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# 66 悩める人間

選挙の投票結果を見ていて、どうしてもわからない数字が出てくることがある。なんでこんなに票を獲得したのだろうか?という疑問が湧くのは自然である。

不可思議な現象を分析したい。

漸進法で進める。

1。俺はその候補を認め無い。そんな分析はしたくない。
2。気持ちは伝わってくる。しかし、行う。
3。どうしても、票がどこから来るのか、来たのかわからない。そこを詮索しても分からないというだけだ。無駄。
4。インドの哲学者でノーベル賞に輝いた、アマルティア.センの言うことは傾聴に値する。
a.社会の決定は皆の意見を集めたものになる(定義域の非限定性)
b.社会的に一番有益な選択肢を取る(パレートの原理)
c.個人の好みは自由であり、社会もそれを受け入れる(リベラリズム)
a,b,c,を満たす自由主義は実現できないとセンは考えた。
そんな混沌を自由主義のパラドクスと言う。
センはこの解決を模索する。結果、bに否定的になる事で希望を繋いだ。センはbは一人の好みが社会的な決定権を持つているのであり、本当の意味の社会的な決定ではない。これをパレート伝染病と揶揄したのである。
経済では戦略的に有効であるのだが、政治では通用しないと言うことだ。ファスズムがこの考えを重用した経緯もある。だが、現在でも専制国家でパレートの原理は生きている。
5。元に戻るが、思わぬ選挙結果との関連が分かりにくい。
6。皆の意見を集約したaが票に繋がらない言うことは、cの個人の好みの自由のなせる技と言う訳だ。
日本は専制国家でもないしパレートの原理は織り込むことはないのだが、cは曲者なのである。特に地方の選挙結果は読みにくい。
7。日本の特徴とするのはどうかと思う。本日、トランプ元大統領の狙撃が報道された。米国のリベラリズムは新たなる大統領を生み出すかもしれない。
パレートの原理だけでなくて、リベラリズムにどう向かい合うのか、地球の問題では無いでしょうか!


パレートの原理:
組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしており、そしてその2割の要人が間引かれると、残り8割の中の2割がまた大部分の利益をもたらすようになるというものである。経済以外にもさまざまな事例に当てはめられることが多い。ただし、事例の多くは、法則と言うよりも経験則の類である。


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