
わたしにとって東武線は特別な存在。北海道から、大学進学のため関東へ来て、初めて一人暮らしをして、1番お世話になった線だ。
大学の最寄駅は、獨協大学前。電車から見える獨協大学前駅周辺は、わたしの大学生活がぎゅっと詰まっている。
1人抱え込んで悩んだ帰り道、大切な人と明け方まで語り合った川沿い、友達と歩きながら他愛もない話をしたことetc…
その日は急行の電車に乗った。急行は獨協大学前は停車しない。電車は、溢れる思い出に浸りたいという想いとは裏腹に、すごいスピードで獨協大学前の駅を通過した。
大学付近の景色を見ると沢山の思い出が蘇ってきたけど、ゆっくり浸る間もなく、ほんの一瞬で景色は変わってしまった。
なんだか、人生もこんな感じだなって思った。
溢れる過去の思い出はあるけど、それでも前に進んでいく。というか、思い出は沢山あって、時には立ち止まって思い返したい時もあるのだけど、結局、前にしか進めなくて、その先でまた思い出ができていくんだろう。
その事実に、とても切なくなったけど、わたしも電車を見習って、前に進もうと思ったのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?