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職場フィデューシャリー

弊社を取り上げた記事で恐縮ですが、弊社では親子や夫婦が働いています。

会社は、ドライに見れば雇用関係が発生する場ですが、場合によっては家族以上にも時間を過ごし、自らの人的資産を育み、社会保障機能の一部も代替する場所です。その場所を選ぶという意味では、労働市場における職場の選択は、金融サービスにおいて家の値段にも近い資産・負債・保険のバンドル商品ともいえ、その選択をいい加減に行えないことは、昨年の採用サイトを巡る議論の中でも明るみになったところです。

会社と知り合うご縁は、仲介をされている方であったり、そもそも有名なブランドを有している会社であったり、そこの書いている記事が面白かった、というものがあります。ですが、何よりも強いのは知り合いが働いているからというものがあり、それが家族であるなら尚更のこと。ファミリービジネスという表現がありますが、何も株式を保有する一族という括りにならずとも、社内に家族がいれば、強いつながりが生まれるだけでなく、家庭での情報コストの低減につなかることにもなるのと思います。

スマホの時代、私たちは仕事に家庭を持ち込むし、家庭に仕事も、物理的にではなくとも精神的に持ち込むわけです。情報コストの観点はその点では見過ごせないなと感じました。

かくいう私もよく考えたら、母親のいた会社(しかも部門まで同じ)に私も新卒入社しています。よく考えたら(そういう側面全くなかったと言い切れますが)それはコネ入社にも見えるのですが、その分、なにかの共有価値を壊さないように働いていたと思うのですよね。

金融の世界ではそのような、親身な意思決定のことをフィデューシャリーであるというのだと思います。常々自分の子どもでも働きたいと思ってもらえる場でありたいと思います。

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